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桜の花を食べる鳥。

 桜の花びらが、やけに直線的に散っている場所があった。

 きれいな緑の体に、赤いクチバシで、小鳥というには無理がある20センチくらいの鳥が桜の枝に止まっていて、花びらを食べるようについばんでいた。

 それで、花びらが落ちるように散っていたようだった。

 しばらく見ていたら、その桜の木の他の場所にも、同じ緑の鳥がいた。数えたら、見える範囲だけでも4羽。あちこちで、流れるように桜の花びらが散り続けている。

 何しろそのペースが早くて、けっこう距離があるのに、野生の力のような気配が、伝わってきた。桜が食い尽くされるのではないか、といった怖さもあった。

 桜の色に、鮮やかな緑のコントラストが不思議に見えた。

野生化したペット

 なぜ派手な色合いのトロピカルムードの鳥が日本にいるのだろうと不思議に思いますが、飼われていたものが逃げて野生化したものです。東京では1960年ごろから見かけるようになったそうですから、野生化してから約50年経っていることになります。大田区の東京工業大学構内のイチョウ並木にはねぐらがあり、夕方になると1000羽以上が集結するそうです。

 すでに、あちこちで、野生化したインコが、いるらしい。場所によっては、被害といっていい出来事があるらしく、そして、この鳥を見たのは大田区なので、もしかしたら、東工大から来たのかもしれない。








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