見出し画像

2022京都大学入試問題二次試験 化学 第2問解答解説

京都大学2022化学,第2問の解答解説です。

分配係数と,浸透圧に関する問いでした。

問題はこちらなどを参考に。

分配係数の問題は時々登場するが,電離や会合の平衡と合わせ技になるとめんどくさい。ピンとこない場合は後回しになった問題かも。基本的な式変形などを繰り返していけばこの辺りは解ける。

平衡の問題については,濃度と物質量がごちゃごちゃにならないように気を付けてやっていく必要があることには注意しよう。

分配係数を使っていく。平衡定数と同じような感じで式変形を利用していけばOK。問題文中に式の誘導はあるので,おおよそ状況がわかっていれば問題の流れに沿って解いていっても得点できただろう。

最後の選択は,時間がなければ感覚的に解いてもいいか…?

浸透圧のU字は定番だが,体積増加が前振りになって濃度計算の際に考慮する必要があるので気を付けよう。(よくあるU字は,圧力をかけて高さを補正するケースも多い)

また,NaClなので,電解質である点にも気を付けよう。よくあるやつは糖など非電解質を用いることも多い。というわけで,ちょっと問題に疲れているところで,「一見よくある題材でミスを誘う」タイプのやや意地悪問題ともいえそう…


1問はこちら。


3,4問はこちら。