47. sense, consent 〈sens, sent:感じる〉
第47講の〈見出し語〉は sense とconsentです。
★「彼女はセンスが良い」と言いたい時、She has a good sense.はNGです。
She has a good taste. の方が、カタカナ英語の「センス」に近いです。
ですが、She has a good sense of humor. (彼女にはユーモアのセンスがある。=彼女はオモロイ。)という表現は普通に使われます。
一方、★「(ケータイを充電するのに)コンセントはどこ?」と言いたい時
Where is the consent?では通じません。「コンセント」に当たる英語は、outlet(アウトレット)【アメリカ英語】か、socket(ソケット)【イギリス英語】です。
センスとコンセント。
いずれのカタカナ英語も「英語にすると意味が異なる和製英語」ですが、どちらも「感じる」という意味の語源sens/sentを含みます。
☑️記号のルール
1. 発音記号は使わずカタカナ表記をします。アクセントは太字で表します。
2.★マークは良く使われるカタカナ語、※マークはポイントです。
A. 「語源」で〈見出し語〉を覚える
■ sense = sens(感じる)
=センス(名)「感覚」「~感」「分別」「意味」など多義語です!
⑴感じること→「感覚」eg) five senses「五感」(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)
⑵感じる能力→「~感」eg) a sense of responsibility「責任感」
⑶良し悪しを感じる力→「分別」eg) common sense「常識」
⑷内容を感じさせるもの→「意味」eg) in a sense「ある意味で」
■ consent = con(一緒に)+cent(感じる)
→一緒に同じことを感じる
=コンセント(動)「同意・承諾する」(名)「同意・承諾」
★「インフォームド・コンセント」(informed consent)
=手術等の前に医者が患者にリスク情報を与えた上で
患者が手術等に同意すること。
▶語源<sens, sent>=「感じる」
B. 「接頭語」で〈同一語源の単語〉を覚える
① consensus = con(一緒に)+sens(感じる)+us(名詞化:こと)
→皆が同じように感じていること
=(名)コンセンサス「総意(全員の意見)」「意見の一致」
★「部員のコンセンサスを得る」
② resent = re(反対に)+sent(感じる)
→反感を持つ
=(動)リゼント「憤慨する」「憤る」
③ nonsense = non(無い)+sense(意味)
→意味・内容が無いこと
=(名)ナンセンス「無意味」「馬鹿げたこと」
★「ナンセンス漫画」
C. 「接尾語」で〈派生語〉を覚える
① sensible= sens(感じる)+ible(ことができる)
→物事の良し悪しを感じることができる
(形)センシブル「分別のある」「賢明な」
② sensitive= sens(感じる)+itive(~な性質の)
→感じやすい性質の
(形)センシティブ「敏感な」
★「センシティブな問題 (sensitive issue:センシティブ・イッシュー)」という表現もありますが、英英辞典(OLPD)によれば
requiring great care「十分な注意を要する(繊細な問題)」という意味になります。
※試験対策としては、①と②の語法の区別は必須です!
③ sensor = sens(感じる)+or(名詞化:もの・人)
=(名)センサー「感知器」
★「センサーが働く」
※ sensory = sens(感じる)+ory(形容詞化:~の)
=(形)センサリィ「感覚の」
④ sensation =sens(感じる)+ation(名詞化:こと)
→皆が大いに感じること
=(名)センセイション「大評判」「大騒ぎ」
★「一大センセーションを巻き起こす」
※sensational =sensation(大騒ぎ)+al(形容詞化)
→皆が大騒ぎするような
=(形)センセイショナル「衝撃的な」
★「センセーショナルな告白」
▶️第47講では、11語の見出し語&関連語を確認しました。
【お知らせ】
▶さて、『3点バースト速習法 語源で覚える英単語』もお陰様で50講が目前に迫って参りました。
▶このあたりで、接頭語を中心に13講(合計で60講)を集中的にまとめていきたいと思っております。
お楽しみに!!