見出し画像

『ショック・ドゥ・フューチャー』


物語のほとんどは、主人公の女の子が要塞のようなアナログシンセ群を操作して宅録で電子音楽の創作をして進行するというインダハウス映画。物語のほとんどは、主人公の女の子が要塞のようなアナログシンセ群を操作して宅録で電子音楽の創作をして進行するというインダハウス映画。

画像4

マニアックな電子音楽好きのヲタ友達が、ディグって発見した新譜を携えて嬉々と遊びに来て鑑賞会&語りあったり、音楽創作友達と傑作産んだ後、子ども番組表を観て『これ絶対キメてるww』つって、自分達も良い感じにラリって無駄にゲラゲラ笑ったり(あの子達、バンドやってたよ)。

画像1

何でもない、くだらなくて、かけがえのない、グダってるときの解像度の高さが完璧に再現されてて、無駄な時間の使い方観て癒された。その時は全く気づいて無い、んだけど、恵まれて豊かな環境と時間の中にあるということ。

70年代後半のマニアックな電子音楽と、梅田シネリーブルのodessaの5.1のサウンドシステムの相性抜群♡♡♡ 終始、首を降るか、横揺れしてたから、観客は私入れて4人で私の後ろに誰もいなくて良かった笑

セローンを愛し、スーサイドをdisる女の子のいきがり方や、その仕草可愛い過ぎ。アナ役のアルマ・ホドロフスキーは、本当に美人。
機材が壊れて機材マニアの友達の友達に治してもらい、キスを迫られても、アッサリぶった斬る、ソレとコレは別の塩対応は爽快w。その友達の友達からROLAND CR-78に出会ったことで更に刺激されて4chのオープンリールで高まって曲作っちゃって調子乗ってパーティーでババーンして、それをセミプロっぽい友達にダメ出しされて凹んで、慰めてくれる男の先輩に媚びないとか。1日の内に巡らされる小ネタのサイズ感やあるある感へのシンクロ感、気持ちいい。

画像5

登場人物は、むさくて寒いオッサン達ばっかりで面白い。徹底してヤバメンしか出て来んから、さり気に恋愛すらも否定したフェチ感に拍手。美人でモテてるのに人生に無駄に愛とか恋とか無い非恋愛至上主義、男勝りのサバサバスタンス最高。

モジュールの隙間に陽射しが射し込む。電子音楽が絶え間なく流れるシーンは絶頂。どちゃくそエモい。

画像3


苦くて、確かに甘さも否めないけど、何処かマルっと納得してしまう映画で否定出来ない。あと、ソファーの柄や絨毯のデザインとか、この時代のインテリア、個人的に確実に落ちつきます。

画像2

これ、日本版出したらダサい?
炬燵の上にオープンリールとARP2600乗せて宅録してるむさ苦しいヲタメンの四畳半電子音楽映画。誰か創って。電子音楽は卓球プロドゥースで創って。てかやっぱり電子音楽と言えば電気のライブ行きたい。待ってる♡

ホームパーリーでDoroidsが流れててニヤニヤ。いや終始、音楽が流れてる間は不織布の下の口はニヤニヤ😁
魅惑のArpサウンドに包まれるの夜🌙。台風は来なかった。
Disco* Droids - The Force. https://t.co/PdXXwsTyF6

https://t.co/tlKTrDXKF8

帰宅してリビングで、愛用のコンポでサントラ聴いたら、あまりにも音も音圧もショボくてガッカリの現実さえも面白く思えてしまう今年ベストな映画鑑賞になった。シネリーブルへ続く、あのトンネルの匂いも好き。

今週は同じodessa劇場でなんとoasisのネブワース1996やるとか行くしかない、予定返上計画ネリネリ。初秋。