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弱小ギルドが大きくなるまで【第四話】

【第三話】では女性サブマス達とのゲームライフを紹介。トラブルなどありながらもなんとかギルドを維持運営していた。そんなある日、ギルド旧メンバーのターミネーターからの突然の連絡。今回はそのお話を紹介する。


「話がある」

私は直感的に良い話ではないのは分かった。なんだろうか。文句でも言われるのかなど考えるうちに返信するのに少し時間が掛かった。当たり障りない感じを出しつつ返信。すぐに返事が来た

「以前から〇〇達(サブマス)が気に入らないメンバーをハメて脱退させるような動きをしている。現にここ最近ギルドを出た人達は恐らく何もしていないのに脱退せざるを得なくなっているはずだ」



何を言ってるんだこの人は。しかしこれは信用して良い情報なのだろうか。一瞬で色んな思いが駆け巡った。

詳しく話を聞くとサブマスの中で実は派閥が出来ていたようで要は敵の派閥の仲良しメンバーを印象操作して私を通し排除していくというシンプルだが残忍な手法で派閥争いをしているとのこと。

確かに、、確かに具体的な話だが決定的な証拠が無い。しかもかなり前にギルドを抜けた人からの情報。それをなぜ今更。


「その派閥に居るサブマスの一人と実はお付き合いしてます。黒幕が次は○○を~とターゲットに選ぶ様子が載ったグループチャットのスクショもあります」

なんと。

ターミネーターが恋人とは。など思うところもあったが可能ならスクショを見せてほしいとお願いした。

そこには

黒幕「またギルマスに上手いこと話ししとく!多分〇〇はそのうち追放されるから!笑」

他にも目を疑いたくなるようなやりとりが沢山。


ターミネーターから話を聞くと恋人はいつのまにかその派閥に入れられていた。最初は黒幕の悪ノリかと静観していたが段々とエスカレートしていきSNS(裏アカウント)を使ってまでユーザーの印象操作を行うため怖くなって彼に相談してきたようだ。黒幕と呼ばれるのは現役サブマス2名。その派閥のメンバーは半ば強制的に派閥に入っているようなもので嫌になったらギルドからも出ていくという悪循環に陥っていた。

ターミネーターが以前サブマス降格した際も思い返せば黒幕が良く不平不満を言っていた。

○○が違反しています。と報告してくるのもこの2名からが殆どだった。


いや気付くやろ!って思うかもしれませんが全く気付けませんでした。

ギルマス失格です。ギルドを大きく、強くするためだけに大事なことを見落としていたと痛感しました。

そのあとのターミネーターの主張は


「彼女をどうにか助け出してほしい」

「黒幕がこのまま活動していたらギルドに大きな影響が出る。良いギルド、ギルマスだと思っているのでどうにかできないか」


私はひどく頭を抱えた。誰が敵で誰が味方なのかと。ギルドを覗くと今までと変わる様子もない通常運転。


私はある決意をした。



続きは次回の最終話でお話ししたいと思います。


#ゲームで学んだこと

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