記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

カラオケ行こ!を観た

映画館で見れてよかった。
つれづれなるままに感想記録 ネタバレあり

原作未読で観に行った。
『夢中さ、君に。』は前に読んだことがある
『カラオケ行こ!』は大人と中学生だからBLみ強かったらどうしようと(世間に)ちょっとビビってたんだけど、丁〜度境界線上にある感じでスリルが楽しめた。

和山やまさん=男同士のBLにギリ届くか届かないかくらいの関係性を描くというイメージなんだけど、この作品もそんな感じかな〜
さじ加減がとても好き
私は「これはBLの範疇だ」と思って見るから二人の間の空気とかやりとりにいちいち揺さぶられるという楽しみ方もするけど、そういう穿った目を持ってなかったとしてもいい物語として楽しめる
キャラひとりひとりがいいし

メインキャラ以外では映画を見る部(だったかな)の子と和田くんと組の人たちがよかった。

映画の子はちょっとラバーガール大水みがあって、色々意に介さなさそうな性格の雰囲気が出ててよかったな〜
卒業のシーンで岡くんが部室に「よ」って入ってきて、映画の子が振り向いて笑ったときの顔がすごく爽やかじゃなくて、いいな!と思った。この笑い方できるのすごい。キャラがぶれない。感情はあんま豊かでないほうですよね。

逆に和田くんは女々しいくらいに感情的でしたね。男子だけど女子っぽいめんどくささを持ってる。嫉妬とか
ちょっと厄介な子だな〜と思ってたけど卒業のときむちゃくちゃ泣いてて、そこで「ああ女性的な感受性の子なのかな」と思って可愛らしく思えてきた。

組の人はたんぽぽ兄貴とキティのおっちゃんがキャラむっちゃよかったね〜
キティのおっちゃんの親戚のおっちゃん感

おっちゃん繋がりで岡くんの父ちゃんもかわいかったね。新しい傘のシーンで観てる人一斉に吹いてたよ

映画の子が「愛は与えるものらしいで」って言って岡くんが「何を?」と返した日の晩の食卓で、母ちゃんが父ちゃんにしゃけの皮を与えているシーンがすごく壮大でウケた。岡くん多分そうじゃない、、!って。

クライマックスのほうで狂児と岡くんが、
「変声期できれいに歌えない」
「あほやなぁ。きれいなもんしかダメやったらこの街は全滅や」
みたいな会話をしてたんだけど、結局岡くんは合唱祭で歌えなくて組カラオケ大会で紅を熱唱して、そこらへん繋がってるのかなと思って熱いですね。

そんで岡くんの熱唱むちゃくちゃよかった!!
岡くん役の齋藤潤さんの声質なのか変声期特有の声質なのかちょっとわからないけど、心揺さぶられるハスキーボイスだった…
声が掠れて裏返ったり音域の天井まで行って音が出ないオルガンみたいになったりするの聞いて自分の中学時代の匂いが懐かしく立ち昇った。エモい…。あの素晴らしい日々をもう一度…。映画見ながら記憶の空気にも浸ってファ〜ってなってた。

最後の最後に狂児と岡くんの再会が示されるけれども、狂児の腕に「総実」って書いてあってくぅ〜〜となった。まんじゅうこわい戦法の結果か。そこらへんがドキッとさせられますのよね!和山さん!

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?