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ストレス解消!ヘビメタ通勤 仕事の価値に悩むな!“Cum On Feel The Noise ”-Quiet Riot

ヘビメタ通勤のすゝめ、本日ご紹介するのは、伝説のギタリスト”ランディ・ローズ”が結成したバンドQuiet Riot(クワイエット・ライオット)による“Cum On Feel The Noise”です。


ランディ・ローズは、以前こちらの記事でもご紹介した通り、20代にしてオジー・オズボーンに見出だされた早熟の天才ギタリストです。


Quiet Riotはランディ・ローズにより結成され、2枚のアルバムを作成しますが、なかなか世に出る機会に恵まれませんでした。
そうこうしているうちに、ギターのランディ・ローズとベースのルディ・サーゾがオジー・オズボーンのバンドに引き抜かれるという事態が発生。残されたメンバーはバンド名を変えたり戻したりしながら時間を潰しておりました。


するとある日突然、ランディ・ローズが飛行機事故で亡くなったという訃報がメンバーの耳に入ります。
これがメンバーたちの尻に火をつけ、再びQuiet Riotとして活動を再開することになりました。

「ランディ・ローズの思い出に捧げられた」と記された活動再開後1作目のアルバム”METAL HEAlTH”はアメリカのBillboard 200で1位を獲得、そこからシングルカットされた“Cum On Feel The Noise”はBillboard Hot 100で5位になりました。


「ランディがいなくてもいきなりチャートで成功して、すごいじゃん!!」と思いきや、曲自体は70年代にヒットしたSlade(スレイド)というバンドの曲なんですよね(笑)。
ただ、このカバーをきっかけにSladeの人気が再燃したこともあるみたいですので、両者はwin-winだったのかなぁと思います。


ちなみに、オアシスもこの曲をカバーしてたみたいです。


同じ曲なのに、Quiet Riotが演るとアメリカンで陽気なポップ・メタルですが、オアシスが演ると乾いたブリティッシュロックになりますね。
この両者によるカバーの聞き比べ、地味にめちゃくちゃ面白いです(笑)。

ちなみに、当時のQuiet Riotボーカルのケヴィン・ダブロウさん(2007年にお亡くなりになりました)は、バンドが売れるにつれて不遜な態度を取るようになったことで、一時他のメンバーから締め出しに逢いました(後に和解)。
一方のオアシスは、不遜な態度を売りにしてスターダムを駆け上がりました。
このあたりの対比も含めて面白いです(深読みしすぎ)。


さて、ヘビメタ通勤的に注目したいのは、歌詞のこの部分です。

“So you think my singing’s out of time
It makes me money
I don’t know why
I don’t know why anymore
Oh no”

(俺の歌が拍子はずれだと思ってるだろ?
でもこれで稼いでるんだぜ
何でか知らねぇけど
これ以上何も聞くなよな まったく)

ここ、すごくカッコ良くないですか!?笑
サラリーマンをやっていると、”果たして自分の仕事に意味や価値なんてあるんだろうか……”みたいなことで悩んでしまう時期があると思います。

そんな我々に向かって、この曲は”何だか知らねぇけど俺はこれで金稼いでんだよ!文句あっか?”という言葉を投げつけてくるわけです。
この大胆不敵さこそ、まさにロックのカッコよさではないでしょうか(笑)。

“自分は何のために働いているんだろう?”

“自分の仕事に意味や価値なんてあるんだろうか?”

そんな思いに悩まされた時は、この曲を聴いて一回頭を空っぽにしてみてはいかがでしょうか?
いちいち意味なんか考える方が馬鹿馬鹿しい!と思えるような爽快感が、あなたを待っていますよ!笑