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5. visual 〈vis:見る・眺める〉

第5講の〈見出し語〉は  visualです。前講までの-spや-spectなども「見る」ですが、どちらかと言うと「観察するじっくり見る(observe)」のニュアンスが強い語源です。一方、今回のvis-は「見る」の中でも「眺める」や「見える(see)」という語義です。

☑️記号のルール
1. 発音記号は使わずカタカナ表記をします。アクセントは太字で表します。
2.★マークは良く使われるカタカナ語、※マークはポイントです。

A. 「語源」で〈見出し語〉を覚える

visual = vis(見える)+al(形容詞化:ような)
=(形)ジュアル「視覚の・目に見える」
★カタカナ英語の「ビジュアル重視」のような「見た目、外見」の意味はありません。

▶語源<vis>=「見る・見える」「眺める」


※vis-の他にもvid, viewなどの変化形がありますが、次項でvidだけ取り上げます。

B. 「接頭語」で〈同一語源の単語〉を覚える

revise = re(再び)+vise (見る) →見直す
=(動)リイズ「改定する・修正する」

supervise= super(上から)+vise (眺める)
=(動)スーパーバイズ「監督する」
★supervisor(名)スーパーバイザー「監督者」
※doctor「医者・博士」やtranslator「翻訳者」のように、単なる作業者ではなく「特別な知識・技能がある人」は、erではなく-orが使われるとイメージするといいでしょう。

advise = ad(~の方を)+vise (眺める)
=(動)アドイズ「助言する・忠告する」
★advice (名)アドイス「助言・忠告」
※動詞はアドバイ「ズ」、名詞がアドバイ「ス」
※②superviseと③adviseのイメージ=「優しい上司・先輩が、部下・後輩を遠くから見守って(=眺めて:vise)監督したり、助言する様子」

C.「接尾語」で〈派生語〉を覚える

①vision =vis (見える)+ion(名詞化:こと)
=(名)ジョン (1)「視力」(2)「展望」
★「ビジョンを持つ」という時は(2)の意味。
※「テレビ」はtelevision(レビジョン=tele(遠く・離れて)+vis(見える)+ion(こと))の略語です。

②visible =vis (目で見る)+ible(形容詞化:ことができる)
=(形)ジブル「(目で)見える」
invisible(形)インジブル「見えない」
→in(=否定)+visible

③visualize =visual (見える)+ize(動詞化:ようにする、~化する)
=(動)ジュアライズ「視覚化する」

▶️第5講では、9語の見出し語&関連語を確認しました。
▶️ただ「回す」のではなく、語源の意味を理解しながら繰り返し読めば、読んだ分だけ蓄積があります!



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