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カンヌライオンズ2024 速報 - SDGs部門

カンヌライオンズ2023、最終日です。昨年に引き続き、各部門のグランプリ受賞作品について、速報的にまとめていきます。

最終日は
・フィルム(Track:Classic)
・グラス:ライオン for チェンジ(Track:Good)
・SDGs(Track:Good)★この記事
・グランプリ for グッド(Track:Good)
・チタニウム(Track:Good)

の5部門の受賞作品が発表されました。




RENAULT - CARS TO WORK(SDGs部門グランプリ)

Client:RENAULT
Agency:PUBLICIS CONSEIL

SDGs部門は、RENAULT(ルノー)の"RENAULT - CARS TO WORK"がグランプリを受賞しました。クリエーティブコマース部門でもグランプリを受賞しており、こちらの記事にも詳細がまとまっています。

車がなければ、仕事に就けない。
仕事に就けなければ、ローンが組めない。
ローンが組めなければ、車が手に入らない。
車がなければ・・・

という悪循環を断ち切るルノーの施策。

フランス人の40%が公共交通機関がない地域に住んでおり、仕事に向かうためには車が欠かせません。しかし車を購入するためには職に就いている必要がある、という問題がありました。

新しい仕事に就いても、試用期間中は解雇の可能性が懸念されてローンが組めない、という点にルノーは着目。

試用期間中の人々に無料で車を提供し、試用期間が終わり次第、無理のない条件でローンを組むことができるサービス「Cars to Work」を開始しました。50の販売店で、6000台の車が提供可能。結果的に880万人のフランス人にリーチしました。


ルノーはここ数年、グッドな取り組みで評価され続けています。
※年はカンヌライオンズの年を記載

2020年「VILLAGE ELECTRIQUE」(アウトドア部門グランプリ):フランスの田舎町アピ―を世界初の100%電気自動車都市に変えた

2023年「PLUG-INN」(クリエーティブストラテジー部門グランプリ)田舎の村の人々が電気自動車の充電ステーションを設置し収益化できるネットワークを構築した

2024年:「CARS TO WORK」(クリエーティブコマース部門・SDGs部門グランプリ):試用期間中の人々に無料で車を提供し、試用期間が終わり次第、無理のない条件でローンを組むことができるサービスを作った

大きく捉えると共通するのは、電気自動車の普及や「移動」を通じて、人の人生を豊かにしようとしているところ。
これがフランスの文化とも結びついているという下記の記事のお話(特にPLUG-INNの話です)が面白かったので貼っておきます。



カンヌライオンズ2024、全日程が終了しました。例年と比べて、華やかさはまずまずだけど、地味にいいこと。地味にまだ誰もやってなかったこと。が今年のグランプリの個人的なざっくり体感でした。好きな作品もあったので、深掘りできたらします。



その他の部門

残りの
・フィルム(Track:Classic)
・グラス:ライオン for チェンジ(Track:Good)
・グランプリ for グッド(Track:Good)
・チタニウム(Track:Good)

のグランプリについてはこちらをご覧ください。




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