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ホスピタリティと技術②

前回からのつづきです。

はじめて愛と感動のレストラン・カシータを
訪れた際のお話しでした。

さぁ!感動させてみろ!!

と、斜に構えて入店したにも関わらず、
3分も経たずに感動した私たち(苦笑)

具体的なサービス内容は割愛しますが、
提案されるサービスはすべて受けようと
決めていました。

本当に次から次からよくそんなことを
思い付くなと今思い出しても感心する
オペレーションでした。
(現在の働き方改革でどうなってるのか?)

最初のカシータの体験は

3分で感動させられて、
1時間後には好きになっていて、
2時間後にはまた来ようと決心し、
3時間後には時間の経過が切なくなる。

当時、様々な拘束を抱えた日々に潤いを
もたらしてくれた数少ない美しい思い出です。

いつの間にか青山から東京タワーを望む
麻布十番の素敵なテラスに場所を変えて、
(途中にマジックがありました・笑)
一抹の寂しさを胸にお会計のコールを
伝えました。

お会計が計算される間の妻との会話で、

「いくらやと思う?」

と、無粋な会話を交わしました。

その金額が私の思っている金額と
ぴったり合いました。

当時の私たちにはかなりの高額な支払い
金額ですが、まったく惜しくない金額を
想像しながら伝票が来るのを待っていました。

しばらくして持って来られた伝票を
確認して二度見しました。

具体的な金額は伏せますが、
想像の4割安の金額がそこに書かれています。

「やっすぅ~~~」

きっと声が漏れていたと思います(苦笑)

最後の最後にまた鳥肌が立つ感動です。

お支払いの段の感動は本物の証ですね。

お願いしていたタクシーに夫婦で乗り込み、
宿泊していたホテルまで、
ずっと今日受けたサービスのことを妻と
話していた記憶があります。

そして、宿泊先のホテルに到着して部屋に
入っても感動冷めやらぬ私は一言。

「明日目が覚めて、この抱えてる感動が
薄れるのがめっちゃ惜しいわ」

妻もまったく同意。

しかし、明日は朝一の新幹線で神戸まで
帰ってお店の営業です。

渋々のように床に就き翌朝のチェックアウト
の際、ホテルのフロントスタッフさんが、

「安藤様、FAXが一通届いております。」

はて?うちのスタッフはこんな所まで、
追いかけて仕事の打診をするのかい?
と、少々現実に引き戻されて、
手渡されたFAXを見ると涙が、、、

なんとレストランカシータのスタッフ一同から
御礼の文面がA4ペーパーびっしりと書かれて
いるではありませんか!?

昨夜の感動が薄れるのが嫌だという私の
言葉を聞いていたかのような対応に
本当に泣けてきました。

あの時にテーブル担当の方と交わした会話の
訳がここで解りました。
※泊っているホテルなんて自分から言いません
よね。引き出す術があるのです。

ここまで来ると感動を通り越して畏怖の念すら
感じる次第です。

しかし、なかなか本題まで到達しませんね(笑)
今回もちょうど良き長さになりました。

このつづきはまた次回に。

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