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クライミング上達マガジン

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クライミングの上達方法や練習方法について発信していきます。
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#岩登り

クライミング上達マガジンの紹介お山出版編集部

クライミングにまつわる皆さんのお悩みをケース別にピックアップ。編集部がおすすめの記事をご紹介します。 クライミング上達マガジンのハウツー記事は、まもなく40作。皆さんいつも本当にありがとうございます! 編集部では今回、良くあるケースを5つピックアップして見ていきたいと思いますが、自分と似ているケースや気になる部分を参考にチェックしてみてください。自分に合った技術を、自分のペースで伸ばしていく、その為のヒントを一緒に見つけていきましょう。 noteクライミング上達マガジン

ハンドクラック攻略

クラックとは クラックは岩に走った亀裂、隙間のことです。クラッククライミングというのはこういった形状の岩を登ることを指します。 現在はクライミングジムの普及によってフェースを登るクライマーの方が人口的に多くなりましたが、クライミングジムが普及していなかった時代にはクラッククライイングが主流な時代もありました。 クラッククライミングとフェースクライミングには大きな違いが3つあります。 1つ目はボルトが設置されていないこと。このためクライマーは自分でクラックの中に安全のため

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「足が滑ってしまう」理由はこれ!

はじめに自然の岩場で「足が滑ってしまう」という悩みを抱えている人も多いと思います。人工壁で足を使って登っていたつもりだったのに、自然の岩を登ったらサッパリだった。という経験者の方も居ると思います。 今回はそういった方々に向けた処方箋的な記事を書いてみました。 テーマを、1クライミングシューズ、2足の使い方、3手の使い方、4体勢、の4つのフェーズから滑ってしまう原因を考えてみました。足が滑ってしまう理由は一つではありません。様々な要因が重なって「足が滑る」という一つの現象と

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登山グレードを知ろう

山岳事故 山岳事故の約56%は転落と滑落と言われています。 筋肉や神経系に関する体力が足りていないことが大きな理由ですが、そもそも行きたい山と行ける山がマッチしていない登山者も多く、そういった意識と肉体の乖離が事故を誘発しています。 事故を起こしているのは、60代以上の事故が最多で、登山経験10年以上というベテランの方々もいます。 若い頃の記憶が残ったまま、体力と技術が低下していて、それに気づかないまま危険な領域に足を踏み入れてしまうというケースが「途中で引き返す」とい

デシマルグレードには130年の歴史あり!!

1890年普段、私達がクライミングで使っているデシマルグレードはアメリカで使われているモデル、ということはよく知られています。 「5、8」「5、9」「5、10」という数字の上昇に合わせて難易度が上がって行きます。 前半の数字は登山のレベル(クラス)を表します。 後半の数字で難易度を表しています。 1890年、アメリカンアルパインクラブで提唱されたデシマルグレードはさらに細分化されていて、大きく3つのシステムで構成されていました。 1、クラスレイテイングシステム 普段私た

登山者のための鎖場通過5つの心得

装備バックパックはなるべく軽くした方が良いですが、北アルプスなど長い行程の場合そうもいきません。 重い荷物の場合は、バックパックの重心の位置に注意しましょう。重心の位置は、水や食料など、質量のある荷物の位置である程度決まってきます。 重心が上にありすぎるとザックの揺れでバランスを崩してしまいます。逆に重心が下すぎてもバランスが悪いので、極端な上下の重心は避けましょう。 中心よりやや下、自分自身の重心とバックパックの重心を揃えるようにすると、バランスも取りやすく快適です。

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怖くないと言うクライマーが1番怖いという話

必要な恐怖と不必要な恐怖岩が欠けそうな脆い岩場で、ホールドが持ちやすいからと言って中間支点もあまり取らずにぐいぐいホールドを引っ張りながら登ってしまうクライマー。大きな岩の真下でヘルメットもせず、岩に背中を向けて座り込んで昼食を食べ始めてしまうクライマーは、必要な恐怖を感じ取れていないことになります。 簡単なスラブでそれほどランナウトしていない場面で、足が震えだしてしまい登っていくことができない。トップロープクライミングで体が萎縮してしまい動けなくなる、などの場合は不必要な

マルチピッチクライミングでおさえておきたい8つのこと

1、持って良いホールドダメなホールド クライミングジムでホールドを持つとき、持っているホールドが壊れる事は普段あまり想像しません。極力ホールドの破損が無いように管理された状況がクライミングジムですが、マルチピッチクライミングでは脆いルートもあります。 そういった脆いルートではホールドを引っ張るような動きをすると、持ったホールドを壊してしまう恐れがあるので、なるべく重力に逆らわないように真下に引くように力を込めてホールドを保持します。 人工壁でのクライミングに慣れていると

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意外と知らない支点構築〇〇の法則

支点マルチピッチクライミングやアルパインクライミングで、重要な支点の構築。皆さんはどういった支点をセットしていますか?木にスリングを巻いたり、ボルトにセットしたり、岩角を使うという手段もありますね。 クライマーは、状況に合わせた支点のタイプをピッチごとに選択する必要があります。クライマー2人分の体重に耐え、且つ墜落衝撃にも耐えうるものが必要になります。 山に行けば、錆びたボルトやハーケンなどをよく目にします。 どれを使って、どれが使えないのか?どういったタイプの支点をセッ

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隠れた危険を察知する!!ビレイ編

ビレイデバイス皆さんはどんなビレイデバイスを使っていますか? 現在は様々なビレイデバイスが出回っています。オートロックタイプや昔ながらのATC、バケットタイプ。ルベルソのシリーズもかなり多く見られるデバイスのひとつです。 現在はほとんど見ることがないエイト環のビレイや、肩がらみ、腰がらみ、といった手段もありますが、これらはスポーツクライミングの領域において、使われる事はほとんどありません。 しかし、使われていないからといって、現在のスポーツクライミングで使われてないビレ

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インターネット動画とクライミング技術

なんとなく出来そう何か新しいことを始める前に「何となくできそうだなぁ」と思うことがありますが、大体それは間違っていて、物事の深い部分までを観察できてない故に「出来そうだな」と思うんですね。 実際に始めてみるとその難しさを分かって、その時に初めて物事の核心に近づくわけですからインターネットで情報を見て「あー出来そうだなぁ」と思って現場に行く事は、明らかに大事なことを見落としているので危ないわけです。 インターネット情報をもとに自分自身で安全が確保できる場所でブラッシュアップ

山で強くなるためにクライミングジムで出来ること

山とジムの違いまずは自然の岩場とクライミングジムの違いを挙げてみます。 自然の岩場 1、ホールド(岩)が欠けることがある。 2、どこを持って良いか分かりにくい。 3、プロテクションの強度が支点によって変わる。 4、雨、雪、風の影響を受ける。 5、暗くなる前に行動を終える必要がある。 クライミングジム 1、ホールドは欠けない、欠けるとしても確率は低い。 2、ルートが指定されているのでどこを持てばよいか分かりすい。 3、プロテクションの強度は大部分保証されている。 4、雨、

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ビレイのコツ

ビレイヤーの役割 ビレイヤーは、登っているクライマーが墜落しても、地面まで墜落してしまうことのない様にロープを操作する必要があります。 ロープの操作には大きく分けて3種類あります。 1、トップロープクライミングの時に行うロープの引き込み 2、リードクライミングの時に行うロープの繰り出し 3、クライマーを下ろすロワーダウン これらどのシーンにおいてもクライマーの安全を守る必要があります。 ビレイはクライマーの安全を守る技術ですが、その操作にはさまざまなリスクがありま

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リードクライミングのクリップ

トップロープとリードクライミングトップロープクライミングを始めてある程度慣れてくると、今度はリードクライミングに挑戦してみたくなります。 リードクライミングが出来るようになると、トップロープクライミングでは登ることができなかったオーバーハングがきついルートや、左右に蛇行するような複雑でテクニカルなルートにも挑戦できるようになります。 リードクライミングを始めるにあたってまず練習が必要なことは、ロープをクイックドローにかけるクリップと呼ばれる動作です。 クリップの最中は

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