GDP3位の座とカローラとかぶと虫と

ニッポンのGDP=国内総生産額がドイツと並んだのは遠く1968年のこと。大卒初任給がたかだか3万円にも満たなかった時代のことです。その年収で49万円のカローラが一台買えるかどうか微妙だった時代。
当時のドイツで稼ぎ頭と言えば59万円相当のフォルクスワーゲン=かぶと虫ことVW1200。

戦前に設計の大衆車が年産70万台も生産されていたのだから当時のカローラのざっと倍以上!勿論世界トップクラスの売れ行きでした。

そんなVWが大きく様変わりしたのがこの1968年
アメリカの安全基準強化に適合するよう角ばったゴッツいバンパーに替えられドアハンドルは埋め込み式に、スイッチも衝撃吸収タイプの柔らかなもので運転席にはヘッドレスト標準装備、シートベルトが頼まなくとも付いて来たのもヘッドライトがカバーなしの直立したシールドランプに変更され12ボルトの明るいランプになったのもこの年からです。モデルチェンジしない事を売り物にしていただきワーゲンにしては、大幅な改変でした。

もっと様変わりしたのはタイプ2 デリバリーvanの方で、大きくカーブした一枚もののフロントウィンドウの二世代目にフルモデルチェンジ。グッと近代的な意匠に生まれ変わった年でした。

そのトランスポーターが今度は電動に代わって再び日本上陸を窺っている昨今、ドイツのGDPが日本を追い抜くとは何という巡り合わせでしょう!

VWゴルフも誕生からちょうど半世紀。今や高級車のジャンルに片足を突っ込んでいる様なポジションにいます。がガソリンで動くゴルフはそろそろ終盤かも。後釜を狙っているのは🆔2と呼ばれるEVの様です。

このままの勢いで行けばインドにも抜かれそうな日本

そのインドでは、スズキの現地企業が健闘していますが,ランドローバーやジャガーも今ではインド資本。なによりも日本にとって脅威なのはその頭脳でしょう。

アメリカ留学生の数を見てもシリコンバレーの企業メンバーを見てもインド出身のエキスパートの多さには驚かされます。ただ単に英語が得意だからと言うだけでは説明がつきません。日本も世界に通用する優秀な人材を育てて、定着させないことにはどん追い抜かれるのは明白です。

と同時に今年顕著になってきたのが相次ぐ中国勢のイーブイ市場本格参入。BYDに限った話じゃありません。家電や半導体で追い抜かれた歴史をクルマでも繰り返すことのない様頑ニッポンも頑張って貰いたいものです。

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