141.死神

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こんにちは
「1.初めまして」の記事を
必ず読んで同意の上で次にお進み下さい
↑の「1.初めまして」に記事一覧あります

141.死神

師匠はこれ迄に何度も死にかけています
私と知り合ってからも何度もありますが
其れ迄も多かったそうです

そんな時に死にかけて出逢ったのが
死神の◯△さん(お名前聞いたけど忘れちゃった)
その方が仰るには寿命の長さは
手持ちの物差しの長さで視れて
7センチ無いと現世には帰れない

師匠と会話していた時の師匠の物差しは5センチだった

その時に横から師匠の故人の祖父がやってきて
ワシの分けてやろう
と分けて貰って次の瞬間に集中治療室で目が覚めた

それから数年後
師匠は夢であの◯△さんと再会した
その時の師匠の物差しは6センチ
これはあかんなぁって言われて目が覚めた
その日に師匠は持病の発作を起こして
意識を失った中で魂を骸骨の姿の死神に攫われた

シロコさんがそれに氣付いて
追いかけて取り返すも相当の深傷を負ってしまった
大鎌の武器を持った相手に
武器は勿論で攻撃も無しで立ち向かって
怪我をしないなんて無理な話です
なんとか追っ払ったけれどそれは神様界での禁忌

死神はあくまで自身の仕事を執行しただけ
それを一個人の権限で阻止すれば
当然だがペナルティが課される事となった

それが神事に関わる存在だから死なせられないと
そういった大義名分があったとして
師匠が死ぬ事で神事が上手くいかず
予定していた未来と変わってしまったとしても
其れも含めて「人が選んだ未来」として
受け入れなければいけないのです
神様が其処で手を出せば「人の世界」を
「神々様が作った未来」になってしまいます
あくまでも神様方は広義でみた
「人にとっていい世界」への「導き」存在であって
手を出してはいけないのです

結果として
シロコさんは命を失う程の怪我
(神様は不死なので死なないけど死ぬ程痛い)と
ヒゲを抜き取られるという罰を受けました

えっ!?それで済んだの!?
と、思われた方には139の記事を読んで貰いたい

シロコさんは神使から神様に成られた最初の神様
そして日本で一番有名な神様です
あ…誰だかバレましたね
本神には許可を得ていますが敢えて名前は伏せますね

神様としての功績を持って不問とする
ただし今回に限り

という判断でした
数千年築いた努力の功績を師匠の為に
使ってくれたのかと言葉に尽くせない感謝を覚えました

それだけ神様界での決まり事を守る
責任の重さも一部ながら知る事が出来ました
本当に私達が予想する以上に
制限が多い神様の世界です

それから数日後
隣の家の前に鬼の着物姿の女性が立っています
どうやらお迎えのようですが
迎えに来てもらった当の本人は頗る元氣です
お迎えに値するかどうかの審査係のようです
直接お話をした事は無かったけれど
顔を合わす度に会釈を交わしていました

その後の事は私が引っ越したのでわかりません
死神にも沢山の姿があるんですね
人の姿の◯△さんは人の故人と見分けが付かない
骸骨の姿の死神はお話が通じなかった
鬼の姿の女性は美人だった…

前の記事でも書きましたが死神は仕事に忠実で
魂が消滅しない為の救済措置の存在です
この世から魂を連れ去るイメージが強くて
怖いやら危険やらと思われていますが
死神に氣付いて貰ったのに連れ去られない方が
魂にとってはよっぽど危険なんです

この記事を読まれて少しでも死神の偏見が
良い方向に向かいますように…

141.死神