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3Dアニメーターに必要な観る力(基礎編)

基礎編の【観る力】の説明になります。

読んで欲しい方
✅プロの3Dアニメーターに必要な能力が知りたい方
✅なんとなく興味がある方!

観る力の3本柱

こんにちは、らいはん です。

【観る力】のご説明となります。
ここでは、
インプットして、アウトプットを
正確に行うことを指します。
ただ、
3Dアニメーターとして正確さで、
線の強弱、影(色合い)など、
手書きのアニメーターとして
能力とは少し別だと考えます。

話が少し外れましたが、
こちらの力には、
3つの定義が含まれています。
それは、

・観察力 ・デッサン力 ・分析力

3本柱となります。

以下で別々に解説します。

3本柱1つ目【観察力】

まずは1つ目▼

観察力:日常を観る能力

常日頃から、人間の動き、
現象などを観る事ができる、
習慣化している事が大切です。

日頃から興味を持ってみれるか?
日頃からストックできるか?

ここにプラス、
他の基礎【物理と人体構造】
知識があると
より楽しく観察ができるかと思います。

3本柱2つ目【デッサン力】

続いて2つ目▼

デッサン力:正確な形と立体感を再現する能力

ここでは、立体感(奥行)を認識して
物の形を正確に再現する力で、
線の強弱、陰影、質感、色合いなどは
それほど問わないです。
(あるに越したことはないです)

3Dアニメーターに必要な範囲は、
実際の美大、芸大レベルほど
問わないと考えています。

なぜ、再現性が高いほうがいいか?
それは、正確な基準があった方が
いいからです。

再現性が高い=正確な基準に近い

例えば、後20%ほど
角度をつけて誇張しよう!
と思った際、
元々の再現性が低いと
ズレが大きくなります。

さらには、
全体的な再現性にばらつきがあると
0フレームから50フレームは、
良い感じに誇張できたけど、
51フレーム以降はあまり
誇張できていないなぁ。
というような状態になります。

他に、
画面上に置いて、
トレースをしかできない
はあまり良くないと考えます。


(デッサン力がない)と、
その後、誇張した後に
元々の基準がわからない!
調整ができない!
振り出しに戻る事が
発生してしまいます。

最初から作る上では、
ある程度基準を
自分に中に落とし込むために
トレースでなく、
観ながら作る工程をはさむ事で
正確に作れる事が大事だと考えます。
(人体知識も影響する) 

※トレースでは無いと
 分析も入りやすいため
 以下で説明

3本柱3つ目【分析力】

分析力:分解と比較により、気づく能力

分解と比較には、
客観的な視点、
情報整理能力が必要となります。

能動的なため、
気づきを得やすく
より良いものが
作れるようになっていきます。

また、
比較で違いに気づくためには、
デッサン力が必要だったり、
観察力も必要となり、
3つをバランス良く上げる事が
重要となります。

更に、
物理や人体構造の知識を併せて
より楽しく分析ができるようになります。

ニュートンの万有引力
人体構造

まとめ

観る力の中で3つの能力は
プロのアニメーターに
必要な能力としてあげました。
ただ、
全て完璧に高い人は珍しいです。
私もかなり足りてないかなと思います。
足りていないと作る際に苦戦します!
ほんと苦戦します!(2度)

理由は、
ダイレクトにクオリティに影響し、
クオリティが上がらないと
スピードにも影響します。
プロとして、
クオリティとスピードが足りないと
相当致命的!

分析力での記載にあるように、
比較で違いに気づくために
観察力/デッサン力も必要となり、
3つをバランス良く上げる事が
重要となります。

少しずつ意識的に上げてれるよう
積み重ねていければと思います。

参考記事


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12時間円柱を描きつづけてはじめてわかったこと。「気づく」までにはたくさんの時間がかかるのに、みんな先に教わってしまうんだね。


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