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がんばる教育学部生や初任者さんにこそ「エア〇〇」をお勧めしておきたい。


1,自分の立ち位置

教育学部でお世話になった人間として
また教員として働いている中で
このような煽り系のnote記事を書いてます。
(敵意はございません)
今さらですが、
一本道のキャリアを歩いてきた人間として
「もうすこし他の可能性を考えたり,見ておいたほうが
 よかったなぁ」と思うことが20年の教員生活中に度々ありました。
大体は自身の能力や適性の無さに直面したりして
ダークサイドに落ちかけたときの怨嗟の声の場合です。
それでも「キャリア教育」やら「なりたい自分」やら
「夢」やらを説いていると、ぞくぅとするときがあります。

・自分の仕事へのスタンスは?
・今の自分がもつスキルは?
・そのスキルは何に活かせそう?
・これからの自分のありたい姿は?
・なぜ、そうなりたい?
・何のためにどんな経験をしてきた?
・その中で乗り越えて得たものは?

「吾輩は教員歴40年でベテランで」などと
そこまで分かりやすくキャリアでマウントを取る人は
いませんが、最初の1~3年の経験で、
その後の教員生活のほとんどを過ごした人はいそうです。
(つまり、経験3×13回繰り返し=39年、ドヤァ)

ラーニングもアンラーニングもできずに
定型の仕事をこなし、突発的な事象に追いまくられ、
速やかに解決を図り、裁判沙汰を見越して記録を残す。
モデルとなる先輩教員がいつも誰にとってもモデルになるか、
それは分かりません。
走り切って夏になり、気づけば冬が終わる。
官製の研修は「どうにも漠然としている」
「~とはいいながらも、うちの学校では…」
もしくは「接遇」「マナー講座」とか。
教員のキャリア形成って、どういうかたちになるんでしょうか

もう1つの懸念事項は・・・
若手や教育学部生が「超真面目で純粋」なことです。
勿論、能力も申し分なし。
そんな彼らはその気質ゆえ、どこかで思いっきり
頭をぶつけてしまわないだろうか。
何人もの実習生を思い起こしながら、心配します。

2,高校生の進学先

20年近く現場にいて
肌感として進学先に教育学部を選ぶ学生は
少なくなった気がします。
実際,低倍率化が話題になりますが
その志願者達も昔ほど熱烈な教師志望という感じを
受けなくなりました。(在学中、免許はとるけど…選びませぬ!派)
逆に熱心な志望者は盲目的で
脇目をふらない傾向があります。

また,掘り起こすという意図でしょうが、
教育委員会採用担当者が学校で説明会を
行なっています。「公務員」志望者はいますが,
彼らがそこに参加することは少なかったように
記憶しています。

それでも「国公立大学」という看板で人は集まります。
地方2番手進学校で,成績はそこそこ。
文系でも数学や理科も最低限の勉強はしています。
家(送り出す保護者)としても「教員」「国公立」は魅力です。
部活動でも行事でも協調性があって人柄も良い。
なにより既存システムに親和性が高い。
そんな高校生が集まっています。

とはいえ、という話です。

3,教育学部生や初任者さんへ

実習と採用試験などは
一般企業の採用スケジュールと重なったり
前倒しで実施されたりしています。
「一生懸命」目の前のことに向き合うことは
素敵で大切なことですが
学部生時代から「エア就職」を想定して
キャリアをデザインしていく経験を
しておくことをお勧めします。

初任者さんも4月1日から怒涛の毎日で
分からないことすら分からないまま
降ってくる業務に削られているかもしれません。
早く帰る先輩を真似してさばき方を覚えつつ
エア転職」を想定して
キャリアをデザインしていく経験を
しておくことをお勧めします。
でも終身雇用だし(どこと比べるかですが)給与も高い方です。
2~3年が経つと前年度踏襲の型と力の抜き方が
分かり,持ち上がり担任であれば生徒との関係も
「呼吸」が分かってきます。
あとは…、様々な肩書と仕事が回ってきます。
こなそうとしていく限り,外の世界や外での仕事については
目が向かなくなります。
だからこそ、の「エア転職」です。

今のままを続けていけば、これからも続けていける。

・・
・・・
一度、自身のキャリアの棚卸をしてみませんか?
私もこのnoteでこれからやっていきます。



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