見出し画像

人生を変えたリュック

今から約3年前。
風の吹くまま、気の向くまま、何かに夢中になるわけでもなく、まるで植物よろしく揺ら揺らと生きていた僕。
そんなある日、僕はあるリュックと出会い人生を大きく変えられてしまった。

当時スポーツ用品店で働いていた僕は、新しい通勤用リュックを探すため、休日にアウトドアショップへ向かった。
様々なブランドのリュックが所せましと並ぶ広い売場。
リュックを眺めているだけで、脳の奥から幸せホルモンがブシャーっと音を立てて分泌される僕にとって、まさにこれ天国。
瞬きを忘れ、多幸感隠せぬ表情で一つ一つを堪能していたところ、その中に一際目を引くリュックが。

化学繊維が主流である昨今では珍しいコットン混紡素材。
無駄なモノはすべてそぎ落とした、シンプルで男らしい顔つき。
そして愛らしいキツネのロゴマーク。
何度か目にしたことはあったが、FJALLRAVENのリュックを真近で見るのは初めてだった。
カッコイイ……。

どのくらいの時間、口をポカリと開けたまま立ちすくんでいただろうか。
1分、10分、いや、1時間かもしれない。
そんな訳ない。
店員さんに声をかけられてようやく正気に戻った僕は、勧められるままリュックを試着した。

そして、リュックが背中にフィットした瞬間。
ピカーーーーーー!!!!
まさに勇者が伝説の剣を手にした時よろしく、眩い光が私を包み込んだ。

「こ、こ、こ、これだ……!!」
そして僕は、神に導かれるが如くレジへ向かい、購入。
早速、翌日から『Raven 28』との生活が始まった。


味わったことのない最高の背負い心地。
背中に、手に馴染んでいく生地。
日に日に深みを増していく革のロゴマーク。

そして、背負う度にニタニタしながらの生活を続けて1ヵ月ほど経った、ある冷たい雨の日、南青山にて。

「今回FJALLRAVEN by 3NITY TOKYOのスタッフに応募された動機をお聞かせください。」
「ぼ、ぼ、ぼくわぁ、フェールラーベンが好きなんだなぁ。」
「じゃあ、合格。」
ってな訳で、僕はスポーツ用品店を退職し、FJALLRAVEN by 3NITY TOKYOで働き始めた。

そして、あっという間に3年が経過。
相変わらずFJALLRAVENが好きだし、相変わらずRaven28を背負ってニタニタしながら通勤している。

好きを仕事にすることは難しい。
そして、過去に好きを仕事にすることを諦めた経験があるからこそ、いまが本当に幸せだと感じる。

僕が過去に諦めた仕事がなにかって話は、また別の機会に。

『Mando Diao / The Band』を聞きながら 
FJALLRAVEN by 3NITY TOKYO  池守


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?