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ひきこもり支援のNPO法人との業務提携

2023年8月より、吹田市でひきこもり支援事業をされているNPO法人フルハウス様との業務提携を開始しました。
※3goodからの音声編集業務委託契約です

■NPO法人フルハウス https://npofullhouse.com/
フルハウスは代表の桑田さんが大学時代から始めた不登校児童へのサポート活動が始まりで、すでに25年の実績がある団体です。まだ当時はひきこもりという言葉もなかった頃でしょう。千里山の駅前の事務所を中心に、通いの場として3ヶ所ありますが、若い男性スタッフを中心にみんなで和気あいあいとやられている感じです。

なぜ委託の仕事を、しかも「ひきこもり」の人とやってみようと思ったのか。それは4月に福祉事業の方よりとある支援事業者を教えてもらったのがきっかけです。すんなり行った訳ではなく、いろんな団体に長文のメールを送りつけては返事もなく、会いに行って話をしても理解されず、難しいかなと思っていたところにフルハウス様との出会いでした。

音声編集の仕事は初めてな様子でしたし、これはソフトの扱いよりも内容理解の方が難しい業務です。しかも、ひきこもりというのはほぼ「心の病」。学校、職場、そして家庭で、多くが人間関係に起因するもの。そんな人達に、この「愛のかたまり」のような内容を聞いてもらう事は、どっちに転ぶか・・ある意味博打のようなものでもあるなと考えていました。(それゆえ団体の方とはまずそこを話し合いました)

一方で、ここに来ている人達は、「変わりたい」との想いをもって一歩めが踏み出せている方達でもあります。
支援をしている方の話を聞くと、この「一歩め」がとても難しいのであって、ここからいかに次のステップへつなげられるかなのだそうです。
(そして、不登校支援など18歳までは手厚いサポートがあっても、ここから支援が途切れてしまい元に戻ってしまう若者も多いと聞きました。これは虐待児や児童福祉施設の子どもたちも共通する部分だと思いました)

なにかそこに、役に立てることがあるんじゃないかと。
回を重ねるごとに、ただの思い出作りではなく、「心に向き合う」サービスだと信念を持ってやってます。きっとこういう編集はそのうちAIでもできるようになるんだろう。効率化や生産性を考えればそっちに投資したほうがいいかもしれないけど、こんな価値ある人生の話、もったいないよなとも日々思う訳です。

音声編集として委託するけど、「誰かの人生にふれる」ということが、二歩めにつながらないかと。

家族でも何でもない90近いご老人たちの話・・
あー、こんな人生もあるのかぁ。雀荘かぁ。金が無いけど楽しそうだなぁ。
食うもの全然なかったんだなぁ。どの時代にも嫌な奴っているなぁ。親父は家族に邪険にされてるなぁ。
だけどなんだかんだ満足してるなぁ。「いい人生だった」って自分も言えるかなぁ。

ど正論で「このままでどうするのか」と突きつけるより、
よっぽど心に響くような気が、している。


私が思うこととしては、なんだか最近「社会課題解決」という言葉が、若干バズワードにもなっている感じがする中、本当に解決につながっている事業がいくつあるのだろうかと(きれいなコンセプトや美辞麗句が目的なのか)。あと、課題だ課題だと騒ぐ人も多いのだけど、結局何も行動しない。
本当に課題と思うなら、どうすれば解決に向かうかの道筋を考え、小さくとも実行していく事でしょう。
いきなり「地球を救う」とか言うんじゃなくて、目の前の一人の「気が楽」になる方が大事だったりするし、当事者も社会復帰!と焦るんじゃなく「今月は3日外に出れた」とか「1,000円もらえたらアクスタ買いたい」とか、そんなくらいの目標設定から始めた方がいい気がする。
そしてそのために事業会社としては、顧客の方に満足してお金を払っていただける「価値」を作り、仕事にはきちんと対価としてお支払いできる仕組みを作ることが大事なんじゃないかなと思います。こういう社会貢献のやり方も絶対にあるはずだ

ただ、これも私が期待するような事にはならないかもしれません。
(ただの仕事ですよ作業ですよ、って思われても仕方ない!それは自由)
でも幸い、楽しんで作業をやってくださっているそうなので(23歳と34歳の男性が作業してくれてます)、私としてはこの取組がうまくいって、在宅でもできる全国のひきこもりの人の仕事につなげられないかという野望を持ってます。

この取組もスタートしたばかり。どのような効果が出てくるかはわかりませんが、まずはチャレンジの精神でやってみます

※編集委託契約については、弁護士監修の業務委託契約書と秘密保持契約書を取り交わしております。
 作業環境においても、部外者が聞く事ができないような環境での作業を確認しておりますのでご安心ください



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