授業参観
皆さん、こんにちは。
私の小学生時代は嫌いなことだらけだった。振り返ってみると、もうちょっと心を入れ替えて地道に取り組んでいたら人生変わってたかもと思うことばかり。
今回はそういう話。
授業参観は親さんにとってはとても楽しみな行事の一つであろう。親の立場になった私も、将来子供の授業参観に出席したいなあと思うくらいだからきっとそうだ。
しかし、当時の私はどうにかして欠席することばかり考えていた。
理由は3つある。
一つ目 授業がつまらない
授業参観の科目は大概「国語」か「道徳」であった。
私は、国語は好きだったが授業参観になると途端に意欲が薄れてしまう。
親さんがいる前では無難な解答をしないと笑われたり母親に恥をかかせてしまうのではないかと思うからだ。
また道徳の授業は感動ものばかりで、意見を述べるにしても決まりきったことばかりを言うしかない。
私の性格上、人と違った意見を言いたいのだが不適切な発言をしてしまうと後でどんな目に逢うかわからない。そう思うとますます手があがらなくなってしまう。
そうなると授業がつまらないので、早くおわってくれないかなと思うばかりであった。
二つ目 香水が臭い
私は当時、名前のせいもあってか1番後ろの席になることが多かった。見学に来られる親さんはすぐ後ろにずらっと整列されている状態になる。
授業参観ということもあって、かなり気合の入ったメイクをされる方が多く香水を付けられている方も多かった。
数人なら何とも思わなかったかもしれない。だが、35人クラスの親さんが一ヶ所に集合するとそれはそれは異様な臭気を放つ。
時には授業どころではなくなりトイレで吐きたい気分になったときもあったほどだ。
子供ながらにどうして気持ち悪くならないのかなあと、不思議で仕方がなかった。
三つ目 授業後に反省会が待っている
そんな理由もあってか、授業に対する意欲はほとんどなかった。
恥ずかしいと言う気持ちもあったのだが、授業参観で意見を言えたのはほんの1、2回だったと記憶している。
そんなやる気が全く見えない我が子を見て、母親がいつも「何でもっと積極的に発言しないの」とか「〇〇君を見習いなさい」などと説教してくる。
よくテレビドラマなどで親が授業参観などに来てくれないのを不満に思うシーンをよく見かけるが、私は全く逆だ。
ぜひ、来ないで下さい。
何度そう思ったかわからない。
でも、もし自分の子供にそんなことを言われてしまったら…
やっぱり悲しいな。
そう思うと、やはり親の期待に応える努力をした方がよかったのかもしれない。
今の私だったらそうする。もう戻れないけどね。
終わり
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