勘違いではなかった。少しは自分の感覚を信用してみようか。

 ハッピーハロウィン!なんて文句で始められる程に俺の人生は華やかなものでは無いが、昨日はハロウィンだったようで、この文章を読んでくれている人はどんな風に過ごしたのだろうか。「通院日記?」を書き始めてから3カ月程経つが、読んでくれる人からの感想なんてものも欲しくなってくるのだ。これまでに何人か感想を伝えてくれる人が居たが、本当に本当に嬉しい限りだ。「ハロウィンはこう過ごしたよ!」なんてことも是非教えてくれたらと思う(イベント事に胸を躍らせるような人がこの文章を読んでいるとはあまり思えないが)。かくいう俺は、家でのんびりと過ごし、課題をこなし、出かけることもしなかった。
 前回の文章へのアクセス数が少なく、あまり読まれていないため「何のことだ」という感じかもしれないが、前回書かなかった8回目の受診について書こうと思う。受診の前に学校の医務室へ行ったことも加えて書いていきたい。
 枕詞が長過ぎた気もするが、気を取り直して。10月12日、学校の医務室へ行ってきた。医務室には、月に1度精神科の先生が来るのだが、その先生に治療の方向性について相談する為に行ってきた。
 今まで投薬治療とカウンセリングをしていたが、7回目の受診でサインバルタの量が増えてから、意識の状態は更に良くなっているように思えていた。この状態が続くのであれば、サインバルタを飲み続けることで生活出来るのではないかと感じていた。であれば、特に話したいことがある訳でもないのに、1回8600円かかるカウンセリングを続ける必要はあるのだろうかと悩んでいた。そこで、医務室に来る先生に相談しようとなった次第である。
 先生に話すと、カウンセリングを4回やって意義を感じないのであれば、辞めてもいいのではないかとのことだった。「そこは患者次第だから、病院に対して気を遣う部分はあるだろうけれど、辞めていいと思う」と背中を押してくれた。気を遣うことに関しても「そもそも、そんなことを気にしない図太さがあるのなら、精神科に通う状況にはなってないんだから」と俺を肯定してくれた。「良くなってきて本当に良かったですね」と言ってくれ、先生が仕事でやっているのは重々に承知しているが、そんな言葉をかけてくれるのが嬉しかった。
 本当に話し易い先生で、叶うならこの先生の病院に通いたいものだが、無理なのだろうか。
 カウンセリングを辞めたいと思っているということも病院の方へ一報入れてくれることになり、自分が情けない気もしたが、甘えることにした。
 そして10月17日、8回目の受診へ行ってきた。この日は診察のみの予約で、カウンセリングは別の日に行うことになっていた。カウンセリングを辞めたいと伝えるのは、医務室に来る先生が一報入れてくれたとはいえ緊張する。何故、俺はこれ程までに緊張しいなのだろうか。
 病院へ入ると、カウンセラーと鉢合わせた。挨拶をしたが、向こうは何だか気まずそうにしていた。何故なのだろうか、いつも通りの俺の勘違いなのだろうかと考えながら、椅子に座り、名前が呼ばれるのを待っていた。
 そんなことを考えていると、待ち時間なんてものは一瞬で、すぐに自分の番が来た。
 調子は更に良くなっていること、通常の意識状態だと感じる時が出てきていること、一時続いていた微熱も引いてきていること、手の震えが出ることを伝えた。先生は「サインバルタが合っていたんだね。これからもっと効果が出てくると思うよ」と言っていた。実際、この文章を明大前のドトールで書いている今は、更に良くなっていると感じている。
 問題はここからだ。脈拍が速まっているのを感じながら、カウンセリングの話を切り出す。
「あの、カウンセリングなんですけど、あまり意味があると思えないんですよね」
 よし、言ったぞ。よくやった俺(こんなことで喜ぶな、もう21歳なんだぞ)。
 すると先生は「カウンセリングは、次回キャンセルになってるんだよね?」と。
 は?え?どういうことだ?既にキャンセルになっているだと。まさか、医務室に来る先生からの一報でキャンセルが確定したのか?そういえば、何故先生はその一報のことに触れてこないんだ?
 少しパニックになってしまった俺は「いや、次は31日に予約が入っていると思うんですけど」と言うと、先生は「じゃあ、受付でキャンセルの旨を伝えてください」と。
 結局、先生に一報が届いていたのかどうかもよく分からず、それについて俺から切り出すこともなく(何をしているんだ)、診察は終わってしまった。受付でキャンセルの旨を伝えると、既にキャンセルになっているとのことだった。一体どうなっているんだ。そこでも俺は「そうですか」としか言わず(本当に何をしているんだ、しっかりしろよ)、何だかよく分からないまま病院を後にした。結果的には、カウンセリングを辞めることが出来たのだから良いのだが、医務室に来る先生と病院との間でどういったやり取りが為されたのかが全く分からない。
 思うところは色々あるが、体調は確実に良くなってきている。次回の受診は11月7日。「通院日記?」に書くのがいつになるのか分からないが、どういった経緯でカウンセリングがキャンセルになったのかを明らかにした上で書きたい。
 カウンセリングのキャンセルが決まっていたから、カウンセラーは気まずそうにしていたんだな。

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