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息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話

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息子が急性散在性脳脊髄炎を患い倒れた急性期から完治を目指している現在までの経過をまとめています
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#倒れた後

息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話17

息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話17

長男が倒れてから6日目。

この日は、私の両親が来てくれることになっていた。

前日とはまた違う祖父母の登場に、次男は最初から大泣きだった。

けれど、なかなか押しの強い私の両親に戸惑いながらも少しずつ心を開き(開かされ?)、私が面会に向かうころには強張った顔だが抱っこを許す仲になっていた。

今日も私の両親と夫、次男からのメッセージを録音し、絵本と共にカバンに詰めた。

「じゃ、申し訳無いけど面

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息子が急性散在性脳は脊髄炎になって倒れた話16

息子が急性散在性脳は脊髄炎になって倒れた話16

翌日の朝は、義両親の訪問に向けて準備をしたり、次男に声掛けをしたりしながら過ごした。

次男は半年前に義実家を訪れてはいたが、当時は生後半年。

その後は新型コロナウイルスの流行によりどちらの実家にも帰省していなかった。

保育園と自宅以外の場所は近場の公園やお散歩程度。

家族と保育園関係の人以外、長時間一緒に過ごしたことは一度も無い次男。

産まれてから3度目の対面となる義両親へどんな反応をす

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息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話15

息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話15

それからすぐに面会時間が終了した。

また来るからね。と約束し、強く抱きしめてPICUを後にした。

今日の反応は意識が回復したとは言えない。

脳波の乱れも改善していないし、手足は動いていたけれど、麻痺や後遺症、薬の副作用の問題だって出てくるのかもしれない。

今までの私なら色々考えては悩んだだろう。

でも、息子は懸命に生きようと足掻いていた。

生きる意志を感じられたのだから、私は信じて支え

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