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働き方とストレスの話

コンサルから事業会社の経理に転職して3年が経ちました。
事業会社はコンサルほどストレスはかからないだろうと、たかをくくってたのですが、必ずしもそうとは言えないなと最近思ってます。

主な要因は次の3つかなと思いますので、それぞれ書いていきます。

  1. 自分の働き方と報酬の問題

  2. 上司の期待値コントロール

  3. 職場環境(特に退職・人員不足について)

0.まず初めに自己紹介

最初にこういう人間かとわかった方が、話が入ってきやすいかと思いますので簡単に自己紹介します。

【基本的な情報】

  • 現在は事業会社の経理社員として勤務(3年目)

  • 前職は客先常駐型の戦略から人事、業務改善など、総合系のコンサルタント。地方案件も多く、平日は毎日ホテル泊まり。

  • 結婚を機に、同じ働き方が不可能と感じて現在の会社へ転職。年収はかなりダウン。

  • 子供が1人いて、夫婦ともにフルタイム勤務。

1.自分の働き方と報酬の問題

まず自分の働き方について…
夫婦フルタイム勤務のため、家事育児は分担していて、基本定時に帰れるように業務を調整しています。
調整といっても周囲の協力はなく、次のような涙ぐましい努力をしています。(体力がある若手だからできることです)

  • 短距離走の気持ち・ペース配分で作業(定時を過ぎるとへとへと)

  • 休憩時間を削る 

  • 調整コストを減らすため周辺業務の巻取り→RPA等で自動化

まとめると、
定時内で最大限の成果を出す、かつ自動化のために業務範囲(量)を増やすということです。

そして報酬の問題…
報酬というより、人事制度についてですが、古き営業職中心の設計となっています。具体的には次の感じ。

  • かなり低い基本給。

  • 月数の多い賞与と、営業職にのみ手当やインセンティブ

  • 固定残業代はなく、働いた分だけの支給

  • 管理部門はどんなに頑張っても評価は真ん中。

会社としても管理部門はコストと認識(ある種公言)しており、この3年で管理部門の社員数2/3となりましたが、特に改善される見込みもなし。(なんなら管理部門の最適人数はこれくらいかと認識している始末…)

ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、「自分の働き方と報酬の問題」をまとめます。

まとめ:
「定時内で最大限の成果を出す、かつ自動化のために業務範囲(量)を増やす」という働き方が、自分の報酬増には繋がらず、かつ業務負荷増を加速させているということです。 
会社からは社員が2/3に減った状態でも業務が回っている(ように見える)ので、必要な社員数が今まで余剰だったと感じでいると思います。
現場からすると、2人体制で回していた業務を1人で回すようになったり、経理なのに相互チェックが機能しておらず、リスクがかなり高い状態にあるとすぐわかるのですが…

【ストレスポイント】

  1. 頑張れば頑張るほど中長期的に自分と同僚の首を絞める状態になっていること

  2. 家事育児の関係から仕事のペースを落として残業することができない(働き方を変えられない)こと

2.上司の期待値コントロール

そもそも期待値コントロールって、コンサル用語だっけかなと思って、ググったらコンサルの文脈で出てきましたのでまず引用です。

その上で上司の期待値コントロールとは…という話ですが、「この期間でどのくらいの業務をできそうか」「どれくらいの業務を振れるか」と上司から部下(私)への期待のことを指しています。

結論、私はこの期待値コントロールを大失敗しました!

失敗理由…

  1. コンサルの働き方をそのまま持ち込んだこと
    準備作業(関連書籍を読む)や論点整理など、主体的に資料作成した上で打ち合わせに臨むなど。(資料作成は業務時間外に…)

  2. 新しいこと・ツールを積極的に活用すること
    タスク管理ツールやRPAなど、身近なところから使えるツールを(ほぼ勝手に)導入していたこと

  3. 関係者間のタスク管理を怠っていたこと
    直接の上長(上長A)のタスクと、さらに上の上長(上長B)直轄のタスクを抱えており、上長Aに上長Aの業務を報告、上長Bには上長Bの業務を報告。上長A・上長B間は概要共有のみで、それぞれの上長から普通の人の2倍のタスクをこなせると思われていた。

期待値コントロールの難しいところは、一度上がった期待値は環境変化がないと下げられないというところです。(例えば病気になった、介護で忙しくなったなど)

【ストレスポイント】
期待値は上がることはあっても下がることはなく、今のきつい働き方を維持しないといけないこと

3.職場環境(特に退職・人員不足について)

1.自分の働き方と報酬の問題の中にも記載しましたが、私の入社時から3年で管理部門の社員数が2/3になりました。
当たり前の話ですが、一緒に仕事をしていた人がどんどん辞めていくというのは、かなりストレスになります。辞めた人の退職手続きというのも当然ながらあって、その業務に慣れてしまったことが1番悲しかったです。

いまは転職が当然だからというのもわかっていますが、この3年で辞めた人のほとんどが入社して3年未満かつ、1年未満の退職者もいるので、やはり職場がまずいのだと思います。

脱線してしまいましたが、退職者が出るともちろん業務の引き継ぎが発生します。業務の引継ぎ先は余裕がありそうな人、つまりほぼ定時に帰ろうとする私となります。
それをなんとかやりくりして、定時に帰れる状態まで持っていくという繰り返しが直近2年の業務になっていますね。

一方、社員を補充するという観点でいうと自分の問題もあると思っています。
自分が定時に帰れるように努力すればするほど、会社は人がいなくても業務が回ると考え、採用を止めるからです。
かといって、家庭の事情もあり、仕事のペースを落として残業するということもできないわけです。

雑多になってしまいますが、ストレスポイントは次になります。

【ストレスポイント】

  • そもそも退職者が多い

  • 業務引き継ぎのやり玉にあげられる

  • 自分の働き方が採用を抑制してしまっている

終わりに

コンサル時代はやればやるほどお客さんの要望を叶えられて、良い関係を作れるという、仕事には正の相関があると思っていました。
けれども一部の人事制度では、管理部門にとって負の相関となるようです。頑張れば頑張るほど(残業時間を削れば削るほど)、業務負荷があがり同僚も少なくなっていく。裏返すと、手を抜けば報酬は変わらないのに業務負荷が減っていくということです。
残業時間に制限がある(育児・介護参加者)人たちが、時間対効果の高い働き方を求められるのは、かなり辛い問題だなと思いました。

時間に対して給与を支払う仕組みを、どんな仕事に対しても適用しようとするとのはやはり無理があるよなと改めて思いました。
(高度プロフェッショナル制度など、条件付きでも運用が難しいようですが…)

拙い文章で申し訳ないですが、つらつらと3年間事業会社の管理部門で働いた経験を実体験に即して書いてみました。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
ここで文章は終わりですが、こういった経験をもとにした記事を今後も書いていきたいなと思いますので、応援してくださる方は記事購入してもらえると嬉しいです!

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