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新婚一年の私に突然訪れた絶望。vol.2

あと2日で新婚丸一年、アツアツホヤホヤの一番幸せな時期。

だったはずなのに、私は今絶望の淵に一人立っている。

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ここで自分の紹介を少し。

4/14で32歳を迎える出版社勤務のOL。

ごく普通な家庭に育ち、幼少期から勉強もスポーツも大抵のことは人並み以上に出来た。
自ら中学受験を志願して熱心に勉強し、中高一貫の私立女子校に入学。大学も知名度のある私大に入った。
就職活動は多少苦労はしたが、好きを仕事に、と大手アパレルの総合職に入社、その後2度の転職を経て、現在は憧れていた出版社で働いている。
仕事もある程度のことは要領よくこなせる方。

そんな私には大きなコンプレックスがある。

自分の"見た目"だ。

左右で大きさの違う目。
太すぎる眉。
エラの張った人より大きな顔。
広すぎるおでこ。
ひどい天パ。
人より短くて太い足。

ここまで書くとどれほど醜い姿なのだと思われるかもしれないが、
きっと他人はそこまで気にしていないはず。
そして私も、自分がこんなコンプレックスを抱えているということを、
口には出さず、それをカバーする術を日夜研究し続けていた。

左右の目の大きさをカバーするためアイテープを使い
眉毛は元の太さの半分程度の細さになるまで抜き
エラを隠すために常に髪を下ろしてボブスタイルを貫き
前髪はキッチリ下ろして
中1から縮毛矯正をかけ続けていた。
ファッションは緩めのラインやマキシスカートを好み、スキニーパンツなどもう20年近く履いていない。

そんな私の長年のコンプレックスを全て肯定してきた人、それが夫だ。

夫はというと、

185cmの長身・小顔
ヒゲ面
人見知りせず、大抵話の輪の中心にいるタイプ

私の友人などに紹介すれば、イケメンだの明るくて面白いだの、と概ね高評価。
いわゆるルックスには何の不自由もなく生きていた。むしろルックスで得をしてきた人種だろう。

そんな夫は付き合って数ヶ月すると、
私に数々の試練を与えてきたのだ。

足を出して。
綺麗で細いんだからきちんと脚のラインを出して。むしろもっと太い方が良い。

髪を結んで。
顎のラインを見せた方が綺麗に見えるから、顔を隠さず出して。

縮毛をやめて。
ツンとした毛先と硬い髪質が嫌だ。もっと自分の癖を活かした髪型を見つけるんだ。

眉毛を整えないで。
自分の元の眉毛を活かして。太い方が良い。

そして
アイテープをやめて。
目は十分大きいんだから。逆に醜い。

他にもマツエクをやめて。メイクは極力薄くして。むしろスッピンが良い。
などなど。

とにかく今までの私がカバーし続けたコンプレックス、貫いてきた概念を180°覆すような指摘をしてきたのだ。

自分がコンプレックスと思っていたことは全て、彼から見たらそれを隠していることの方が醜い。と。

むしろ、"素"のままの私が良い。と。

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