給料があがる人がやっていること
「40’s Biz talk」は法人営業やBtoBマーケティングが専門の40代男性2人、杉本浩一と柳澤大介がお届けするポッドキャスト番組。
音声番組の内容を読みやすく要約してnoteでお届けしています。第13回は「給料があがる人がやっていること」です。
それでは、本編の内容をお届けします。
給与を上げるにはどうすればいい?
柳澤:杉本さん、今日は何について話しましょうか。
杉本:この前は「出世する人の条件」っていうのを話しましたけど、今日は「給料が上がる人、上がらない人」について話をしましょう。
給料をあげたくないっていう人はいないと思うんです。絶対に誰でもあげたいはず。あがってて損はないですしね。
柳澤さんはどうですか。給料が上がる人、上がらない人、どんな特徴があると思います?
柳澤:僕の周りでは上司や社長に査定のタイミングで「給料をあげてくれ」って交渉している人はいますよ。少ないですけど。
杉本:わかりますよ。Podcastのテーマ候補に「給与交渉したことはありますか?」というのもあったじゃないですか。まさにそれですよ。
柳澤:その人たちは、自分が成果を出してるっていう自負があるから、言えるんでしょうね。ただ、僕は、自分で給料あげてくれって交渉をしたことはないんですけど。
でも、その人たちは給与があがってますね。
杉本:なるほど!素晴らしい。答えは私もないんですけど、会社の中で給料が上がる人の傾向は私も同じ考えなんですよ。
まず前提として、給料をあげたいという意思がある人。給料を上げたいと強く思っているかどうか。
大抵の人は「給料は会社で決められた基準になっているからしょうがない」ってまず諦めるんですよ。諦めるというか、上がらないよねーって思っている人が実は大半で。
例えばスタートアップだと明確な給与テーブルがないことがあって、ないからどうなってるんだって思って、給与交渉に行く人もいると思うんですよ。
でも、世の中の多くの会社は、給与テーブルみたいなのが存在してるんですよね。例えば、新卒に入った君は、いわゆる一般社員のAのランクだから、
初任給が21万5千円です。Bランクになると22万5千円になりますみたいな。
そんな感じで、給与テーブルが決まっているから、上がらないと思ってるんです。
大抵の人はそこで諦めるんだけど、諦めない人もいて、「テーブルがあるんだったらどうすればテーブル上がれますか?」って聞く人。
給料を上げたいと思ったら、次は実行に移す人と移さない人がいますよね。
行動に移す人が、まさに柳澤さんが言ってたような人。成果を出して、ちゃんと上司と交渉する。
聞く場所は居酒屋でこっそり上司に聞くのか、面談という場でいきなりもうドンと聞くのか。これはいろいろなアプローチがありますけど。
でも大きく2つだと思うんです。上げたい意思があるっていうことと、それを行動に移すっていうこと。それがまずあると思うんだよな。
柳澤:杉本さんは給料交渉をやったことあります?
杉本:こんな偉そうなことを言ってるんですけど、最初の会社のNTTにいた時は、やったことないです。
LINEに移った時には、田端さんに初回の査定で給与を下げられたんですよ。その時に「2年は我慢するって入る前言ってたじゃねえか!」って思ったけど(苦笑)。
月5,000円下がったんです。僕は下がったら困るんで「これを戻すためにはどうしたらいいですか?」って聞きましたね。
これはいい例として言ってるんじゃなくて、聞かざるを得なかったんです。出てきた答えは、「結果を残すことだね」と。
結果を残す。その結果ってなんだよ?って。明確な目標がなかったんですよ。モヤっとしたまま帰りましたけど。
まさか下げられるとは思ってなかったんです。だから必死で出たのがそんな交渉なんですけど。だからあんまり私は交渉をしてこなかったんですけど、したほうが良かったなと思います。
その後、いくつか大きい結果を出せたことで上げてもらえましたけど。
でも、給料を上げてもらうのを待ってても良くないとは思うんです。だから主張はしっかりする。その方がお互いにフェアなんじゃないかな。
後は、どうしても年収が上げたいなら、そもそもの平均年収が高い会社に行くのが良いと思うんです。
年収を上げたいなら転職も考える
杉本:「年収を上げること」が一番の目的なら、転職も含めて考える。
金払いのいい会社や業界に行くっていうのは、考えるべきことなんじゃないかな。波が来ている会社を見つけて、波に乗るためにパドリングして泳いでいくみたいな。
それはビジネスパーソンの能力として必要なんじゃないでしょうか。あとは業界軸と、国内か外資か。外資の方が給料高いじゃないですか。
私は外資行ったことないんですけど、給料で選ぶなら間違いなく外資も選択肢に入りますね。
柳澤:少し前に、営業でめちゃくちゃ売ってる子からキャリア相談されたんです。
「いくら欲しいの?」って聞いたら「2,000万欲しいです」って言われたんですよ。彼はそれぐらい実績を出しているという自負があるから。
僕はその会社をよく知ってるので、資金調達のラウンドや契約社数とかを見ると、今の売上はこれぐらいで、幹部だと給料これぐらいだなって予想はつくじゃないですか?
その彼に言ったのは、「2,000万は社長ももらってないから流石に難しいと思うよ」って。
その会社では彼に最大限の年収を提示しているから、「本当に2,000万欲しいんだったら会社を変えるしかないよね」っていう話をしました。
杉本:いくつかありますよね。会社を変える、業界を変える、あと日系か外資か。起業してお金を稼ぐ方法もあるし。
「給料が上がらない」って言ってる人は、いろいろな選択肢を深く考えていないし、そもそも選択肢があることに気づいてないんじゃないかな。
柳澤さんに相談した人も、成果を出したからもらえるっていうふうに思ってるじゃないですか、いい意味で無邪気に。だけどそうじゃないんですよ、現実は。
例えば、CRMツールを販売している日系企業と外資系企業を比べても「給与テーブルばっちりあります。売ったらこのぐらいバックします」と某大手外資系企業は言う。同じ業界でも平均年収が2倍以上違う。
そんな選択肢があるのを、知っているのと知らないのとでは全然違う。
いまは副業で年収を上げる手もある
柳澤:最近こういう人増えていませんか?「無理してその会社で管理職になって、身を削って働くよりかは、その会社ではそこそこでいい」と。
だから、自分のペースで仕事できるところを選ぶ。ややゆとりを持って働いて、空いた時間で副業で年収を上げていくみたいな人が、ここ2〜3年ですごく増えたなって感じます。
杉本:僕はそれは非常に賢いと思っちゃいますね。賢いというか、いま言った「ここで一生懸命働いても給料上がらない」ってことが、わかってる人も多いんだろうと思って。
だから副業はいい選択ですよね。変な話ですけど、育休を取ってですよ。育休中って働いちゃいけないけど、業務委託をして働いた方がよっぽど給料を稼げるじゃんとか。
それでわかる人もいるわけですよ。で、あーって気づいて、そこからたぶんいろいろ働き方の模索が始まるんだと思うんですけど。
だから、すごく当然のアクションだなって僕は思いますけどね。
柳澤:月収1万円上げるのってすごい大変ですけど、副業で1万円稼ぐのはそんなに難しくないですからね。
杉本:そうですよね。そういうふうになっていくんじゃないですかね。昔、
どなたかの本で「マイクロ法人」っていう考え方があって。
一人ひとりが自分を法人化して、その法人化した人格と会社員の人格を持ちながら働く。たぶんアメリカとかでは前からある働き方だと聞いていて、日本で逆になかっただけなんじゃないかなって思うんですけどね。
柳澤:それはそうですね。だから給料を上げるにしても、10年前と比べると選択肢はかなり広がってる感じはしますよね。
杉本:経営者からすると、社員が自分の会社にフルコミットしなくて、空いた時間で副業をしてるみたいなところを、苦々しく思ってる人もたぶんいるんじゃないですか。
柳澤:まあいるでしょうね。
杉本:事実いると思うんですよ。でもそのためには働いていたらよほどの見返りがあるか、お金以上のメリットみたいのを感じてもらえるように、企業家側も努力をしなければいけないんでしょうね。
そういえば、前に𝕏で面白い投稿を見ましたよ。何十年後かに面接されるのは若者じゃなくて、採用する側のおじさんたちが、20歳ぐらいの若者たちに、「弊社はいつ働いてもらってもOKです!」みたいなことをアピールするみたいな世界観。
これはあながち間違ってないかもしれない。このまま人口が減っていくとロボットが増えて、人に働いてもらえることにプレミアムが付く。
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