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六十の手習い。人生これまでの備忘録的に。

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最近の記事

大阪とか映画とか

彼岸花 小津安二郎監督作品 1958年 日本 前出の『東京の合唱』で書いたように、以前は『小津安二郎』監督作品に 全く食指が伸びませんでした。 しかし、2005年頃友人から、小津安二郎監督作品のDVDボックスを プレゼントされ、じっくり見る機会を得たことで、それまでと印象が 変わりました。 その時の年齢・取り巻く環境も影響したのかも知れません。 この『彼岸花』、娘の縁談を心配し段取りする父親。両親には告げず、 会社の同僚と結婚の約束を交わし、自身の未来を自身の手で切り開

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      天王寺七坂今日九月九日は父の命日。納骨している一心寺へお供養に行きました。 帰りは最寄りの堺筋線恵美須町駅ではなく、谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅 を利用し、久しぶり(高3以来42年ぶり)に天王寺七坂を散策しました。 この七坂、坂の下側は太古の昔海で、坂の上側の上町台地は大阪城あたりを突端とする半島を形成していました。 このことからも、この七坂は大阪でも屈指の歴史ある名所と言えます。 この七坂には「学園坂」は入っていません。 個人的には、坂の中ほどでカーブし両脇が石垣の佇まいに

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        ハスラー(The Hustler) ロバート・ロッセン監督作品 1961年 アメリカ ビリヤードを題材として最も著名な作品ですが、ビリヤードの場面は さほど多くなく、むしろ主題は「勝利と敗北」、「生きるための試練」で あるように感じます。 初めて見たのは、この作品の続編「ハスラー2」が公開され(1986年)、 空前のビリヤードブームの最中でした。 以来、ビリヤードが自身の趣味として今に至っています。

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          スティング(The Sting) ジョージ・ロイ・ヒル監督作品 1973年 アメリカ ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード。 2大スターの共演ということで、日本でも大ヒットした作品。 日本公開当時(1974年)、キャッチコピー「いっちょカモろうぜ!」のTVCMが思い出されます。 この作品、大どんでん返しのストーリーもさることながら、音楽が テーマソングを含め、『スコット・ジョプリン』のラグタイムジャズ。 大好きな作品の一つです。

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          ロシュフォールの恋人たち(Les Demoiselles de Rochefort) ジャック・ドゥミ監督作品 1967年 フランス 前出の『シェルブールの雨傘』と同じく友人から紹介された作品です。 こちらもミュージカル映画ですが、打って変わって全編屈託の無い 爽やかなストーリー。 そしてこの作品も音楽は『ミシェル・ルグラン』。 カラッと明るいフレンチジャズでストーリーに彩りを添えています。 キャラバン隊がロシュフォール運搬橋を渡る印象的なオープニング。 画面に忽然と現

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          シェルブールの雨傘(Les Parapluies de Cherbourg) ジャック・ドゥミ監督作品 1964年 フランス 趣味のビリヤードを通じて知り合った方から紹介された作品。 初めて見るミュージカル映画。 セリフ全てにメロディーがあることに驚きました。 しかし、その驚きも束の間。 カトリーヌ・ドヌーヴの美しさに惹かれ、ミシェル・ルグランの音楽に 魅了されました。 そして、ラストシーン。 最初に感じた驚きや違和感をすっかり忘れるほど見入ってしまいました。

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          007/ロシアより愛をこめて(From Russia With Love) テレンス・ヤング監督作品 1963年 イギリス/アメリカ 印象が強い作品は、後々幾度となく見返します。 この作品は、まず『マット・モンロー』が唄うテーマ曲。 数あるテーマ曲の中でも屈指のお気に入りです。 そして、ボンドと『ロバート・ショー』扮するグラントが対決に至るまでのストーリー。伏線が秀逸だと思います。 最後に、題名『ロシアより愛をこめて』(From Russia With Love)。 00

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          007は二度死ぬ(You Only Live Twice) ルイス・ギルバート監督作品 1967年 イギリス/アメリカ 『ジェームズ・ボンド』は、やはり『ショーン・コネリー』がいい。 しかも、この作品には『若林映子』がボンドガールとして出演しています。 一般的には、『浜美枝』がこの作品のボンドガールと言われることが 多いようですが、役柄の存在感・知的さ聡明さから若林映子さんこそ この作品のボンドガールと呼ぶに相応しいと思います。 ストーリーは、突拍子もないと言うか、む

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          ぼくの伯父さんの休暇(Les Vacances de Monsieur Hulot) ジャック・タチ監督作品 1953年 フランス 監督・主演の『ジャック・タチ』を知ったのは、雑誌(確かPOPEYEだった かと…)のコラムに紹介され、同時にこの作品のポスターを見たことが きっかけでした。 バカンスの季節。多くの人々で賑わう海辺のリゾートホテル。 一人でやって来たMr. Hulot氏。 海水浴、テニスそして乗馬…等々…バカンスを満喫するHulot氏。 しかし、なぜか予期せ

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          十二人の怒れる男(12 Angry Men) シドニー・ルメット監督作品 1957年 アメリカ) 前出の『ロープ』(アルフレッド・ヒッチコック監督作品)と同様の (ほぼ)1シーンの密室劇。 殺人事件の陪審員裁判。 陪審員12人のうち1人だけ無罪を主張したことから始まるサスペンス ドラマ。 検察の求刑は死刑。殆どの陪審員がこの裁判に興味が無く、印象的な 状況証拠だけに囚われ、簡単に評決を有罪へ導こうとする… 上映時間と実際の経過時間が同様であることから、より画面に引き込ま

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          お熱いのがお好き(Some Like It Hot) ビリー・ワイルダー監督作品 1959年 アメリカ この『お熱いのがお好き』。『アパートの鍵貸します』と並んで、 今も繰り返し見返す大好きな『ビリー・ワイルダー』監督作品の 一つです。 ギャングの追跡から逃れるため、女装して女性ジャズバンドに紛れ込む ミュージシャン二人。 何とも痛快なコメディ。 そしてジョー・E・ブラウンのラストシーンの決め台詞。 印象的なラストシーンは、「また見たい!」という気持ちを高めます。

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          デスクフォン 中学時代、クラスメイトが聞かせてくれた『スネークマンショー』。 瞬時にツボにハマってしまいました。 もう一つツボにハマったのが、そのギャグに使われていた『デスクフォン』の着信ベル。 日本の黒電話と全く違う、“明るくて乾いた音色” に強い憧れを 感じたのでした。 そして十数年後、時代はもう既に黒電話からプッシュフォンに代わり、 職場はもとより結婚後の自宅もプッシュフォン。 受話器を取らなくても発信が可能なモニター機能や、リダイヤル機能により便利この上ない。 し

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          ナバロンの要塞(The Guns of Navarone) J・リー・トンプソン監督作品 1961年 イギリス/アメリカ 戦争を題材、暴力的な作品は好きではなく、主演『グレゴリー・ペック』を 目にしたことで見た作品でした。 第二次大戦下、エーゲ海ケロス島に孤立した連合国軍救出のため組織された 6名の特殊部隊が、ナバロン要塞破壊のため幾多の苦難を切り抜けて行く、 サスペンスタッチの物語。 各々精鋭ではあるが急造部隊故生まれる隊員同士の不信感、作戦任務への 使命感。そして裏切

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          ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (A Hard Day's Night) リチャード・レスター監督作品 1964年 イギリス 記憶の中にある初めて触れた洋楽は『ビートルズ』の “She Loves You” 。 確か小4(くらい)の時、エドウィンのCMソング。 それまで聞いたことのない底抜けの明るさ。 エンディングのコーラス “Yeah~ Yeah~ Yeah~ Yea~h♬” が衝撃でした。 そして中2の夏、クラスメイトのビートルズマニアと一緒に、 千日前

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          炎のランナー(Chariots of Fire) ヒュー・ハドソン監督作品 1982年 イギリス  1924年パリオリンピックで金メダルを獲得した、ハロルド・エイブラハムズとエリック・リデルの事実に基づいた物語。 お互い境遇・懸ける想いは違えども、純粋に栄光を目指す姿・友情。 そしてヴァンゲリスのオープニングテーマ『Chariots of Fire』。 心が熱くなりました。 当時の英国カレッジファッションも素晴らしい。 2012年ロンドンオリンピック開会式においても

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          ブレードランナー(Blade Runner) リドリー・スコット監督作品 1982年 アメリカ/香港 「面白い映画あるから行こう」との誘いに、友人2人と共に友人T家へ行き 見たのがこの『ブレードランナー』でした。 そのビデオソフトは字幕無しのオリジナル版で、「これはすごいよ!」と わたしを除く3人は大絶賛。しかし、SF作品に興味が無いばかりか、 ハリソン・フォードすら知らなかったわたしは、すぐ一人で帰ってしまい ました。 数年後、レンタルビデオショップで目に留まり(字

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