3Dアニメーターに必要な物理(基礎編)
はじめに
物理!
取っ付きづらいそうで、お勉強感覚があり、ケンエンされがちです。
ですが、
物理を活かせるとアニメーションに説得力が出ます!
地球上にいると、常に物理現象が起こっています。
例では、りんごが落ちるってやつですね。
となります。
更に詳細は下記記事をご参照ください。
物理 その1【慣性】
過去制作のアニメーションマニュアルから抜粋し以下まとめました。
ご覧いただき、少しでも参考になればと思います。
下記【慣性】の法則についての説明イラストになります。
外から力が作用しなければ、物体は静止または等速度運動を続けるという法則。
日常の様子から認識して作品に活かせるように、日々観察です。
・遠心力(慣性)
補足:質量と重さの違い
質量とは、物質の動きにくさの度合い、慣性の大きさ。
物質の質量は地球上でも、宇宙空間でも、変わりなし。
質量の単位はkg。
重さとは、物体に作用する万有引力(重力)の大きさ。
重力の変化によって重さは変わる。地球上と月面では重力が地球の約1/6。
単位はN(ニュートン)。
物理 その2【重力】
・重い、軽いの違い
動かしやすさは、物体の重さ+摩擦係数、形状、サイズで決まる。
・重力(引力)
指数関数的に、落下時に加速(尻上がりにスピードが上がる)
自由落下時(空気抵抗なし)だと同じ位置、同じタイミングで落とした場合、同じスピードで落下時、同時に地面着く。
・慣性と重力
投げたボールは、地面につくまで等速(同じ幅)で横方向に動き続け、上の方向へは重力で減速して、下の方向へ加速していく。※空気抵抗は無視
物理 その3【色々】
・空気抵抗と摩擦
地球上の空気は抵抗となり、物(地面)に接触すると、そこには摩擦が生じるため、進行方向へ進む力が減っていきます。
・弾性
弾性は、形が元にもどる性質のことで弾力と言ったりもします。
ゴムやバネは、この性質がとても強いです。
空気の入ったボールは、中の空気の方もボールが何かに当たってへこんだときに、元にもどろうとする力を働きます。
ボールは、ゴムの弾性という性質と、空気が元にもどろうとする力のふたつの理由から、よくはずみます。
※スーパーボールは、素材の弾性が強い!
・反発
・作用反作用の法則
別方向(真逆)から同じ力で押しあうと、両方とも動かない状態。
・運動量保存則
力が分散したりしない限り総和が変わらない。
最後に
実際に、物理を理解し使いこなす事は難しく、
違和感のある状態の3Dアニメーションをよく見かけます。
それを見かけるたびに、
「どうにかしたい!」と毎回思います。
まぁ、私もよく間違えたりするので、意識的に思い出すようにしています。
アニメーションは、
もちろん物理が全てでなく、誇張というウソを含めたものとなります。
ただ、この地球での現象として説得力(伝わる要素)があるアニメーションとするためには、物理は基礎になると考えます。
基礎ができてこそ、応用ができるようになります。
※型無しでなく、型破りができる!(カッコいい!)
まずは、日頃から日常の現象を観察し、
物理を意識してアニメーション制作に活かせると上達していくと思います。
ではまた次回も基礎的な記事を書いていく予定です。
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