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「副耳」について、夫婦で決めたこと

5月に生まれた長男。
抱き上げた時、すぐに右耳の違和感に気がつきました。

看護師さんから「この子は副耳があるね」との言葉。
調べてみると、特に健康被害はなさそうですが、ゴミが溜まりやすいなど、色々と不都合はありそうな感じでした。

副耳(ふくじ)は生まれつき見られる耳の前や頬にイボ状に突起したものです。
片側の耳前部に1個だけ存在することがほとんどですが,時には両側に存在する場合や複数個存在する場合があります。またイボ状ではなく,ヘソのように凹んだタイプもあります。
出生1000に対して15の割合で発症すると言われ,比較的発症頻度の高いものです。遺伝性のこともあります。
https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/mimi/fukuji.html

(一社)日本形成外科学会HPより引用

今すぐどうこうはないので、しばらく様子を見ることに。
これ以外にも、長男は「白線ヘルニア」もありましたので、小児形成外科で合わせて診てもらうことに。

右耳に2つほど突起物が(後に、もう1つあることが分かりました)

大病院で診てもらうことに

出生した産院には、週1回ですが小児形成外科の先生がいらっしゃいます。
初めて診てもらった際、先生から「手術等が必要となる場合もあるので、大きな病院で診てもらいましょう」とのことで、紹介状をいただきました。

行き先は県内の小児医療センター。
早速予約の電話をすると「1ヶ月半後」とのこと。
正直気が気ではありませんでしたが、さすが大病院の混雑具合といったところで、予約しました。

当日までの間、夫婦で副耳の治療方法を調べました。
自然治癒はなく大きくは2つの方法。「糸で縛る」か「形成手術」。
「糸で縛る」と、しばらくしてポロッと取れるそうですが、とれた後に少し膨らみが残ることがあるそうです。
「形成手術」では綺麗に取れるそうですが、麻酔が必要になるとのこと。
 
「一長一短だな〜」と夫婦で思いながら、当日の診察を待ちました。

先生の意外な言葉

開院前に入り、番号を入手していざ診察。
すると先生が開口一番「〇〇君は耳におまけがあるのね〜」。

その言い方の軽さに戸惑いつつも、「そうだ、これは命に関わることではないんだ」と再認識。
先生からは「副耳」の特徴と、下調べしていた処置方法について、丁寧にご説明いただきました。

右耳を再度見てみると、先生から、「手前2つは糸で縛れるけど、少し奥にあるのは軟骨と一緒になっているから手術必要だね」とのこと。

そして、「うちの子も副耳があったけど、私は子どもが大きくなってから手術で取ろうと思いました。
ただ妻は、「見た目が気になるから早くとって」と言っていたので、結局は生後まもなく全身麻酔の手術で取りました。
「全身麻酔について、一般的には1歳過ぎが適性と言われてますが、それも確かな根拠はないと思います。急ぐ必要性はないと思いますので、ご両親で手術のタイミングをご相談ください」と、お話しいただきました。

子どもにとって、親にとって

子どもにとって、「副耳」は気になるものではあると思います。
成長に伴い、自分の顔を鏡で見始めると、人と少し違うことに気がつくでしょう。
また、男の子なので、髪を短くするとどうしても耳が出てしまいます。
友達に指摘されることで、心が傷つくこともあるかもしれません。

ただ、それ以上に全身麻酔のリスクが気になります。
早く取りたいとは思いますが、そのリスクを背負ってまでといったところです。
また、子どもの「副耳」を見ていると、場所が場所だからか、なんだか可愛くも思えてきました。

診察後、夫婦で出した結論は、「子どもが小学生に上がる前に、子どもと話し合いながら決めよう」としました。

「副耳」について子どもにも知ってもらい、手術する覚悟とリスクが軽減されている体格を備えた時期を持って、処置に臨みたいと思います。
それまでは、そこに汚れが溜まって化膿などしないよう清潔を保ちつつ、この子の個性ともう少し一緒に過ごしたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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