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選べるものなどない

生きるということは選択の連続です。
 
長く生きてきた人ほど無数の選択肢を選んできたはずです。
 
選択の積み重ねがその人の生き様であり、それが人をつくっていると言えます。
 
皆さんもいろんな選択をしてきたと思われます。
 
そんな中で「あの時こうすれば良かった」「どうしてあんな決断をしたのだろう」「過去に戻れるならやり直したい」と思うことがあるかもしれません。
 
確かに別の選択肢を選んでいれば違った人生を歩んでいたことでしょう。
 
人はその時の知識や経験、環境などを元に総合的に判断し、選択をしています。
 
つまり条件が同じであれば同じ判断を下すということです。
 
だから仮に何度過去に戻れたとしても条件が同じため、同じ判断を下すことになるんです。
 
真実は選んでいるように見えて選んでなく、選択肢があるように見えて選択肢はないんです。
 
ところで皆さんは選択をする時、一番良いと思うものを選んでいませんか?
 
わざわざ一番良いものを避けるなどしないはずです。
 
そう、常に最善のものを選んでいるんです。
 
この事実からも今が常に最善であると言えるのではないでしょうか?
 
また人は様々な体験により、環境の変化により考え方が移り変わっていくものです。
 
それとともに最善と思えるものも変わっていきます。
 
だから「あの時こうすれば良かった」「どうしてあんな決断をしたのだろう」と思えるわけです。
 
ここまでの話をまとめると人の選択することは最初から決まっており、変えられないものだから過去を悔やんでも意味がないということです。
 
条件によりそれしか選べないのだから過去を嫌ったり、裁いてはいけません。
 
ですが今、皆さんは過去に気づき、過去から学ぶことが出来ます。
 
過去を今に生かして今、行動し、未来をより良くすることが出来ます。
 
そして、どうしてあんな決断をしたのだろうと過去の自分を笑える日が訪れることでしょう。
 
以下は師匠の『選べない』ことについて教えてくれた時のお話です。
 
 
【師匠の教え】
人は自由だと言う前提で人の社会は出来ている。
これ壊れるとこの世界の前提壊れて社会を建て直すこと必要になるんです。
皆さん自分の過去を振り返ってみてください。
様々な失敗や間違い犯してきていて、やり直せるならやり直したいこと誰にでもあるはずです。
だけれど考えてみて、今考えるから間違いだと思ったのであり、その時はそれが良いと思ってそれしか選ばなかったのです。
過去を振り返って反省することは人の心の持つ浄化作用なんですが、それは過去を振り返って今に生かして行くことで同じ過ちを犯さないためのものなんです。
時間を巻き戻せて過去に戻ったとしても、その時はそれが一番良いと思い同じ判断するんです。
何回巻き戻してもその時の判断は変わらないんです。
過去の判断間違ったと思うのは過ぎてから思うことなんだ。
運命と宿命ありますけれど、未来は過去を生かして今判断することで未来は選べるとも言えるんですけれど、一度起きたことは最初から決まっていたことだから起きたんです。
だから変えられないんです。
これも近い将来には科学的に証明されるんです。
過去は今どんなに反省しても変えられませんし、その時はそれしか選べなかったんです。
過去の体験が貴方に選ばせたのであり、それしか選べなかったことで裁かれるのは馬鹿げた話です。
過去を反省して今に生かすことはとても良いことですが、自分の過去も裁いては駄目です。
人は裸で産まれて裸で死に行くんです。
産まれながらの善人も悪人もなく、世界での体験が人を作っているんです。
これは表の面で裏の面あるんですが、表の面は科学で解き明かせるんです。
表の原因が科学で解き明かせた時、世界はほっておいても変わらざるを得ないんですが世界の犠牲者どんどん出るからそれまで待つわけにはいかないんです。