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Poem

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2019年7月の記事一覧

ton soleil

ton soleil

握ってくれた掌の熱
どれだけ嬉しかったか
あなたは分からない
知る由もない

指先をぎゅっと掴んでくれた
その感触
生まれる前からずっと
私が欲っしていたもの
願っていたもの

そんな事
あなたは知るはずもない

夢を見ているみたい
だけど現実
あれは
私がいつも見ていた
そらの記憶なんかじゃなく
あなたも持っている
昨日の想い出

神様に祈るみたいに灯る
夜空に浮かぶその部屋の明かりの数だけ

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Vergesslichkeit

Vergesslichkeit

風誘う花きみに
あてた香りひらく
その声たよりに
気付くは誰(た)の心の芽

うつる季節に紡ぐ泡沫は
そらに煌めく
星に見る影はたそかれ
交わす約束伝う
祈りはいつかのあなたに
尋ねる、あかし
かの人、いま何処

花散らす雨不意に
疾る光の裂く声
さあ、
ここにおいで

風誘う花きみに
贈る香りひとつ
その時心に浮かぶは
誰(た)の記憶でしょう

託す生命はめぐる
いつかのあなたのその瞳に
届いて

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Pluto

Pluto

もしも今目にした景色に
私の姿が見えたなら
それはきっと、未来の私

あなたのそばに寄り添う影は
見えないところにもう一つ
実はある
それは守護天使
ただただ、あなたの幸福を祈っている

願いが星に届く時
そこに光はもうないでしょう
せめて流星があなたの瞳に届いたなら
それは奇跡
それだけが救い

もしも今目にした景色に
あなたの姿がうつったなら
それはきっと、過去のあなた

私のそばに望む影は

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murmur

愛しているは
死にたいの対義語で
憎しみは
生きたいのエネルギー

怒りは好きと限りなく背中あわせの感情で
可愛いは裏切りと同列の類
夢は現実のあわせ鏡で
移ろう世界はあなたそのもの

鯨の吠える声に
驚いた雌鶏がしたたかに顎を打つ
縺れた足はそのまま
泥水を散らし
泥濘の中へ沈んでいった

さよならは悲しみを湛え
それゆえ
さびしく清らかに光り映す

愛しているは
さようならの同意語と思っていた

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Interstellar

Interstellar

あなたを忘れれば
すべてが楽に成る
あなたを手放せば
今より遥かに
現実的に成れる

さようならを言いましょう
夢のなかで
とびきり美しい満月をうしろに
私のなかで始まり
私のなかで終わる
私しか知らない
私ばかりの物語

あなたを嫌いになれたなら
そんな私はきっと、もっと最低

夢が夢のままであって
なんて、思ったことは一度も無いよ
挫けそうに成るたびに
心が欲しがった声は
いつだって

あなた

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She saw see

She saw see

あなたの居ない世界で
眠るわたしを見ていて

あなた不在の世界で
生きているの
あなた不在でも
生きていけているのよ

とてもそんな風には想えなかった
わたし、あなたの居ない世界を今
生きているの
あなたを忘れながら

1秒針が進み
生命の一滴が溢れていく度
わたしはあなたを忘れる
毎朝、目醒める度
あなたから遠ざかっていく
あれ程憶えていた
焼き付いていたはずの、あなたの熱
触れた時の心地の具合

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おやすみ、神様

よく転び、よくぶつかる
よく躓き、よく立ち止まる
よく傷つき、よく血を流す
それでも私は生きている
それで私は私を知るのです

あなたが居るから私はまだ歩ける
ごめんなさい、あなたに縋って
あなたを理由にすること
それが間違いなのは分かっている
それでも、私はあなたに逢いたいのです
他でもないあなたに

悲しむ顔を見させて
怒りに震える瞳を見せて
怯える心に立ち竦み
涙を流すあなたが見たい

恐怖

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May Day

泣いているわたしを置き去りにして
いま
そうすればわたしは
あなたを一生想うことができる

いま怯えて、生きていること
待っても、やり直しも
ましてや選手交代の主張も効かない
この圧倒的な生を前にして
この身体の内側から鳴り響く
その鼓動の、あまりの力強さに
震えているわたしを
どうか置き去りにして行って
そうすればわたしは
運命とか、そういう力のせいにして
あなたやわたしを
諦めることができる

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グラビティーは愛の魔法

あなたのされて嫌な事はやめようと思ったら
自分を厳しくする手を緩める事ができた

あなたのされて悲しむ事はやめようと決めたら
そこではじめて自分に優しさを許可できた

幸福を受け取る事がおそろしい程へたくそな私は
そのせいでわたしのことを
ただひたすらずっと
もう何年もの間待ち続けてくれていた
誰かのことをおざなりにしてきた

その誰かが他でもない
あなたであったこと
それをわたしは最近ようやく

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morning glory

世界の終わりに誰と居たい?
世界の終わり、誰と見たい?
もし選べるのなら
あなたの最期
その時、その隣には
誰の顔、誰の瞳を覗きたい?

わたしは多分ひとりだと思うの
その時多分、わたしは
ひとりで迎えることに成ると思う

この世の終わりに誰と居たい?
この世の終わり、あなたは?
よくある貧相な例え話
だけど、
その時、あなたの心

誰の顔、誰の瞳が浮かぶ?

隠しているわけじゃない
あなたが気

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Butterfly effect (或いはグラビティの魔法)

受けた傷は希望で還す
夢は現実に成る
コツさえ知っていれば
なんだって可能さ、なぜなら

この世界は神様のおもちゃ箱
奇跡と魔法がいっぱい詰まった場所
そしてこの身体の中には
愛がたくさん

ぜんぶ君に渡したい

眠る君の横で天使が
見つめている
起こさないようにそっと

出来た喪失は
幸福の生まれる場所
不死鳥のように
願いは生まれ続けるものだから
諦めない、諦めたくない

明日、何かが変わるか

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神様

あなたへの愛をおぼえて
私は人間に成ってしまった

世界は私を置いてけぼりに
明日へと順調に進んでいく
季節はまた冬と成り
気がつけば春

そうしてまた、
あなたの誕生月が来る

おめでとうをいつか、
この口から伝えられる日は
来るのかな
こんな私でも人並みに
願いを持って
欲を生きている

向き合う事が難しい
現実はあまりにも硬く、
いまの私には氷のよう

柔らかなこころで
軽やかに風を乗りこな

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