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37. recognize 〈gno:知る〉
第37講の〈見出し語〉は recognize です。
突然ですが、皆さんは「知っている」の「knowのkがなぜ発音されないか」ご存じですか?この問いをタイトルとした本が出版されていることを今回初めて知りましたが(中身は読んでいませんが・笑)、よくある説明として、「昔はkを発音していたが、発音しにくいので発音されなくなった」というものがあります。それはまあ、結果としてはそうなんですが、これでは<kno>というスペルが出てきた説明になっていません。その答えは<kno>は昔むかしは<gno>だったということ。「グノー」が「クノー」になって、今の「ノウ」になったという話しです。
☑️記号のルール
1. 発音記号は使わずカタカナ表記をします。アクセントのある部分は太字で表します。
2.★マークは良く使われるカタカナ語、※マークはポイントです。
A. 「語源」で〈見出し語〉を覚える
☑️ recognize = re(再び)+co(完全に)+gn(o)(知る)+ize(動詞化:状態にする)→以前知ったことを再度完全に知る状態になる
=(動)レコグナイズ 「~だと認識する(識別する)」「~とわかる」
▶語源<gno>=「知る」
※三省堂の『ウィズダム英和辞典』(第3版)には下記の記載があります。
(考えたり新しい情報のおかげで)突然事実や意味に気づくの意のrealizeと違い、以前の経験・覚えなどからそれだとわかること;日常英語では代わりにknow (that) it is …などを用いることが多い。
B. 「接頭語」で〈同一語源の単語〉を覚える
① cognition = co(完全に)+gni(知る)+tion(名詞化:こと)
→~を完全に知ること
=(名)コグニション「認識」
② diagnose = dia(~を通して)+gno(知る)+se(動詞化:~する)
→患者の症状を通して病気を知る
=(動)ダイアグノウス「診断する」
➂ ignore = i(=in:否定)+gno(知る)+re(動詞化:~する)
→知っているということを否定する
=(動)イグノーァ「無視する」
C.「接尾語」で〈派生語〉を覚える
① recognition = re(再び)+co(完全に)+gni(知る)+tion(名詞化:こと)→もう一度みて完全に分かること
=(名)レコグ二ション「認識」「見分けがつくこと」
② cognitive = co(完全に)+gni(知る) +tive(形容詞化:~的な)
=(形)コグ二ティブ「認知の」
※cognitive function(コグニティブ ファンクション)「認知機能」
③ diagnosis = dia(~を通して)+gno(知る)+sis(名詞化:こと)
→患者の症状を通して病気を知ること
=(名)ダイアグノウシス「診断」
※接尾語-sisは、動名詞のingに当たるギリシア語系名詞語尾です。→例)crisis(名)クライシス「危機」
④ ignorant = ignore+ant(形容詞化:状態の)
→知っているということを否定すべき状態の
=(形)イグノラント「無知な」「(of~):~を知らない」
▶️以上、第37講では、8語の見出し語&関連語を確認しました。
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