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【連載】黒煙のコピアガンナー

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化学実験施設の爆発事故から30年。汚染地域の外れで生まれ育ったアマンダ・ネイルは偶然にも化学物質コピアの使用者コピアガンナーに選ばれる。その力で父がボスを務めるギャングに入り、人… もっと読む
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【連載】黒煙のコピアガンナー 第一話 バーク・ロックの娘

黒煙のコピアガンナー [第一部]ウェイストランド編 [第一章]ギャングスター  1000万平…

サーシャ
2年前
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【連載】黒煙のコピアガンナー 第二十六話 前編 命の夜

[第二十六話 前編]命の夜    バークヒルズが襲撃に遭ったその日の夜、アトラス、ジョン…

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【連載】黒煙のコピアガンナー 第二十五話 後編 フレイムシティへ

[第二十五話 後編]フレイムシティへ  ウォルトの病室はフロアの最奥だった。意識は戻ったが、ウォルトはまだ自分では動けず、しばらくは外部の人の面会もできない。ウォルトの病室の鍵は出入りを許可された人のIDカードをスキャンすることでしか開かないようになっている。医者や看護師以外では同じフロアに入院している関係者だけが許可されていた。  面会許可が下りて早々、ピートはノックもせずにウォルトの病室に入ってきた。 「おい、ウォルト。見舞いに来てやったぜ」  ウォルトはピートが