漫画を手放せた理由
もともと私は、所有欲が酷く、物が捨てられませんでした。
「漫画を集めること」も生きがいの一つで、兄弟揃って小さい頃から買い続け、私が20歳の頃には1万冊程ありました。漫画、今でも大好きです。
そして、この記事が言いたいのは、「漫画を所有するのが間違っている」とか「手放すべき」ではありません。
私にとって、漫画を手放すことがとても難かったので、「整理がしたい」と思っている人の役に立てればと思い、共有いたします。
きっかけ1.引越し
大学が終了し、実家へ戻る時の引越し。
4年間ため込んだ漫画が猛威を奮いました。
・漫画を詰めるだけで、引越しの時間もお金もかかる。
・引越しの時に詰めるお金で、新しい漫画が読めるのではないか
・結局売らなければならなかったストレス
散々今まで両親から「漫画が多い」と言われる不自由を生きていましたが、この時の面倒さは比じゃありませんでした。
漫画好き大学生の4年間でため込んだ漫画は尋常じゃありません。
しかしこの引越しでは、「漫画を売った」という新しい行動は私に多少の変化をもたらしました。
読まない漫画を売ったら、お金が入ってきて、荷物も減った…
面倒なことから少し解放された体験から、「身軽って良いな」と感じてしまったのでした。
きっかけ2.実家に物が増えていた
実家に帰って、子供部屋だった部屋は物置になっていました。
「あかん」
素直な感想です。
12畳の部屋に足の踏み場がない。
ヤモリが住んでいる。
アリが多い。
Gがで初めている。
物を捨てなければ、私の寝る場所はない。
物を減らさなければ、私のものは置けない。
「整理整頓掃除」「物を減らす技術」を身につけようと思った瞬間でした。
きっかけ3.断捨離を知る
収納術、整理整頓、そんな本を読み進める中で、仕事の同僚がこんまり先生の「人生がときめく片づけの魔法」を教えてくれました。
大成功です。
とにかく本に従って物を減らす!それだけでした。
所有していた服はクローゼット、タンス3つ分からクローゼットの下段のみになっていました。
ここで私は「断捨離」というものと、「片付ける技術」を知ることができました。知は力なり。
あと、ホテルに行くたび、物がない心地よさの魅力を実感していたのもこの時期でした。
本題. 漫画を減らす。
物を減らす大きな障害が「本・漫画」でした。
好きなんです。捨てられるはずがありません。
しかし、断捨離の本や転職の体験から考えたことがありました。
「私は”今から”どうしたいか」
二十代後半になり始めていた私はここで初めて、
「将来の自分、理想の自分」になりたい。と思ったのです。
(遅い…遅すぎる…)
【後ろめたかったこと】
・漫画の場所が両親が購入したスペースを占拠していることへの罪悪感
・東京に引っ越したい、そのときにどうするのか
・漫画を整理する時間がかかる。
・漫画を読む時間がかかる。
・もう読まない漫画があることを知っている。
・今将来のために読むべき本が多い
私の目標の一つから「漫画を集める人生」を手放し始めました。
理想の未来を手に入れるには、「漫画を”集める”」という趣味はあまりにも荷物が重かったのです。
終わりに.私にとっての漫画とそれを持つということ
漫画は「所有」の面から私の内面を気づかせてくれました。
高校生の頃、私より漫画を持っている同級生はいませんでした。
「漫画を所有する」ということは私にとっては「すごいでしょ」という場であり、私の「好きな世界」を表す物でした。
あと、小さい頃に一時期だけ、兄弟の漫画が共有ではない時期があり、漫画が「通貨」のような役割がありました。「新刊」を手に入れた時、それは別の兄弟が持っている物を読めました。
漫画に対する「執着」のきっかけをあげればキリがありませんが、漫画を手放すことはその「執着から私が解放された」ことでもありました。
その執着は、過去の思い出に私を夢見心地にはしてくれるけれど、未来の私に与えてくれるものは大きくないことに気づいて、そっと、区別をすることにしました。今までいろんな物を育ててくれてありがとう。
今、必要な分だけもつ
「今」というのはこの瞬間だったり、一週間だったり、1ヶ月だったりしますが、私の今は最長でも「1〜2年間」と決めています。
1年読まなかった本は手放すことにしています。
そんな感じで今本棚にある漫画は10冊。
二日前に4冊買い足しましたが、こちらもめちゃくちゃ読み返してそのうち手放す予定です。(すでに5回読み返した)
そんな感じの漫画ライフです。
散文となりましたが何かお役に立てたら幸いです。
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