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ウルトラマンシリーズを知らないオタクのシン・ウルトラマン感想文

めっちゃ良かった。

書きたい感想だけ書きなぐってます

全体的にネタバレを含む可能性があります。

パンフレット2種類とも未購入のためパンフレット情報を知らないので、その辺りトンチンカンなことを言ってる可能性があります。(後からジワジワ後悔してる)

ご了承ください。


ウルトラマンシリーズを通った事がまだ無いので、戦隊やライダーと違い大型怪獣との戦闘で大規模に被害が出るのが超新鮮だった。

メインで履修してるのはライダーなので実害出してくるやつ=人型が多いんですよね。

戦隊でも、実害出してくるやつ=人間と同じくらいの大きさが多いんですが、こっちは最終的には大型化した怪人と戦ったりするけど、近年の戦隊しか履修したことがないため、大型怪獣等による大規模な被害には、サラッとしか通ってこなかった。

お陰で言葉の通じない未知の生物との戦闘や山や街がぐっしゃぐしゃのめちゃくちゃになるのがとてつもなく新鮮だった。(あと虚構の世界のことだからこそ楽しかった)

あと新鮮だったのは、普段通ってるニチアサでら実害出してくるやつに対して大体既に対抗組織が結成されてることが多いのに対して、禍特対が作られるのが禍威獣が数匹出てきてから、ってところに新鮮さと妙なリアリティを感じました。

禍特対が作られる過程だけでも1本作れそうなのに、それを完結に済ます判断がすごい。こんな組織がありますからね、これからこの人たちが動きますからねという事前説明でしかない。

これ、主観だけど、忍たま乱太郎が毎回主要な三人以外のキャラの名前をフルネームで呼んでくれるお約束に近いものがある気がする。キャラのこと詳しく説明しないけど、初見の方でも顔だけは把握できるように分かりやすくフルネームで最初だけ呼ぶ、あの感じ。

初見もオタクも同じラインで見るためのざっくりとした基礎知識、みたいな。

冒頭のウルトラQリスペクトシーン、ウルトラQの出だしを知ってたらうわーっ!ってなります。完全に引き込まれます。

ウルトラQリスペクトだけじゃなくて、ウルトラマン未見の私でも知ってる、初代ウルトラマンの徐々に大きくなる変身シーン(背景が赤くてウルトラマンが手を突き上げてるあのシーン)のリスペクトシーンの使い方もめちゃくちゃ興奮出来るタイミングで使ってるので、もうテンションがやばいです。

シナリオもめちゃくちゃ良かった。1話1怪人の普段私が通ってるニチアサから考えると、禍威獣たっぷり、外星人たっぷりは2時間ちょいに詰め込み過ぎでは?って思うんですが、それを苦に思うことなく、ワクワクしながらもちゃんとスッと受け止められるのは脚本や構成、演出が上手いからだなとしか言えないんですよね。

普段からウルトラマン慣れ、庵野監督慣れしてたらまた違うかもしれませんが、初ウルトラマン、初庵野監督でもちゃんとワクワク出来てこんなに楽しめるのは制作陣の腕が、素晴らしい手腕だからだと思います。

完全にナメていたのは有岡さんと早見さんの演技です。アイドルだからと偏見でナメてたらいけない。(自戒)

有岡大貴さんのインテリでオタクでヘタレだけど有能な滝くんの演技、好き。

後半のネタバレなんですけど、階段に座り込んで後悔してるシーンがあるのですが、そこのシーンがめちゃくちゃ好きです。親近感が湧く。

早見あかりさんの演技も、好き。こちらはなんというか、ユーモアと知性を感じて、こうなりてぇな……(しみじみ)って気持ちになります。好き。

禍特対メンバーみんな良い人だから好きになる。禍特対メンバーのゆるっとした日常ギャグ見たい(オタクの欲望)

ゼットンはニコニコ動画のネタで見たことあったけど、ちゃんと元のデザインをベースにしつつ新たにデザインされてて、すげーっ!!ってなった。ゼットンのデザインなのにやばい兵器感もあってめちゃくちゃカッコイイ。

CVツダケンとCV山寺宏一はオタクだからすぐ分かったけど、CV高橋一生はオタク人生の中でも未経験だから分からなかった。声優としての演技が巧すぎない?

本編のネタバレとしては、神永マンとして活動してた時、神永本人の人格というか意識ってどうなってたのかな、と考えたとき、FGOのマシュとギャラハッドに近いのかなーと。

だって死んだと思ったら、なんか日付めちゃくちゃ進んでるし、なんか仲間からの好感度MAX状態で目覚める訳だし、神永としての意識無かったら困惑するでしょ。と。

そう考えたとき、神永本人が困惑しないためには、ある程度神永本人も外からの刺激を受け取ってないとな、と思って。

そしたら神永マンって、FGOのマシュとギャラハッドの関係(ただし普段人格に出てるのはギャラハッド)とか、英霊の座の英霊本体とサーヴァントとの関係みたいな状況なんじゃないかなと思いました。というかそうだったら神永本人にも情報が行くから混乱せずにすむかな。みたいな。希望かつ妄想です。

神永マンは、神永本人をベースにウルトラマンが人格をなぞって行動してる訳だから、神永本人経験としては体験してなくても知識としては知っている……みたいな?書いてるうちに分からなくなってきた

ウルトラマンが浅見さんを手のひらに乗せてるシーン、めちゃくちゃ愛を感じる。(ウルトラマンから見て)小さき命に対する博愛と庇護愛。好き……。それは我々が小動物に対して抱くそれと同じなんですよ……。

そんでもって、オーズ履修オタクとしては、ヒーローを都合のいい神様にしてしまっても、ヒーローはそれを受け止めてしまえるけど、ヒーローの周りや見てる視聴者も辛くなるっていう。でも禍特対は国の組織だから、個人の感情で簡単には動けないっていうのがジレンマを加速させる。

そこ二つを踏まえた上でラストの「自分は神様でも何でもなく対等な命(一つの命?どっちだ?)」……みたいなセリフを考えると、ウルトラマンにとって人間(特に禍特対)は観察したい・守りたい命から、尊重すべき対等な命になったのかな……。と。


個人的総評:ウルトラマン通ってなくても楽しめるから全人類見ろ

あとパンフレット2種類は忘れずに買え 後悔するぞ

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