「すごいらしい。」は本当だった

劇団四季「オペラ座の怪人」を観にいった。あとからじわじわくる魅力に、なんだか抗えないのだ。今だってサントラを聴いちゃっている。劇団四季のサントラすごくないですか?記憶がそのままよみがえるもん。ちょっと怖かったけれど、観て良かったと思った。

音が大きい場所が好きではないわたしがなぜミュージカルなんぞ観に行こうと思ったかといえば、大学の最寄り駅に大きなポスターが貼ってあったから。広告って効果あるんですよね。電車のモニターでも劇団四季のCMってよくやっているけれど、あのポスターの大きさ、よく見る「劇団四季のオペラ座の怪人はすごいらしい。」というなんとも気になってしまうコピーに、完全にやられちゃったのだ。笑

劇団四季じたいは初めてではない。劇団四季好きの友達と高校生のときに「キャッツ」を観にいった。今回も彼女と訪れたわけなのだけれど、二人ともホールで働いているので、どうしたって職業病発動してしまって、面白かった。というか忙しかった。

ミュージカル好きの大学の知り合いが事前にあらすじとか登場人物とかを丁寧に解説してくれて、ゆるーい予習をしていった。それくらいでちょうどよかったと思う。うまい具合に物語に入りこめた。そしてやっぱり舞台ってすごいと思っちゃったわけなのだ。もう世界だよね、そこは。世界を作り上げちゃうってすごいとしか言えない。

***

ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、わたしにはわからなかった。ただのみこまれそうな余韻と、哀しさ、切なさ、どういう感想を持つのがいいんだろうな?あー寂しいよ、寂しかったよね、って思う。

なぜかお化けが出てくる話だと思っていて(たぶん怪物だと思ってた)ホラーの怖さなのかなって思って避けていたのだけれど、みんな人間だから、このお話がこんなにも哀しくなるのだなぁと。人間の醜さ、美しさ、全部詰まってると思ったわけなのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?