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高松市(香川)からうどんが無くなる日の話

どうも。3児のパパです。
ウソじゃないです!3児のパパです。

長女さん(5歳)と次女さん(2歳半)、3女さん(0歳半)
を絶賛子育て中です。

先日、高松市でも新型ウイルスの急拡大により、
まん延防止等重点措置が発令されました。

全国的に見れば100人/1日くらい大したことなく見えますが、
香川県の人口でみれば、それはそれはえらいことで、
yahooニュースで感染者数を見るたび、
びっくらこいていました。

香川県人口   95万人 
東京都人口 1,400万人

なので、感染者数を東京都人口で換算すると
約1400人/1日くらい感染者が出てる計算ですね。
結構凄いです。


その時、コロナ関連記事のヤフコメを眺めていると
こんなコメントがありました。
※細かく覚えてないので何となく。


とりあえず香川県なんて
うどん屋全部閉めて、
うどん屋に休業補償厚くすればいいじゃん。
それだけで、他県から人は一切入ってこなくなるんじゃね?


それまで、感染者数が20人/日程度だったため、


香川県内には感染者はそんなにいない
→ 県外からの人流を止めれば増えない
→ 県外から来る人間なんてうどん目当てに決まってる
→ ってかうどん以外で香川にくる人間など存在しない
→ うどん屋閉めれば全て解決する


という理屈でしょうね。
なるほど。
非常に偏ってはいるものの、
面白い意見だなぁと思いました。

※香川県のうどん以外の飲食店の方及び、
 観光関係の方、非常に申し訳ありません。


高松市におけるうどん


まず、香川県と高松市が正式に公表しているデータを元に
高松市における1人辺りの年間うどん消費量を算出し、
高松市民にとってのうどんの重要性を可視化します。

本当は香川県全体のデータで調べたかったのですが、
高松市のみのデータしか見つけられなかったので、
高松市に限定して計算します。


高松市の1世帯当たり(二人以上の世帯)の年間支出金額
「生うどん・そば」(購入)→ 7,057円(日本1位)
「日本そば・うどん」(外食)→ 12,917円(日本1位)

なお、高松市にそばは存在していないため、
下記のとおり修正します。

①高松市の1世帯当たり(二人以上の世帯)の年間支出金額
「生うどん」(購入)→ 7,000円(日本1位)
「うどん」(外食)→ 13,000円(日本1位)


次に平成27年度の国勢調査によると、

②高松市の一世帯当たりの人員 → 2.26名

ということなので


①および②により、
高松市における1人辺りの年間うどん支出金額を求めます。

「生うどん」(購入)→ 7,000円/2.26人= 約3,100円
「うどん」(外食)→ 13,000円/2.26人= 約5,800円

③1人辺りの年間うどん支出金額 
→ 3,100円+5,800円=約8,900円

四国新聞が代表的なうどん店100店を対象に
定期的に実施している価格調査によると、
2018年版のさぬきうどん全平均価格は、

④かけうどん1杯辺り金額 → 239.9円 →約240円


ということで③及び④により、

1人辺りの年間うどん消費量 → 8,900円/240円= 37杯

ということが分かりました。


数字の凄さ


エグいですね。

1年365日なので、年間37杯だと、
全高松市民が10日に1回うどん食ってる
計算になります。


実際には
かけうどん以外を注文すれば単価があがったり、
1食で2玉・3玉食べる人がいたり、
赤子や、小麦アレルギーで食べれない人がいたりするので、
計算上の誤差も大きく出るとは思いますが、
それを差し引いても驚異的な数字ですね!


では、ここからヤフコメにあった
「全うどん屋休業大作戦」実施した場合の高松市について
見ていきたいと思います。


全うどん屋休業でどうなるか:休業5日目


人口の1%が死滅します。


先ほど10日に1回はうどんが食べられていることが
証明されましたが、
高松市内には少数ではありますが、
1日3食、全てをうどんで賄う、敬虔なうどん教徒、
人の形をしたうどんが存在します。

彼ら、彼女らはうどんに心臓を捧げた身なので、
うどん以外のものを接種したとしても、
心が満たされることはありません。

飢えとは違う別の何かにより、
結果的に、愛に生きた者たちから選別が始まります。
皮肉なものですね。


全うどん屋休業でどうなるか:休業10日目


人口の5%が死滅します。


この頃から、
うどん不足により、市内の製麺施設、工場が襲撃され、
組織化された犯罪集団がうどんを占領します。

また、最初の選別を免れた者の中から、
君たちのうどんに対する愛は如何ほどか。
君たちにとって、うどんとは何か。
などの踏絵を迫る狂信者が現れ、

うどん以外に改宗した者たちへの
迫害が始まります。

各家庭に残された僅かな備蓄うどんを巡って、
暴動が起こることもしばしばです。

末端価格にして
1本80,000円で裏取引される状況となり、
町からは完全にうどんが消失します。

既に娯楽施設・学校等は閉まり、
一部企業と公的機関のみ活動している状況です。


全うどん屋休業でどうなるか:休業15日目


報復を恐れて、
僅かに存在していたうどん屋以外の外食産業が
高松市から完全に撤退します。
イオンモール、ゆめタウン等の大型商業施設は
暴徒に破壊され、一部で闇うどん営業が始まります。

10日に1度のうどん接種で生きてきた
一般的な高松市民についても、
これまでに経験したことのない長期間のうどん断ちにより、
禁断うどん症状に陥る者が現れ始め、
コロナ渦の東京を上回る速度で医療体制が圧迫されます。

県内外の有識者からも、
20日の壁を越えることは難しいとの声明が出され、

ここになってようやく、
香川県知事・高松市長の連名による
緊急うどん事態宣言が発令され、
公的うどん機関から徐々に休業要請が解除され、
後に「小麦粉の悲劇」と呼ばれる地獄に幕が下ろされます。


今回の経験による教訓


コロナ渦とはいえ、人流の抑制を目的とした
軽率なうどん屋休業は行うべきではなかった。

我々は飢えに屈っしたのではなく、
心の渇きに耐える事が出来なかったのだ。

この悲劇は明らかに天災ではなく人災であり、
専門家のみならず、パブリック・コメントにおいても、
政策実施前から多くの批判が寄せられていた。

にもかかわらず、実施に至ったのは、
短期間であればうどん無しでも生きられるであろうという、
高松市民のうどん愛の深さに対する認識の欠如が、
根底にあったものと思われる。

反面、小麦の不作、水不足等によるうどん減によって、
簡単に市民生活全体が脅かされるという、
高松市特有の脆弱性が露呈したとも言える。


うどん以外にも目を向ける多様性を育むことが、
高松市民に課せられた急務であり、
今回の悲劇を教訓として、
子供達の豊かな未来を作るための土壌となることを
期待したい。


結論


さぬきうどんは旨い。

長くなったので、サクサク書きましたが、
本気で書けば壮大な物語が出来そうですね。

映画化希望案件として
暇な時にちゃんと書こうかな。

知事目線で厳しい決断に至った経緯や、
反発する若手職員の奮闘とかいくらでも行けそうですね。


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今日も頑張りましょう!



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