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「100」という洗脳

 ついこの前、90日間連続投稿を、ほめられた記憶がある。だから、昨日(6月21日)の投稿をしたときに「100日連続!!!継続は力なり、ですね」と、またほめられたけれど、書くことに関しては、まだ、何かを新しく思うことはなかった。

 それは、ぜいたくな話ではあるのだけど、なんとなく書き続けることに慣れてきて、考えているのは、何しろ、毎日書くことの質みたいなものを、できたら上げたい、ということだった。それでも、最初のような、新鮮さは失ってきて、微妙に疲れてきているような気もする。

 だけど、その疲れは、書き始めたのが3月の中旬という、「コロナ禍」が本格化する時期と、ほぼ一致しているから、それから、感染の恐怖が、ずっとあったせいかもしれない。


 2018年の年末に介護が終わって、日常的に、微妙な緊張感を継続させるような習慣が、1年半をかけて、やっと心身ともに抜けかかった時に、またコロナ禍に対する、終わらない不安の時間の中に突入してしまった。だから、その疲労感もあるかもしれない。

 こうしてnoteを書き続けようと、改めて思えるのも、今の日々の出来事と、それに対する気持ちは、とても個人的に過ぎないけれど、「コロナ禍」の中の、一種の「歴史」だと考えているせいもある。それに、何しろ、どんどん忘れそうだから、書き残したいと思うようになったし、そのことで、少なくとも読んでもらっている何人かの人は、同じような思いでいるのでは、と考えているから、書き続けていられる。


 だから、「100日連続」と、投稿した瞬間に表示が出ても、今は、それについて、また新しく何か書くことはないかも、などと思っていたが、その画像を見て数秒後に、なんだか撮影したくなった。その姿を残しておきたいと、思う前に、カメラを出していた。(ちょっと傾いてしまい、さらには、そんなにきれいに撮れなくて、すみません。スクリーンショットというものも、分かっていません)。


 撮影したあとに、考えた。
 これは「100」だったからだ、と思った。

 誰でもそうだと思うのだけど、今、日本で生活している人たちであれば、ペーパーテストを小学生の頃から受け続けて、義務教育だったら、少なくとも9年間はテストの点数が、人によるけれど、ある程度以上の重大なことだったはずだ。自分は、その時間から、とても遠くなったし、もともと、そんなに関心がないと思っていた。だけど、自分も例外ではなかったことを、今回、改めて感じたのは、「100」を見て、残したくなったからだった。それは、もう、いうまでもなく「100」の呪いが残っているせいだと思った。

 小学生くらいまでは、テストによっては、100点をとることもあったし、やっぱりうれしかったと思う。それを見せたところで、特に反応する親でもなく、ましてやお小遣いをくれるような家庭でもなかったから、テストの点数がいいと、お金をくれる、という同級生の存在は、うらやましいような、妙な気持ちになったこともある。ただ、それは小学生くらいの時で、学年があがると、100点は遠くなった。

 

 その上、100という数字は、100%で、完璧の象徴でもあるから、普通だったら、ありえないけれど、なんとなく気持ちがいいというか、どこか安心にもつながっていて、あこがれに近い印象が、100に対して、あるのかもしれない。

 「宇宙戦艦ヤマト」で、120%という数字を、毎週聞いた頃から、100%は、絶対でもなくなって、そのうちに、200%とか、1000%も聞くようになった。それらは、戦う前のファイターの自信を表す言葉だったり、疑惑を否定する政治家の言葉だったりしたが、その数字は、やたらとインフレを起こしていて、100%の価値は、以前より下がってしまっていると思う。

 それでも「100」の価値は、「100点満点」であり「100%」でもあって、あまり意識していないつもりだったのだけど、自分が「100」に洗脳されていると、今回、改めて分かったのは、そんなに意識していなかったのに「100」を見た時に、残しておきたい、と思ったからだった。


 そうした「100」という洗脳は、根深いし、何年たっても解けにくいものだと、今回は、改めて思いました。



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「90日連続投稿達成! 本当にすごい!」というバッジをもらい、感じたこと。考えたこと。

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