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つぼみの絵本一覧

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#つぼみの絵本

『もじもじこぶくん』

『もじもじこぶくん』

我が家の3人きょうだいは、全員恥ずかしがり屋です。
内弁慶で、家の中ではそんなこともないのに外では一気に無口になったり。
人見知りの全くない天真爛漫な子とは雲泥の差。
そんな我が家の子ども達と重なるのが、この絵本のこぶくんです。

こぶたのこぶくんは、とってもはずかしがりや。
アイスクリームを買いに行くのですが、なかなか注文ができません。

次から次へとお客さんが買いに来る中、こぶくんはもじもじし

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『くまのコールテンくん』

『くまのコールテンくん』

おもちゃ売り場にいるコールテンくんは、いつも迎えてくれる誰かを待っています。
でも、吊り紐のボタンが取れてしまっているコールテンくんを迎えてくれる人は、なかなか現れません。

コールテンくんは、自分に「欠けている」吊り紐のボタンを探しに、夜のデパートの冒険へ出かけます。

大人の目線で読むと、この絵本に描かれているのは「友達の大切さ」や「思いやりの心」などが浮かんできます。
ですがこの絵本の本質は

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『かいじゅうたちのいるところ』

『かいじゅうたちのいるところ』

絵本は絵を読むものだとよく言われますが、この絵本を手に取るたびに、絵と物語とが見事に融合した作品だと感動を覚えます。

⁡文章だけ追っていても、お話は十分入ってきます。
ですが、そこにこのセンダックのこだわり抜かれた絵が交わると、途端に世界が深く広がっていく。
子ども達はより絵を読み込むからこそ、この絵本が大好きなのだと感じます。

典型的な「行って帰る物語り」の構成ですが、その枠組みはしっかり

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【つぼみの絵本】気持ちを描く

【つぼみの絵本】気持ちを描く

はじめに
絵本に明確な「対象年齢」はないと思いますが、子ども達の心の発達に寄り添って選書をすることは可能です。

「今」子ども達の見えている世界に寄り添う絵本達。
そんな絵本達を紹介していきます。

勿論、子ども達の成長発達は個々で全く違います。
歩く時期も言葉を発する時期も一人一人違う。
持って生まれた気質や性格、きょうだい構成などの環境も大なり小なり影響してくるでしょう。
ですので、こうして紹

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