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34. extinguish 〈sting, stinct, sti:刺す〉

第34講の〈見出し語〉は extinguish です。sting(スティング)という単語自体が「刺す」という意味です。一方、語源としての歴史的変遷は「諸説あり」なのですが、「刺すもの」としてのstick(スティック:棒・ステッキ)も当ブログでは同語源「刺す」に含めます。

☑️記号のルール
1. 発音記号は使わずカタカナ表記をします。アクセントのある部分は太字で表します。
2.★マークは良く使われるカタカナ語、※マークはポイントです。


A. 「語源」で〈見出し語〉を覚える

☑️ extinguish = ex(外に)+(s)ting(刺す)+ish(動詞化:する)
刺して外に突き出す
=(動)イクスティングイッシュ 「(火などを)消す」「絶滅させる」
※fire extinguisher(名)ファイアー・イクスティングイッシャー「消火器」

▶語源<sting, stinct, sti>=「刺す」

B. 「接頭語」で〈同一語源の単語〉を覚える

① distinguish = dis(分離)+(s)ting(刺す)+ish(動詞化:する)
刺して分ける
=(動)ディスティングイッシュ 「区別する」
※ distinguish A from B →BからAを刺して分ける
=「AとBを区別する」

② distinct = dis(分離)+(s)tinct(刺す)
刺して分けられた
=(形)ディスティンクト「明らかに異なる」「別の」

➂ extinct = ex(外に)+(s)tinct(刺す)
刺して外に出された
=(形)イクスティンクト「絶滅した」

④ instinct = in(中から)+stinct(刺す)
内側から刺す(刺激する)もの
=(名)ンスティンクト「本能」「衝動」
※語源的には「in=on(上から)」が正しいのですが、内側から刺激する=「本能・衝動」の方がイメージし易いでしょう。ユルーく語源を解釈していきます!

stimulate = stimul(刺す)+ate(動詞化:する)
=(動)スティミュレイト「刺激する」

C.「接尾語」で〈派生語〉を覚える

① extinction = extinct(絶滅した)+ion(名詞化:こと)
=(名)イクスティンクション「絶滅」

② instinctive = instinct(本能)+ive(形容詞化:~的な)
=(形)インスティンクティブ「本能的な」

③ stimulus = stimul(刺す)+us(名詞化:もの)
=(名)スティミュラス「刺激(物)」
※複数形はstimuli スティミュライ になります。
※同じラテン語起源の<単数形=us>→<複数形=i>として
→alumnusムナス →alumniムナイ(名)「(男子の)卒業生」があります。


▶️以上、第34講では、9語の見出し語&関連語を確認しました。


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