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「コロナ禍の中で、どうやって生きていけばいいのか?を改めて考える」。①「コロナは、ただの風邪」という主張。

 いろいろな変化が、政治的にあったしても、ワクチンもできてない現在では、まだコロナ禍は続くはずです。もう2年や3年といった長い単位で考え、そこに向かって覚悟や工夫をしていったほうが、いい時期になってきたのかもしれません。しかも、すっかり元通りになるのも難しそうな気配です。

 出来る限りの「自衛」をしていって、なんとか生き残りたいと個人的には思っていますが、先のことはどうなるのか、わかりません。

 それでも、近い将来のことを予想し、どのような混乱が起こるのかを考えることは、実際にそうしたことが起こった時に、必要以上に不安になったり、恐怖に支配される確率が減るかもしれません。

 これから、4回に分けて、「まだ続くコロナ禍のなかで、どうやって生きていけばいいのか?」を、力が足りないのは自覚はしていますが、自分のためにも、改めて考えたいと思っています。今回から、まだ不確定ですが、10日に一度くらいのペースで書いていきたいと思っています。そして、申し訳ないのですが、第3回目までは、有料noteにする予定です。

 どこか怯えすぎかもしれませんが、今回扱うテーマは、必要以上の非難などを受ける可能性もあるので、ある程度クローズにしたほうが、きちんと考えられると思いました。第3回目までは、有料とし、「いつまで続くか分からないコロナ禍で、どうやって生きればいいのか?」を第4回目で考え、それは、無料noteにしますので、ご了承いただければ、ありがたく思います。

今のところは、第1回「コロナは、だたの風邪」という主張第2回「見えにくい政策を考える」第3回「自粛警察」。第4回「いつまで続くか分からないコロナ禍の中で、どうやって生きていけばいいのか?」の予定です。

「コロナは、ただの風邪」という都知事選のポスター

 最初に「コロナはただの風邪」という主張を公にしているのを見たのは、2020年の東京都知事選のポスターでした。ある候補者が、そのような文字を大きく載せているのは、ちょっとした驚きでしたが、緊急事態宣言も含めて、何ヶ月も、様々な自粛をしてきて、いろいろな我慢も続けてきた上に、自分も周囲も、実際に新型コロナウイルスによって「重症化」しなければ、「ただの風邪」と思って、「コロナ前」のように生活したくなる気持ちも分かるように思いました。

 そして、その候補者は、約9000票を獲得しました。
 少なくとも「コロナはただの風邪」と思っている人、思いたい人は、東京都内だけで、それだけの数がいるのかもしれないと思いました。

「コロナは、ただの風邪」に集まる人々

 都知事選が終わり、7月末から8月にかけて、新型コロナに新たに感染する人が増大していた頃、こんな事件が起こっていました。上記の記事によると、1日あたりの東京都内の感染者数が、300人を超えていた8月9日に、その元・候補者はこんな事件を起こしていました。

 この日は、渋谷のハチ公前でマイクパフォーマンスを実施した後、本当は20時から50人ぐらいでマスクをせずに山手線に乗る計画を立てていました。しかし、この動きを知ったお店などが、お客さんや従業員の安全性を確保するため、臨時で店を閉め始めたため、これが威力業務妨害に問われる可能性が出てきて、この日はみんなで山手線に乗ることは中止。

 こうした、極端な動きに対しては、お店の方々の穏当で真っ当な対抗手段によって、電車内での「ノーマスクデモ」といった動きは防げたわけですが、それでも、この動きの主催者である元・都知事候補者は、一人で山手線を一周したそうなので、完全に止めるのは難しいかもしれません。

 「コロナはただの風邪」というのがあり得ないのは、世界各国の動きを見ても分かることで、アメリカやイタリアの大勢の犠牲者を知ったら、そして、街を閉鎖するような中国の方法が伝わってきているのですから、そんな言葉は、とても言えないと思うのですが、それを主張する主催者は信じ込んでいるとしても、一番気になるのは、その動きに賛同する人たちが一定数いることです。

 不安が膨らみ続けることはあっても、不安の解消がされない政策が展開される国に住んでいれば、何か安心できそうな言説があれば、そこに寄り掛かったとしても、それは責められるものではありません。

 ただ、それでも、どんな人が、「コロナはただの風邪」を信じるのかは、気になっていました。集まってきた何十人かは、どんな人たちなのか、ということは、分からないままでした。

「コロナはただの風邪」と主張する人たち

 NHKのドキュメンタリーでノーナレという番組を見ていたら、コロナ禍でのことですが、「コロナは、ただの風邪」というプラカードをかかえて、繁華街にいた若い男性がいました。それは、飲食の自営業の人でした。インビューに答える姿は、誠実そうでした。そうしたプラカードを掲げて訴えていたのは、これ以上、自粛が続いたらやっていられない、という切実なものでした。

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