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楽曲解釈:気まぐれプリンセス〜男(生物学上)でもお姫様になりたい!〜

皆様、こんにちは。『海波阿沙陽(みなみ-あさひ)』と申します。
今回から私がライブで披露したり配信で歌う曲や好きだけど中々披露する機会がない曲の個人的な解釈を書いていこうと思います。

今回はモーニング娘。さんの『気まぐれプリンセス』です。

公式PVはこちら


そもそも海波って誰?って方は自己紹介記事をよろしければご覧ください



①リリース背景

2009年10月にリリースされた41枚目のシングル。7期メンバーの久住小春さんの卒業前ラストのシングルでもあります。
コサックダンスを基調とした振付が特徴とされてましたがお尻や胸元を強調したサビのダンスが当時は「下品」と批判されていた部分もありました。
一方で今はライブの定番曲で長く我々オタク達に愛されている曲でもありますね。

②時代から見る『気まぐれプリンセス』

2009年はいわゆる『女性アイドル冬の時代』の終焉の時期にあたります。当時の年間ヒットチャートはジャニーズが席巻していますが22位にAKB48さんの『RIVER』があります。この楽曲はAKB48さんにとって初のオリコン1位楽曲で、ここからAKBブームが巻き起こっていくのです。そして、この『RIVER』は『気まぐれプリンセス』とほぼ同時期、2009年10月にリリースされています。つまり、『気まぐれプリンセス』はAKB48に女性アイドルの覇権を受け渡した曲でもあるのです。
そんな低迷期に苦しんでいる背景を考えた際に、少し前に流行した、下品とも言われかねない、そして現実言われてしまった、「エロ可愛い」を表現したような振付や異国風なサウンドラインは冬の時代を終わらせる為の苦肉の策だったのかもしれません。
そして歌詞にも世相が現れていると個人的に考えております。例えば2番Bメロの"今日もネットで買い物した"、"試合の予定のない勝負服"、"さらに凍りつく明細書が来る"ここからは特に感じる点があります。まずは2009年、この時期は1年前に起こったリーマンショックからの不景気真っ只中。曲の主人公の彼女もきっと好景気と言えるような状況では無かったのではないでしょうか。また今の2023年ですら服をネットで買うのには抵抗がある人が一定数いる中、2009年の時点で勝負服をわざわざネットで買うという行動。不景気で自分もお金に余裕がなければ、遊びで付き合ってくれる異性もいない。でも同性の友人にはなんとなくいい女であるという見栄を張りたい。そんなしょうもない気持ちから当時は最先端な上に安いのもあるネットで買い物をする。ネットで買って思ってたの違うのが来ても試合の予定はないので構わないしそれで自己承認欲求が満たされなるなら満足。そんな気持ちを想像してました。



③海波にとっての『気まぐれプリンセス』

この楽曲は個人的にも大好きで今の事務所に所属するためのオーディションでも歌った曲でもあります。そしてライブでも披露してます。コサックダンス基調のダンスや胸やお尻を強調した振付もやってます。
この楽曲をやる時に私は主人公の女性を自らを投影しております。
実はつんくさんはこの曲の主人公のモデルは当時幼児だった娘さんをモデルにしたと公言してます。幼児の女の子から着想を得て不機嫌な女性を書いたそうです。
確かに言われてみれば大人から見れば赤ちゃんとかって気まぐれでわがままなお姫様ってすごく納得のいく表現だと改めて感じしました。
でも我々大人も、大人の理性で押し殺してるだけで心のどこかに幼児の頃抱えてた気まぐれとわがままはあるのではないでしょうか。
そして、先述の記事通り、私は『性自認は男のゲイよりアセクシュアル』という面倒なセクシャリティなのですが、正直どんなセクシャリティだろうがこの曲の女性になれると思うのです。男だろうと大人だろうとディズニーアニメに出てくるような美人なお姫様になりたい日だってあると思うのです。
私の場合で言うと「好きにはなりたい」という気持ちがあるので恋人を作ろうというアクションを起こしますが、「性行為は苦手」だったり「でも愛情表現は伝えてほしい」というよく分からない感情で色々な男を振り回して来ました。それはまるでお城から飛び出た世間知らずの姫のようだと自己投影しております。

そして、この曲には「セックスシンボル」や「性行為そのもの」を示唆するフレーズが度々登場しております。例えば"魅力のお尻"や"魅力の胸元"は振付とも連動してセックスシンボルを表現しておりますし、"わがままでいいじゃない指先は 好きなように絡んでSEXY PRINCESS"は性行為の表現と考えております。
無性愛に近しい海波はこれをどう表現しているのかという話ですが、そのまま表現しているつもりです。
海波の場合、無性愛かもしれませんが男にモテたいという願望はありますので「セックスシンボル」のアピールというものはしたいのです。そしてセックスシンボルというものは性別で区分されるものではなく個々人に付随すべきものだと考えております。なので私はこの時はお尻と胸に自信がある人としてステージに臨んでいます。ちなみに完全に余談ですが本来の海波はお尻はともかく胸にはあまり自信がありません。でもやるんです。これがステージに立つ、演じることだと思ってます。
そして性行為についても憧れとして表現しています。実際の性行為は嫌悪感の方が強い私ですが、ステージに立つ時は、なんなら性行為依存症なくらいの勢いです。でも悪い気はしません。自分のセクシュアリティで感じている生き辛さの要員をステージで演じることによってカタルシスすることができているように感じます。

この曲は海波にとって自分の素の部分を曝け出しながらも生き辛さが原因で感じられない姿を得られる曲です。


最後に


ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
これからも自分的なアイドル楽曲の解釈や人生論についての記事をアップできればと思います。
もしこのnoteきっかけに私に興味をもっていつだけたら・・・

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③現場

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8/24(木)the男祭り @上野音横丁
となっております。詳細は解禁次第また告知しますね。

私も折角この活動をするのならば1人でも多くの方にお会いしたいと思っております。もし来てくださる方いらっしゃいましたらチケットをお取りしますのでコメントもしくはTwitterよりご連絡ください。


また次の記事でお会いしましょう。
さようなら。

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