morning glory

世界の終わりに誰と居たい?
世界の終わり、誰と見たい?
もし選べるのなら
あなたの最期
その時、その隣には
誰の顔、誰の瞳を覗きたい?

わたしは多分ひとりだと思うの
その時多分、わたしは
ひとりで迎えることに成ると思う

この世の終わりに誰と居たい?
この世の終わり、あなたは?
よくある貧相な例え話
だけど、
その時、あなたの心

誰の顔、誰の瞳が浮かぶ?

隠しているわけじゃない
あなたが気づいていないだけ
困らせたい訳じゃないから
わたしはただ黙っているだけ
大丈夫、全然
こんなのは
慣れっこだ

「とことん自分に酔ってる」と
仲のいい友達に昨日、言われた
悔しさとか恥ずかしさとか
微塵もなくて
よく分かっているね、
ただ素直にそう返したら
より一層、眉間に皺が寄って
なんだかそれが随分と可笑しくて
笑ってしまった
ありがとう、ごめんね

だけど、よかった
笑えているうちは
まだ大丈夫だ

あなたが幸せならそれでいいの

今こんなに辛くて、痛くて
かなしくて、寂しくて、
でもそれもぜんぶいつか
慣れるかもしれない

或いはこの先もっともっと増えて
その内ひとりじゃとても
背負いきれないくらい重い荷物に
成るかもしれない

だけど、いいんだ
それらすべて
あなたがくれるものなら

あなたがこんな想いをしていたら
そっちの方がよっぽど、やり切れない
あなたが今、幸せと心から想い、笑えるのなら

それ以上のことはない

例えばあなたの心、その拠り所
たったひとりだけに許される
その場所に居る人が

わたしじゃなくても
大丈夫、全然

寧ろ、ほっとできる
あの日、すべてを終わりにしようとしていた
あなたが
誰かへの想いを通して
自分のことも大切に、やっと
想えるように成ったのなら

わたしにとって
それ以上、幸せなことはないよ






泣きながら歩く
飛ばされる
好奇の目
すべて流れていく人々
いまこの中にいない魂(ひと)の名前が
繰り返し
心に満ちていく
嫌だ、嫌だの想い

「あなたが幸せならそれでいい
たとえ隣を歩く、其の人が
わたしじゃなくても」、なんて
やっぱり、ぜんぶ欺瞞だった

ぜんぶ嘘、
全然大丈夫じゃない、
"わたし"がいい、
私じゃなきゃ嫌だ

泣きながら歩いた
向けられる
不思議そうな顔
行き交う人々
いま私の逢いたい人はこの中には居ない
ただひたすら、この中にいない魂(ひと)を想って
唇は繰り返す
嫌だ、嫌だ

そんな未来は嫌だ

あなたをいつか忘れる日
いまのあなたへの想いより強く
あなたじゃない、今は顔も知らない
そんな誰かを想うように成る日
そんな未来は絶対、嫌だ

あなたに拒まれても、
私の想い、私が築く、私のこの生命
すべてをかけ捧げるそれは
あなただけのものだ

子供みたい
手のひら、腕
構わず乱暴に
拭っても拭っても
あふれてくる
一度許したらもう止まらない
吹き出す想い、
ふき出した願い

「やっと認めたね、」
わたしの中のあなた、
意地悪く口角をあげて言った

愛しているって言いたいよ

なにも考えず
素直に、
想いのままに
愛しているって伝えたい
ただ心の内で
言葉を、想いのふちを
何度もなぞるだけではなくて

生命の流れ、
この世の奇跡のような
その真の法則にならって
この歌で
あなたの目の前に立って
あなたとちゃんと向き合って
あなたの瞳を覗いて
ちゃんと、一音一音
そこに私の魂が混じってしまうほど
強く、
今日までと、そしてこれからのすべてをかけて

たった一言で、もういいから
愛してます、と
ただ、それだけ
全身全霊を込めて

もう一度、なんて要らない
もう二度と、生まれてくる必要もない

ただ一度きり、一度限り
それで十分
なぜなら、私は
他でも無い、

今世のあなたの永遠に私は成りたいのです
願わくばあなたの魂に私を刻みつけて欲しいのです

もしもあなたを抱きしめることができるのなら
私は今のあなただけでなく、
過去と未来、すべてのあなたを
抱きしめたい

そっと、ぎゅっと

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