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世界幻想見聞録(2)~神を崇める人々の物語~ 【SS】【 140字小説】【オムニバス】
【はじめに】
これはオリジナル短編小説です。創作1000ピース 第71作品目。
X(Twitter)に毎日投稿している140字小説を複数編まとめたものをnoteにも投稿していきます。
<企画の趣旨について>
Xの毎日投稿(毎朝7時台更新)の方もよろしくお願いいたします。
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各140字小説の区切りがわかるように、引用表示でお送りします。
ありがたいお経を戴きに旅した修行僧が目指した伝来の地も、今は異教徒の街になっている。
神を崇める民がいなければ、神も生き続けることはできない。
征服民は土着文化を破壊し、自分たちの慣習を強いるため、像や神殿、書物はことごとく無に帰し、かつての信仰は人づてに言い伝えられるだけになる。
農耕を営む民にとっては自然は脅威だ。
神聖と称えられる大河も大雨によって氾濫し、農作物を根こそぎ駄目にしてしまう。
民は自然の中に荒ぶる神々を見出し、祈りを捧げ天候を鎮めようとした。悪天候は神々の怒りと思われていたからだ。
この地では数百の神が生まれ、神話と共に生きる民の姿がある。
ある秋の晩。集落の中心地にある聖堂に司祭と長老、互いの部下が集まり、掟の見直しが行われる。会議中は鍵がかけられ、立ち入ることはできない。
世俗界と聖界の権力者の密会は酒を飲み交わしながら夜通し行われる。
酒を飲むのも鍵をかけるのも伝統で、妙な掟も神の信託だと言う。誰も逆らえない。
Xと連動中! 12月23日(予定)まで毎朝7時台更新中!
*** 創作1000ピース ***
たくさん書いて書く練習をするためにまずは1000の物語を書く目標を立てました。形式は問わず、質も問わず、とにかく書いて書いて、自信と力をつけるための取り組みです。
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