レーベルの人はもっと仕事をするべき

2023年も引き続き「CDが売れない時代」継続中だが、売るための努力を多少なりとも"やってるレコ屋側"からの有益な情報を書き残しておこうと思う。
まじで低レベルな話なので、現役のシーンでがんばっている人たちには実になる話は一切ありません。


サブスクのせいではなく

アーティストがライブの現場で手売りでCDを売るのには限界があり、通販ショップや実店舗でCDが売れるということが「CDが売れる」状態だと思う。ここまではまず異論はないはず。
通販ショップや実店舗もただ並べてるだけで売れるほど"楽"なアーティストというのは一握りだろう。今や各ジャンルに専門的なショップがあり、そのショップがどう紹介するかも重要になってくる。つまり何が言いたいかというと、俺は良い紹介がしたいんだけど、当のリリースレーベル本人がそれが出来る状況を用意していない、ということが多々あり、できるなら改善して欲しいのだ。
バンドがレーベルに言ってあげてもいい。

サンプル音源くらい配布するべき

ネット上に試聴できるURLもMVなく、納品時にサンプルのCDRもなく、商品だけ送られてくると「マジかよ」と思う。納品した商品から自分で買って聴けということなのか?
そこまでのバンドならいいが、全てがそうではない。良い音源を紹介することは店の信用を高めるが、聴かずに良い紹介ができるわけがない。

サンプル音源をネット上で用意するときは、ファイルの容量が大きいマスターファイル(wavとか)ではなく、簡単にDLできるmp3や、リンクURLを限定公開したsoundcloudなんかでも良いと思う。

(数年前から事前に「くれ」という話をするようにしている)

ジャケット画像がないのか?

公式のジャケット画像がなくネットから適当に拾ってくることもある。
試聴URLがbandcampのレーベルは画像も、収録曲タイトルも、試聴もぜんぶ出来るから楽で助かる。
そうでない場合はジャケット画像くらい用意すべきで、アートワークにこだわっているなら表のジャケットだけでなく内側のデータを用意するなどもしてほしい(たぶん、そのこだわりが伝われば紹介するほうもジャケットがこだわっているとか書くだろう)

レーベルはリリースインフォくらい書くべき

バンドの自主音源とかは自分で書くのは恥ずかしいので仕方ない部分もあるが、レーベルやってる人間はこれくらいは用意してほしい。
そしてインフォは仲間内でしか通じない表現ではなく、そのアーティストのこと知らなくてもちゃんと通じるテキストを用意して欲しい。何がフックとなるポイントなのかが重要。
リリースインフォが無くても、どんな姿勢なのかは歌詞からでも伝えることも出来るし、ライブ映像や過去のインタビュー記事などがあればそういった情報も一緒に伝えるといいかもしれない。特にトラックリストなんかは現物を渡せばいいじゃないかじゃなくて、それ見ながら手打ちする労力があって、それを相手にやらせるなよと思います。

最低限の情報でもこれくらいは用意すべき

うちでも、バンド名、タイトルの正式表記、CDのプレス枚数、価格(販売化価格、卸価格)、リリース日、カタログナンバー、トラックリスト、バンド写真、試聴リンク、ジャケットアートワークは当たり前に1つのページから飛べるように毎回整理して共有するようにしている。
また、国内リリースなのであれば今後のスケジュール(インタビュー公開やMV公開、レコ発アナウンスなどの仕掛け時期)も共有したほうがタイミングで援護射撃もやりやすい。

CDが売れない、の話の前にやることやってないじゃんという事例が多すぎる。フライヤーだって金かかるものじゃないんだから作りなよ。
作品売る気ないレーベルってなんなの、もう俺と組もう。

レーベル不要論はそういうところからも来てると思う。
バンドがめんどくて出来ないことを全部レーベルがカバーして欲しい。


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