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サンチャゴ巡礼【中盤戦】

Sant Domingoから先書いてなかったぁ〜!!!(汗)

・Sant Domingo de la Calzada から Grañón へ
 Sant Domingoでは、洗礼者ヨハネの祝日と重なっていたため町は大騒ぎ。ドロッドロのホットチョコレートが配られ、私たちもご相伴に預かった。間違いなくこの度の中で一番濃いホットチョコレートだったと思う(笑)
 翌日は足が痛いので、約7キロだけ歩いてGrañón まで。ここには、教会の上でドナティーボで運営されているアルベルゲがあり、みんなで雑魚寝(マットレスあり)と共同でごはん作り、コミュニティディナーが楽しめる。道中で一緒になったドイツ人の友人と酒を酌み交わし、大いに語り合い、楽しい1日を過ごした。が、もうスリッパで立っていられないほど足が痛くなったので、またここで徒歩を中断して次の日はバスに乗ることに。

・Grañón から Burgos へ約66キロ
 Grañónのアルベルゲで高速バスの情報を聞いて、ここでまた友人と別れて先にBurgosまでスキップし、休養を取ることに。が、地元の人に聞いた所にバス停がないっ!これは何かミスったかと思い、高速道路を逆走して歩いていたら、たまたま予約したバスが通りかかり、止まって乗せてくれた(⁠ ⁠;⁠∀⁠;⁠)
 巡礼者が歩いている道を横目に、1時間ほどでBurgosに到着!でも、泊まりたかった小さめのアルベルゲは、徒歩以外で来た人は15時からしか受け入れられないと札が出ていた。待たせてもらえないかと思い、事情を説明したところ、ボランティアでやっているオーナーさんが慈悲深く受け入れてくれた。
 このアルベルゲが非常に面白かったので、ご紹介したい。アルベルゲの名前は、"Santiago y Santa Catalina Pilgrims Hostel" 。大聖堂の近くの小さな教会の上にあり、オーナーはボランティアでやっていて、ベッド数は16しかない。しかも、このオーナーのホセ・ラファエルがクセ者で、泊まる前に30分ほどの面接がある(笑)何基準かはイマイチ分からないけど、たまにこの面接で落ちてムニシパルに行くように言われる人もしばしば。でも、このオーナーとっても世話焼きで綺麗好き。夜の消灯もしっかりしていて、夜10時にはみんなでおやすみなさいができる。怪我人や病人にも優しいし、雨が降ったら何と洗濯物まで取り込んでくれるホスピタリティの持ち主である。30分の面接を面白いと思える方には是非訪れてほしいアルベルゲだった。(後日キャッチアップする予定だった友達も胃腸炎になりここで療養したw)
 私が泊まった日は、聖ペトロと聖パウロの祭日の前夜祭のようなものがあり、昼夜どんちゃん騒ぎでした。話を聞くと、本番の日は寝られたもんじゃなかったそうです(汗)

・Burgos から Rabé de las Calzadas へ
 Burgosに二泊し、ホセ・ラファエルの方針で荷物が送れなかったので、ここから初めてバックパックを背負っての移動に挑戦。13キロほど歩いて、Rabé de las Calzadas まで。ここには、"不思議のメダイ"の修道会のシスター達が住んでいて、小さな聖堂で祝福をしてくれる。更に、ここに泊まるとシスター達の修道院に招いてくれて夕の祈りに参加できる。
 
・Rabé de las Calzadas から Hontanas へ
 前日に、犬連れのスペイン人と知り合い、次はHontanasへ行くというので何となく一緒に行くことにした。私は犬派ではないのだが、かの犬はとても躾けられていて、リードがなくても付いてくるし、粗相も吠えたりもしない。しかし、犬連れとなると受け入れてくれるアルベルゲも少なくなるし、小型犬だったので始終抱いて行かないといけないし、体調にも気を使うしで一緒にいる私まで何だか緊張感のある旅になってしまった。たまに見かけるのだが、犬連れのカミーノはなかなか大変である。
 約18キロ行ったHontanasでは、トランスポートサービスとトラブルがあり、荷物が別のアルベルゲに届けられていたりした。何でも、Hontanasのアルベルゲと言えばムニシパル一本というローカル常識があったらしい。や、知らんがなっ(⁠ノ⁠ಠ⁠益⁠ಠ⁠)⁠ノ

・Hontanas から Castrojeriz へ
 本当はこのまま次の Itero del Castillo まで行くつもりだったのだが、トイレ休憩で入ったカフェの雰囲気が凄く気に入って、アルベルゲも9€でキッチン付きだし、日曜日のミサにも出られるしで、約9キロだけ進んだこの町に泊まることに。この辺りは、右見ても、左見ても麦畑で、歩いていて正直飽き飽きしていたのだが、城趾のある高台から見ると高台に広がる麦畑とレンガ造りの家々がなんとも美しかった。

・Castrojeriz から Itero del Castillo へ
 Itero del Castilloで止まったのは、ここにある小さな教会を改装して作られたあるへにどうしても泊まりたかったから。アルベルゲの名前は"San Nicolás Pilgrims Hostel"。イタリアの団体が運営していて、1週間ごとにホストが代わる形式。トイレやシャワーはあるけど、電気はない。巡礼者を祝福する洗足式をした後、ロウソクの灯火の中で共に食事をする。ベッドは12しかなくて予約もできないので、朝10時に到着し泊まりたいと言うとそれはいいけど午後3時まで外で待っていてほしいとのこと。そうこうすると、オリッソンで会った親子とびっくり再会!お母さんはヘトヘトだが、子供二人は大はしゃぎ。一緒に3時まで待つことに。素敵なガーデンで子どもたちと全力で遊んだ。
 遊びすぎた。気温は涼しかったのだが、スペインの日差しは焼けるように強い。自分でも気がつかないうちに熱中症になっていたらしく、晩御飯中に失神。一緒にいたパーティー・ピープルなマッスルマンたちが床に運んでくれて、ルーマニア人の友人が的確な処置の下、救急車を呼んでなんと見知らぬ土地で救急搬送されることに(笑)全く知らない病院で、「生理中にそんなに運動しちゃダメ!」と医師に言われつつ、念の為採血と点滴2本打たれて終了。夜中の2時に放り出されそうになったので、何とか事情を説明し早朝まで置いてもらえることになった。

・Itero del Castillo から Palencia を経て Población de Campos へ
 歩くと19キロほどの道のりなのだが、夜中にPalenciaまで救急搬送されてしまったため、電車でFrómistaまで行き、アルベルゲがあんまりイケてなかったので4キロだけ歩いてPoblación de Camposのムニシパルへ。ここで泊まる人は殆どなく、キッチン付きで快適な一夜だった。

・Población de Campos から Carrión de los Condes へ
 病み上がりは15キロほど歩いて進みました。バックパック持っての病み上がり15キロはしんどかった〜。でも、Carrión のアルベルゲ"Santa María del Camino parish Hostel"では、聖オーガスティン修道会のシスター達とボランティアの青年たちが出迎えてくれて、夕の祈りのあとには歌の時間とミサもあり充実した滞在を過ごすことができた。

・Carrión de los Condes から Lédigos へ
 バックパックを送り、23キロ歩いて次の町へ。ここは、17キロぐらい何にもないっ。かろうじてキッチンカーはあるけど、トイレがないっ!ヤバーイってなりつつ、頑張って次の町のカフェまでたどり着きトイレをかりもうちょいと進んだ。

・Lédigos から León へ
 Lédigosでまた子どもたちと再会し、プール遊びをした結果また熱中症っぽくなり、日程的にも押していたので公共交通機関でLeón まで行くことに。手前のCalzadilla de la CuezaからSahagúnまでは路線バスがあるのに、Lédigosには止まらないということで残念ながらタクシーを利用。でも、思いの外早くSahagúnに着いたので電車でLeónまで行くことにした。(ちなみに、alsaの高速バスも通っているけど電車の方が早くて安い)
 Leónはでっかい街で、ステンドグラスがいっぱいの大聖堂とガウディの初期の建物がある。暑くならないうちにささっと観光し、素敵なワンピースも買って後はアルベルゲでのんびり~。ちょっとリッチに個室を頼んでしまったけど、時間より早く入れてアメニティも揃っていて、何だか久しぶりに文化的な生活な1日だった。

・León から Oncina de la Valdoncina へ
 ここからは分岐があるのですが、フランセスとは逆の南のルートを通って行きました。熱中症病み上がりなのと、せっかく個室を取ったのでゆっくりしたいとの思いから11キロほどだけ進んだ小さな村に宿泊。ここには、アルベルゲか高級ホテルしかないのですが、このアルベルゲがなかなか居心地が良い。建物も外観は古民家でとっても雰囲気が良かったです。この日はたまたま村でロックフェスなるものが開催されており、ちょこっと顔を出したのですが田舎のご近所さんバンド大会〜って感じで面白かったですw

・Oncina de la Valdoncina から Villatante へ
 10キロ進んだけど、日曜日はどこも空いてない!トイレがないっ!(笑)私が切羽詰まった顔をしていたら、手前の村Villa de MazarifeのCasa de Jesusっていうアルベルゲが閉まっているみたいで実は地元の人用に?開いてたことを発見してくれてトイレ危機は乗り越えられた。
 そこからまた10キロ歩いて目的の町へ。ここのアルベルゲにはあんまり人が泊まらないみたいで、友人と2人で貸し切り。奇跡的に日曜日のミサにも与ることができて、カチョポを食べ、安眠できてハッピーな日曜日だった。

・Villatante から Astorga へ
 次の町からフランセスのルートに合流し、20キロ歩いてAstorgaまで。Astorgaには、大聖堂とガウディの城がある。そしてチョコレートが初めてヨーロッパに伝わった地らしい。ガウディが好きなので、観光したいーと思いつつ着いたけど、いつものルーティン(チェックイン→シャワー→洗濯)を済ませたら、もうシエスタに入ってしまっていた。もう!このシエスタめぃ!とりあえずスーパーに行ってごはんを食べ、シエスタ後に備える。ここで、Grañónで会った台湾人のおばあちゃんと再会♡カミーノは3回目で、毎年来たいと思っているとのこと。感服です。
 シエスタ後、城と大聖堂をさっと見てチュロスとホットチョコレートを食べてご満悦〜。城は本当におとぎの国みたいでびっくり。あ~楽しかったなぁ。

中盤戦はだいたいこんな感じでした。
歩いていてきっついな〜って所はあんまりなかったけど、日差しには要注意です!←

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