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シーツ

Syrup16gに『シーツ』という曲がある。精神科病棟の入院生活を歌ったのではないかと思われる一曲だ。アルバム『HELL-SEE』に収録されている。「シーツ洗われてゆくよ 毎日交換」の歌詞は彼がなかなか良い環境の病院に入院したのではないかと感じさせる。(ちなみに私が現在入院している病院はシーツ交換が週に一回である。)

「昨日見たよ このシーツに 刻まれた英雄を」の歌詞は少々意味が取りづらいが、隔離病棟での幻覚症状のことだと受け取った。隔離病棟で幻覚が始まると、いきおい手元にあるシーツの襞からはじまる。というよりむしろシーツと壁しかないわけで、壁に見るかシーツに(幻視を)見るか、である。

この曲の最後は「この部屋で待つ」と結ばれる。シーツの交換を待ちながら、日々の精神衛生を良くしていき、退院を待つ。底に触れたら上がるだけ、と思いながらハミングしている。

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