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通話ツールAroundでエンジニアとデザイナーの距離がちょっとだけ縮まったときのこと

最近デザイナーと他職種メンバーとの協働に興味があるhassyです。こんにちは。
今回は特に連携が多い「エンジニアとデザイナー」間のコミュニケーションが、通話ツールAroundによって大いに助けられた話を書いていきます。
(このエピソードが実際にあったのは1年ほど前、2021年初春〜夏頃の話になるのでちょっと今と仕様が違うところもあるかもしれませんが、目をつむってください!)

そもそもAroundとは

Aroundはzoomやgoogle meet等のようなオンライン通話ツールです。

しかしそれらと大きく異なる特徴としてはカメラが通話者の顔の周りしか映さない(ある程度顔部分を自動追従する)ことがあります。表情は伝えたい、でも背景はあんまり映したくない…という気持ちに応えた仕様ですし、余計な情報がなくて見やすいです。

その他にもカメラ映像にフィルターをかけたりネット上のgif画像を設定できること、パワフルなノイズキャンセリング、絵文字等でのリアクションが豊富なことなど、ちょっと遊び心ありつつも普通の通話ツールと言えます。
通話の形としては「ルームを先に作成しておいて人が集まる」も「予定にあわせて人を集め通話を開始する」も両方でき、slackを連携すればコマンドですぐ会話が始められるなど、なかなか痒いところに手が届く仕様です。

どんなふうに導入・活用したか

前提として、このとき私が一緒にプロジェクトを担当していたチームでは、あまり話したことのないエンジニアや、入社してからまだそもそも"デザイナー"とあまり仕事をしたことがないエンジニアがほとんどでした。
さらにチームでの会話が朝会や週に1回の昼会程度しかなく、雑談もないので特に職種の違う相手だとお互い話しづらいという課題があり、「気軽に話せる環境を作る」を目的として、エンジニア主導で導入されました。(2021年3月半ばごろ)

運用はざっくりこんな感じです。

  1. チームのエンジニア・デザイナーがいつでも集まれるルームを作り、メンバーとして設定する

  2. Aroundに集まることは強要せず、人が集まっているのを見てなんとなく参加したい人は来る形で運用する

ここで補足ですが、Aroundの特性の一つに、「自分がメンバーになっているルームに誰かが入るとバッジで通知される」という仕組みがあります。
つまり誰かがなんとなく話したいな……と思ってルームに入れば、他のプロジェクトメンバーが気づいて気が向き次第そこに入って会話を開始できるということです。後者の項目はそれに対し「人が集まっているからといって必ず出席する必要はないよ」とハードルを下げるためのものでした。

どんな変化があったか

実際に運用してみると、強制していないにもかかわらず、みなさん結構Aroundに人が集まっていると参加するようになってくれました。
時には聞きたいことがあって誰か2人が会話を始め、それを見て他のメンバーも出てきて一緒に解決してみたり、また時にはただただ黙々と仕事をするだけのもくもく通話だったり……

これらを1ヶ月ほど行ったところで、格段に会話(業務上必要な会話と雑談の両方)の回数が増え、その結果全体として「チームメンバー同士の会話がしやすくなった」「心理的安全性があるとより感じられる」「会話をする場があることで早めに詰まるポイントについて聞けるようになった」が実際にメンバーから意見として出るようになりました。(1週間に1回振り返りをしているため)
また、上記により実際の業務の中でデザイナーのデザインへエンジニアからFBをもらう…という場面でも、普段からコミュニケーションが密にあったおかげで意見が言いやすく感じたそうです。嬉しい!

ということでAroundは私たちの仕事の仕方に対し、かなり大きな変化をもたらしてくれたよ!という報告でした。

Around以外の手段も検討してみる

ここまでAroundをとってもオススメしたい!という文脈で書いてきましたが、2022年に1点だけ付け加えることが発生してきました。
2022年後半より開始するAroundの有料化です。

https://www.around.co/pricing/ より

非常に優秀な通話ツールなので、個人としてPro価格を払うのも全くやぶさかでない心持ちですし、Free版もあるのでぜひお試しいただければ(特に通話ごとでマークダウン形式のリアルタイム編集ノートが一緒についてくるのはエンジニア間でコードのやりとりをするのに非常に便利と好評でした…!)と思いますが、今回紹介した"よかったこと"について、他の手段での実現も検討できると良いのではと考えました。

第一候補はslackを使っている会社なのであればハドルミーティングがかなり良さそうです。
こちらは2022年現在もDa Vinci Studioしばしば活用されています。Aroundと同じく、誰かが通話を始めると通知がいくため、「xxさんが話してるから私も行ってみようかな」という体験が起こりやすいです。

他にもGatherという通話ツールは好評でした。
こちらはドットライクなアバターを操作して実際に喋りたい人に近づく・席に着くなどのアクションから会話を始めることができ、リアクションをつけたりも可能なのでかなりコミュニケーションのオンオフをリアルに近い感じで行えます。
Gatherを開いたブラウザタブをしばらく触っていないと勝手にミュートにしてくれるなど細やかな仕様も好印象ですね。

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オンラインでのコミュニケーションが当たり前になって早数年ですが、未だにメンバーとの距離の詰めかたについては日々模索…という状態で、これも成功した一部の事例かつ毎回うまくいっている手段というわけではないです。
メンバーの特性、目的を見極めて最適なコミュニケーションをこれからも考えていこうと思います。

さて、この記事も含まれている「カケルデザインマガジン」は、私たち Da Vinci Studio のデザイン部がどんなメンバーで構成されているのかを知ってもらおう。と考えて運営しているマガジンです。日々の発見や考え、気づきなどを肩肘張らず発信しています。ぜひチェックしてみてください!

そして私たち Da Vinci Studio ではこんな気付きをメンバーで持ち寄って、ワイワイ話しながらチームの知見を増やしています。デザイナー、エンジニアともに積極採用中なので、どうぞよろしくお願いします!


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