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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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#歴史

「病気についての常識」で、改めて確認してみたいこと。

 なるべく外出しないようにしているけれど、昨日は、出かけた。  帰りの電車は、人がぴったりくっつくほどの距離だった。午後8時くらいになっているのに、乗れないくらい混んでいたから、もう1台待って、それでも、けっこう混んでいた。列の一番前で待っていたから、座れた。隣の男性が少しせきをする。同じ車両の遠くの方で、せきをする声が、複数聞こえる。  この前は、これまでだったら、駅の男子トイレは手を洗わない人も結構いたのに、3カ所ある洗面台の液体せっけんが全部、空だった。スーパーのアル

日本の「漢字」は、「文化遺産」になっていくのかもしれない。

 それほど知っているわけではないけれど、世界中の文字の中で、かなり特殊だと思えるのが韓国のハングルではないだろうか。よく分からない人間から見たら、ほぼ記号に近く、同じに見えても、わずかな棒の違いだけで、意味が違うようだから、覚えるのは大変だと思う。  これだけの変化を可能にした国としての強烈な意志を感じるけれど、こうしたことを可能にするからこそ、隣国に中国という大きな国がありながら、長い間、朝鮮半島での独立を保てていたのかもしれない。と歴史に詳しくないけれど、そんなことを思

『21世紀の「頭がいい」とは何か?』を考える。(後編)。

 人類にとって、「あたまがいい」とは何か?を改めて考えると、その時代によって違いがあるはずだった。  だから、紀元前からたどり直す必要があると思い、未熟であるのは自覚しているものの、なんとか、そこから21世紀の現代まで到達できた。  それが、前編だったのだけど、後編では、そうしたことを踏まえて、21世紀のこれからに必要な「頭の良さ」をさらに考えていきたい。 失われた30年 バブル崩壊以来、ずっと停滞が続く日本経済、だけではなく、日本社会全体を表す言葉として、「失われた1

『21世紀の「頭がいい」とは何か?』を考える。(前編)

 頭がいい、という事については、ずっと関心を持たれているけれど、人類は知力で生き残ってきたのだから、それも当然だと思う。 ゼロから考える力 世界の大学の入試をバラエティーとして放送している番組の中で、面接問題として出題されて、それに対して、社会的に「頭がいい」とされている出演者が模擬面接に挑む、という形をとっていた。  それは、答えがないことを考える、という意味で「ゼロから考える力」という言葉につながっているようなのだけど、でも、まったくのゼロではなく、何かしらの考える材

灰皿の時代。

 街の中華屋に入ったとき、昔ながらの木目模様で、縁が鉄の薄い板で囲われている机の上に、灰皿があった。  今の時代だと飲食店に最初から灰皿があるのは珍しかった。それに、銀色で軽く、この灰皿を知らない人から見たら「UFO」のように見える形も久しぶりに見た。それも、銀色で比較的新しく、おそらくは今年買ったばかりではないか、と思えるほどだった。  まだ、灰皿は新しく作られている。  それは需要がある以上当然のことなのだけど、こうして具体的に形として見ると不思議な感じがした。

「川中島」で、つい思ってしまったこと。

 かなり昔、長野オリンピックの前だから、もう30年近く前のことになると思うと、そんなに時間が経ったことに、ちょっとゾッとするけれど、比較的、近くの出来事に感じる。  最近、買ってきたスイーツのシュークリームがあって、その白桃の産地が「川中島」と知って、あっという間にその時のことを思い出した。 川中島 まだ、ライターをしていたころ、長野オリンピック関連の仕事を発注してもらって、フォトグラファーと二人で、長野県を少し回ったことがあった。  その途中で、今になったら、どうして

「高輪ゲートウェイ」には、まだなじめない。

 もう古い話になってしまうが、山手線の新しい駅が、46年ぶりにできる、という話題は、それ以前から知っていた。  品川と田町の間。  そんなに距離があったのかどうか、今となっては、あまり覚えていないものの、駅名を公募するというのは、なんとなく知っていて、昔、新幹線の名前の公募が「ひかり」と決まったように、おそらくは平凡な名前になると思っていた。  そして、日常で利用する駅は、その方がいいし、待ち合わせをするときなどに、普通の名前の方が恥ずかしくなくていい、と思っていた。

「ジャーン」は、そろそろ「更新」しても、いいのではないだろうか?

 ドラマを見ていて、登場人物が、何かを取り出すとき、人に見せるとき、今も発する言葉がある。  ジャーン。  もしくは、ジャジャーン。  そこに手の動きや表情などもセットで表現されるのだけど、そういえば、このオノマトペは、現実の世界でも、かなり広い世代で使われているし、長い時間、耳にしていることに気がついた。  そして、ふと、そろそろ、こういう場面で、「ジャーン」にかわる、次の言葉は出てこないのだろうか、と思った。 オノマトペ「ジャーン」というのは、オノマトペだという

「小便小僧」という存在は、微妙であり続けるのかもしれない。

 東京、山手線・浜松町駅には、「小便小僧」がいる。  ホームの上で、「放尿」しているのだけど、その勢いの強さに驚いた記憶がある人も、少なくないのでは、と思っている。 「小便小僧」の歴史 浜松町駅には、壁にもモザイクレリーフがあり、「1909」という数字があるが、これは浜松町駅が開業された年で、「小便小僧」が駅に設置されたのは、それより43年後になる。  その後も、「小便小僧」に服を着せるようになり、それについても論争があったりしながらも、70年の歴史を刻み、今は浜松町駅

『「晩節を汚さない」ためには、どうすればいいのだろうか』。(前編)

 日本代表サッカーチームの監督が、不透明な過程で、急に辞めさせられたことがあった。  2018年のことだった。 ハリルホジッチ監督解任  その後、ハリルホジッチ監督が裁判で損害賠償で訴え、それも、金額は1円だったので、それだけ怒りがあり、謝罪を求めていた、ということは、合理的な理由ではないのは、おそらく間違いなかった。  そんな時に、マスメディアに日本サッカー協会の田嶋会長が出てきて、説明をしていたが、「コミュニケーション不足」というあいまいな理由だった。  それは、今

「ファイト! いっぱーつ!」が消える時代。

 どこか、危険な場所を二人の男性がチャレンジしている。  一人が足を踏み外す。 「ファイトー!」 「いっぱーつ(一発)!」  それぞれが大声を出しながら、二人で協力して、その窮地を脱する。  そして、「わしのマーク 大正製薬 リポビタンD」といったアナウンスで締められる。  そんなCMを、たくさん見てきたし、多くの俳優が、その役を演じてきたし、その演出に対して「あんな危険な時に、ファイトー、いっぱーつ、って言うわけがない」などと視聴者としてのツッコミを入れながら、す

「干支での龍の存在について」。

 歴史の中で、思った以上に、しぶとく残っているのが「血液型性格判断」と、「十二支」だと、個人的には思っている。  「血液型性格判断」については、能見正比古、俊賢の親子が提唱していて、それが「科学」ではないと言われているのだけど、そういう冷静な検討とは別に、人の気持ちに訴える何かがあるから、今も生き残っているように思う。(個人的には、血液型性格判断は、信じていませんが)。 (こうした指摘↓は、数限りなくされてきたと思う)。    さらに「十二支」という古くからの基準につ

「管理社会の息苦しさ」の程度について、「箱根の関所」で考えたことがある。

 神奈川県の箱根は首都圏の観光地としては、かなり人が来るところで、新宿からロマンスカーに乗っても行けるから、思った以上に馴染みが深い。  だから、何度も行っているはずで、そして、その実際に出かけている回数以上に行った気になっているから、いつのことかよく覚えていないのだけど、箱根の関所のことは、変に印象に残っている。 「入り鉄砲と出女」  箱根の関所は、その建物の中には人形があって、「入り鉄砲と出女」みたいな言葉も再確認できる。  それは、江戸幕府からの視点の言葉で、江戸

「ブーム」は、どれだけ盛り上がっても、必ず去ってしまうことを再認識して、少し寂しくなった。

バッティングセンターについて書かれた本を読んだ。 バッティングセンター 必ず1回は行ったことがあって、だけど、今も頻繁に行っているわけでもないのに、やけに身近に感じながら、いつでもあるような気がするのが「バッティングセンター」なのだけど、それが、こんなふうにいろいろな状況に影響されながら、2回もブームがあったことを、まずは、本当に知らなかった。  よほど注意深いか、そのことに関心がない限りは、外に並ぶ行列などを見て「あ、流行っているんだ」とチラッと思うくらいなのだろうけど