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テレビについて㉙「野田ともうします」を見て、不便に思ったこと。

   最近、NHKで、夜中に、昔の番組を一気に再放送するという企画があって、これで初めて知る番組もある。深夜深い時間帯なので、自分自身は、昼夜逆転が修正できてきたので、どうしても、録画して見ることになる。

   その中で、私はノーマークだったのが「野田ともうします」だった。

   この番組名だけを、番組表で見たら、面白い気がしなかったのだけど、妻が予約録画してくれていた。

野田ともうします

   今は、実力と人気を併せ持つ存在になった江口のりこが主演しているのだけど、10年ほど前なので、女子大生役を演じている。

   それも、グレーのトレーナーにジーンズ、ロングの髪型をきちんと、まん真ん中で分けて、小説好きで、同年代の感覚が分からない、というマイペースで、だけど魅力的なキャラクター。1話5分のショートドラマの形式で続いていく。

 それも、3シリーズで、それぞれ20回あるのだけど、3日連続で、一気に放送していた。初日は、深夜の他の番組とのバランスで録画していて、全部は録画していなかったのだけど、数回分をみたら、面白かったので、残りの二晩は、他の予約録画を犠牲にしても、「野田ともうします」の40回分を録画して、次の日に見続けた。

 大学の学食、手影絵のサークルの部室、バイト先のファミリーレストランが主な舞台になっているのだけど、どの場所での会話もテンポもよく、1回分を見ると、次も見たくなって、気がついたら、10回分以上を見ていた、という感覚だった。

時間の流れ

 このドラマの主役の江口のりこが、その10年後に、今のような存在になるのは、その時の視聴者だったら思っただろうか。共演している安藤サクラが、カンヌ映画祭で、その演技が評価されるようになるのを、想像できただろうか。その時の、本人たちは、どんなふうに思っていたのだろうか。

 リアルタイムでは、このドラマを見ていない。だから、それは、あとの時代の人間の、ある意味で特権的で、傲慢な見方のような気もするけれど、でも、リアルタイムで見ていないから、当時で見ていた時の視聴者の気持ちは、分からないままだと思う。

 さらには、他の共演者は、今は、あまり見ていないような気がしたのだけど、もしかしたら、もうこの世界から引退したのだろうか。といった気持ちにもなり、何人かを検索してみたら、つい最近見たドラマにも出演したりして、ものすごく勝手な感傷だけど、続けていることに安心したりもするが、そういう行為自体が、下品な気もする。

 でも、10年前のドラマを、初めて体験するというのは、今も活躍している俳優がいることで、何しろ容赦なく流れていく時間のようなものを、自分も歳をとったけれど、そのドラマのストーリーとは別に、不思議に少し生々しく意識ができた。

不便に思ったこと

 ただ、この「野田ともうします」に関しては、実は、全部を見られていない。

 5分番組を録画すると、このドラマは連続していたせいで、たとえば、第2話が終わり切る前に、次の第3話の準備のために、いったんスイッチが切れてしまう。

 民法や、番組の前後に、テーマ曲があったりすれば、それほど問題ないのだけど、NHKでCMもないので、どうしても、このドラマの最後の10数秒が切れてしまうことが、ほとんどになる。

 そうすると、基本的にコメディの、最後のオチが見られなくて、そこは想像するしかないのだけど、ちょっとモヤモヤすることも何度もあった。

 もしかしたら、切れ目なく録画すればいいのかもしれないと思って、操作をいろいろと試してみたのだけど、それも、できず、結局は最後が少し切れた「野田ともうします」を見続けたので、実は、ちゃんと見られていない、と思う。

 こういう時のために、できたら、短い番組でも、前後の10数秒は切れてもいいような番組の作りにしてもらうか。もしくは、録画する機械が、同じ番組が続くような時は、自動的に連続して録画してくれるような機能をつけてもらったら、とてもありがたいと思うのは、微妙にわがままかもしれませんが、できたら、テレビ局の方や、電機メーカーの人に、ほんの少しでも検討してもらえたら、とてもありがたいと思っています。

 よろしくお願いします。



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