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3Dアニメーターに必要な人体構造(基礎編)

こんにちは、3Dアニメーター らいはん です。
違和感を無くし、
説得力のあるアニメーションを作るために必要な
人体構造とボディメカニクスについての説明となります。

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無意識だからこそ意識する

人体構造について、
皆さんは動いているので、
無意識で理解しています。

生きていく中で、
毎日体を動かす事で
自然と動かすことができます。

いちいち頭の中で「歩け、歩くんだ!」
と叫ぶ事は少ないかと思います。

日常動作で不備が起こりづらいです。

そのため、無意識の動作により、
実際にはそれぞれの部位がどう連動をしているか?
まじまじと観察する事は少ないはずです。
3Dアニメーターは
日ごろから意図的に、
人体の構造を観察して、
理解していく必要があると感じます。

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実際の体の可動域は?

日ごろからの観察として
人の関節の可動域って、
大体何度くらいはわかりますか?

手首を上下左右の方向で、
一番曲がる方向はどれでしょうか?
答えは、基本は下方向(手の平側)に一番曲がります。

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ちなみに一番曲がらないのは、
親指側になります。

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本当に少ししか曲がらないのです。

▼「関節可動域表示ならびに測定法」 PDF
https://www.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/publiccomment/4_rom_20140612.pdf

上記は必ず覚える必要はないと思いますが、
知識があるのと無いのとでは、
アニメーションを作った際に、
違いが出てきてしまいます。
観察不足、知識不足で、
平気で手首などを曲げすぎて、
不自然になってしまう事が多々あります。
無意識で作ると3Dに落とし込んだ際に
上手く反映できない事が起こってしまうためです。

肩、首、股関節も、可動域が広く
間違えやすいので観察が必要です。

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日ごろから体の部位の繋がりなど
観察と分析をする習慣付けをすると
良いかと思います。

ボディメカニクス
=人間の運動機能である骨・関節・筋肉等
 の相互関係の総称
 あるいは力学的相互関係を活用した技術のこと。

ボディメカニクスは、要は体の仕組みという感じでしょうか。

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それぞれの部位の連動なども
ボディメカニクスの領域かと思います。

※こちらも詳細は別記事で対応予定

自分で動いてみる

自ら動くことの効果は高いです。
キネステシス(運動感覚)が働き、
自分の体を動かし体験する事で
理解が深まりやすくなります。
(脳内でイメージするため)
積極的に意識して動いて観察してみる事で
人体の知識も深まる可能性が高いです。

まとめ

人体構造については、周りの人の観察、
自分で意識的に動いてみる事、
人体の勉強が必要だと思います。
こちらも他に説明した
基礎の物理や観る力と同じく
地道にレベルアップを図る他ありません。
なるべく意識して行っていただければ、
理解度がいつの間に上がっており、
アニメーション制作に反映できるかと思います。

参考動画/本 など

▼アニメーションエイド

▽おすすめの本

▽アニメーションの基礎関係記事


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