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oh!・・・・OM

ミラーレス一眼レフカメラが主流になりつつある昨今、OMー5というネーミングにハッとさせられました。
オリンパスの一眼レフシリーズOMの名跡は私が高校生だった頃にスタートした名門。当初M-1を名乗ったのがライカの横槍でOM-1に改称したというのは有名な逸話。同世代にはニコンF2があったりキャノンF-1、ミノルタX-1などが群雄闊歩していた時代。人気を博していたのはまだまだスクリュー・マウントだった時期のペンタックス一眼でした。

後発組のオリンパスは小型軽量に加えて電脳化でもリード。続くOMー2ではシャッター先幕(のレンズ側)に乱数模様を描いて、レンズを通った被写体の露光データを瞬時にリアルタイム測光するという画期的な手法が注目を集めました。これがなんと現代のQRコードにそっくり!今から考えればデジタル時代を遥か先取りした画期的なメソッド。ニコンがF3で露出計をボディ側に内蔵するのはこれよりさらにオリンピック数回分あとのことでした。

のちにOMー4まで進化を続けた後はOMシリーズの新作は40年近くもご無沙汰に。90年代にはOMー3チタンボディーの追加があったものの、それでもレンズ交換できるOMシリーズは終焉したかに・・・・・オリンパスの名声はコンパクトカメラや医療部門で輝き続けるも、一眼レフのOMシリーズ新作はLシステムといったズームレンズ固定式のカメラデザインに移行して行きました。さる高貴なご一家の奥様も愛用していた名機です。が、それも90年代まで。

デジタル時代を迎えてOMの名前がミラーレス一眼レフカメラが一眼のネーミングに復活採用されたものの、メカニズム的には共通項もなく単なる暖簾の使い回しに見えましたが・・・・・・

今回のOMー5もかつてのフィルム時代の継承ではなく、単なる言葉遊びのようにも見えてしまいますがOMシリーズが息を吹き返したかのようでちょっとニンマリしてしまいます。

写真に興味を持ち始め、学校の図書室で写真雑誌を読み漁っていたあの頃はとても手の届かない存在だったオリンパスのOM。

最初に手に入れた愛機はカメラ・カプセルとも称されたXA-2でした。恩師が愛用していたのを見て一目惚れ、80年代の思い出のシーンを数多く記録してくれた相棒でした。流石に当時のネガを拡大してみれば描写力はまあまあ、一眼で撮っておけば・・・・と悔いる事も無くはありませんが、その機動性といったら胸ポケットにでも潜めるコンパクトさと絶妙なデザイン。旅には必携の存在でした。

OMシリーズがカメラ業界に与えた影響も数知れず、小型軽量化のトレンドはあのペンタックスさえもMシリーズを創出する程。ニコンもEMで追随し、80年代初頭の流れを決定づけました。

OMシリーズに二桁の普及版や最新版の4がリリースされた後、カメラ技術のトレンドはオートフォーカス化、デジタル化へ向かいますが、オリンパスという会社は医療用途で大きく開花し、カメラ部門は脇に追いやられた印象もあり・・・・・

ミラーレス時代を迎えて、オリンパスペンやOMなどの名跡を相次ぎ復活、再利用したオリンパスですがまさかOMー4の続きが出現するとは!

かくなる上はOMー6の登場か?
と思いきや、なんと今年のCP+で見つけたのはあのOMー1ではないか!!!

フォーサーズのマウントは今も愛用しているLUMIXシリーズと共用できるので、新規のボディとして増備の魅力があるのはもちろんのこと。まだしばらくはLUMIXも活躍できそうで、一安心といったところです。

それにしてもニコン1やPENTAX Qのユーザーたちは今頃どうしているのだろう?
そんな心配をよそに FUJIFILMのフィルムシミュレーションが気になり出して仕方がなくなり、今もってアナログなままのチェキに親近感を覚えたり、やっぱりナマの会場には足を運ぶモノだと痛感したCP+でした


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