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南アフリカ ヨハネスブルグのVR(メタバース)クラブイベント"SodaWorld"

SodaWorldを知ったきっかけ

こんにちは!VRなどでDJしている3Marcoです。
今回は南アフリカはヨハネスブルグのVRクラブイベント"SodaWorld"について書こうと思います。
初めてそのクラブの存在を知ったのは、海外のFUNK/DISCOイベントで出会ったあまり話したことのない人からのメッセージでした。

英語で一言、「なぁ、アフリカの音楽に興味はあるか?」

以前からアフロビート、アフロファンクなども集めていた私は「もちろんだよ!」と返しました。
すると彼は「じゃあ紹介したいイベントがある」と教えてくれたのがSodaWorldです。

SodaWorldについて

SodaWorldはVRChat上にあるクラブ名でもあり、南アフリカの文化を発信するサイトの名前でもあります。
Boiler Roomの南アフリカ版みたいな…?
サイト上には様々なDJや音楽の情報や動画が載せられていますよ。

行ってみた

初めて私がSodaWorldを訪れたのは11/16でした。

ヨハネスブルグより生配信!

ヨハネスブルグより生配信されるDJプレイ!AfroTechと呼ばれるテクノやハウスとアフリカ音楽が融合した音楽がズンドコ流れています。
それに合わせて常に喋りまくるMC!まさに衝撃体験。
DJだけではなく、アフリカンなレゲエやヒップホップのライブまであり、至れり尽くせりな内容でした。

初めて行った時の会場の様子

しかし!こんな素晴らしい内容なのに人があまりいないのです!
この日の開催時間は南アフリカのPM4時。これが日本時間のPM11時くらいです。ちょうど日本人だと行ける時間ですね。

話によると、アメリカやイギリスのピークの時間(日本時間の朝から夕)から外れているので、なかなか人が来ないとのこと。

こんな素晴らしいイベントなのに…。
じゃあ…日本のユーザーを呼ぼう!!

口コミで広げるぞ~!

私は口コミやTwitterで「やべぇイベントがある」と宣伝しまくりました。
特に辺境の音楽にも興味がありそうなDJさんやダンサーさんの方にはたくさん声をかけました。
すると…

来てくれた!!

次の週にはかなりの人達が集まってくれました!
この日、MCが叫びまくった「Move your Avatar!! Move Your Body!!」は、SodaWorldの公式ハッシュタグとして使われるようになりました。

その後Discordで「是非3Marcoに出演してほしい」とのオファーが!
もちろん承諾しました!南アフリカでDJができるなんて!
その時紹介したVRでも民族音楽イベントを開かれているジャンベ奏者のMARU-17さんやAfroTechのDJができるというFAVISAMAも紹介し、話が進んでいきました。

凄いことが起こりそうでワクワク!しかし…

出演決定したものの

意気揚々としていたのもつかの間、結構な壁に当たりました。
元から南アフリカと日本では文化が違うのか…
タイムテーブルが決まらない!
主催の方に「いつ出すの?」と聞いても「もうすぐ出すよ」としか返事は帰ってきませんでした。
結局当日タイムテーブル発表すら無しでイベントが決行!

そしてもう一つ、致命的なことが…
前日になり主催者からメッセージが来ました。
「明日、停電があるから〇〇時に電気が落ちる」


先言えよな!!
(しかし、あとから聞いた話ではこれはお国柄しょうがないそうです。後述。)

開催時間になり、VRのワールドに行ってみましたが、何も始まってません。
しかも主催から聞いていた配信アドレスを伝えたところ
別の進行役が
「俺の言っていたアドレスと違う。こっちを使うんだ」
ええ~!?

数々の混乱の中やっとDJが始まり、しばらくしたらDiscordで
「あと5分後にできるか?」
やってやりますよ!!!
しかし、南アフリカの配信環境がおかしくなり、ここでもしばし待つことに。

なんとかDJが終わったのもつかの間
「次のバンド(MARU-17さんたち)に後10分後だと伝えてくれ」
あれ…次は現地の生バンドが入る予定だったはずでは…わかったよ!!「すいません…あと10分後だそうです。お願いします!」と伝えに行く私なのでした。ヘトヘト。

ですが…

日本と南アフリカが繋がった!

ジャンベ奏者のMARU-17さん、DJのFAVISAMAさん
熱狂の渦!

この通り大盛況でした!

しかし最後
MC「こいつが誕生日なんだ!ハッピーバースデイを歌ってくれ!」(意訳)
客「イエエエエエー!!」
MC「ブンズンパンッブンブン…ブンズンブンッ」(ボイスパーカッション)
客「なんだか様子がおかしいぞ…?」
MC「ブン、ンッハッピィ、ブン、バスデイ、トーユーッン」
客「歌えるかーーー!!!」
誕生日の人「ありがとう、日本のみんなもありがとう嬉しいよ、そして」

バーーーン!(停電の様子が映る)

客「停電だぁぁあああああ!!」(この日一番の盛り上がり)

コントのような終わり方をしました。

後日

このようなことがあったものの、この後も何度かDJで出演したり、運営をサポートさせてもらえました。

MCの方からこんな動画メッセージもいただきました。
スリーーマルコォォー!フォオオーー!フォオオー!
(本当の名前の読み方はサンマルコですが、海外の人からはよくスリーマルコと呼ばれます。気にしてません!)
バイブスが高すぎる!めっちゃ好き!

しかし12月中旬から、連絡や更新が途絶えます。

南アフリカの現状

やっと連絡がついたものの、それは悲しいお話でした。しばらくはイベントができない、と。

南アフリカの治安が悪いのは有名です。
マフィアや政府との関係もあるようで、このような目立ったイベントをしているとすぐ目をつけられ、停電を急に起こされたり、機材が盗まれたり、火事が起こったりするという現状を色んな方から聞きました。だから停電って実はあまり笑い事ではない…。
貧困もまだまだ続いている、しかしそんな中で高いタクシー代を払って音楽に救いを求めにやってくる人もいるんだ。その事を発信して欲しいというメッセージも主催側は伝えてくれました。

こんな南アフリカだからイベントを開催できる事自体が奇跡。だからタイムテーブルが出せなくても、とりあえずやる!ってなるんだと思うよ…と教えてくれた人もいました。

音楽を止めるな!

しかし1月からSodaWorldは復活!

リアルヨハネスブルグからの配信はまだできないのが現状ですが、VRのDJや音楽勢で再開することになりました!

パーカッションセッション!Mitinokuさん、MARU-17さん、はにわさん
VRChatのDJで有名なガチョウPaul Manton、そしてSodaWorld主催Izzit7!

VRイベントでの再開後は主催のIzzit7もVRで入ってきてくれて、毎回メッセージを伝えてくれたり一緒に楽しんでいます!たまにフリーズしてますが。
南アフリカのネットって現状5~10Mしか速度が出ないそうですよ。ひえ~、できるもんですねVR。

SodaWorldの発電機を買うクラウドファンディング開催中!

最後に

VRだからこその国際交流。私達が南アフリカと繋がることが出来るなんて夢にも思いませんでした。
自分もアフリカ精神を勉強させてもらいました。SodaWorldで何があってもバイブスで楽しみましょう。だってアフリカだから!

私がDJでプレイさせていただきましたVRChatのイベントをまとめるマガジンを作りましたので、よろしければこちらも読んでみてください~

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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